コリンズ・クレストがERCラウンドの「夏版ラリースウェーデン」で復活 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

コリンズ・クレストがERCラウンドの「夏版ラリースウェーデン」で復活

©Toyota Gazoo Racing WRC

今季のERC第5戦として初めてカレンダー入りするロイヤル・ラリーオブスカンジナビア(グラベル、スウェーデン、7月7〜8日)では、WRCラリースウェーデンの名物ステージとして知られたバーガセンもルートに含まれることが決まり、名物スポットのコリンズ・クレストを再び見ることができそうだ。

WRCスウェーデンラウンドがバームランド地方で開催されていた頃は、バーガセンはイベントのハイライトとなっていたステージだった。WRCスウェーデンは2019年以降、様々な理由によりキャンセルが続き、2022年から国北部のウメオに拠点を移している。

故コリン・マクレーの名を冠するコリンズ・クレストは、例年何千人もの観客が集まる名物スポットで、マシンの飛距離を測るためにマーカーのポストが立てられる。今季は、マクレーの甥にあたるマックス・マクレーがジュニアERCへの参戦を表明しており、第3戦に入っているスカンジナビアラウンドでは、マックスが叔父の名にちなんだジャンプポイントに挑む姿が見られそうだ。

バームランド時代のラリースウェーデンで運営を担い、現在、ロイヤル・ラリーオブスカンジナビアを率いるグレン・オレッソンは「このイベントはカールスタッドが拠点となり、コリンズ・クレストをパワーステージにしようと計画している」と明かした。
「このラリーは50%はお祭りで、50%がラリー。バームランド周辺の昔ながらのファンを楽しませたいと思っている。ドライバーが参戦したくなるようなラリーになるという手応えを感じているし、非常に楽しみにしている」

「バームランドでのWRCラリースウェーデンでは、何年もの間、適切な冬のコンディションが整うことに苦労してきており、夏期にイベントを開催したいとずっと言ってきたが、それをついに実現することができる」

首都ストックホルムから西にクルマで3時間ほどの位置にあるカールスタッドは、長年、ラリースウェーデンの拠点となってきており、ERCスカンジナビアではサービスパークが設定される。

ERCプロモーターのメンバーのひとり、サイモン・ラーキンは「WRCはウメオという素晴らしい拠点を見つけたが、バームランドでも長年にわたって素晴らしいラリーが開催されてきた。ERCラウンドを開催することでその知識や経験、ファンの地盤を活かし続けられるのは、とてもいいことだ」と語っている。
(Graham Lister)



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