マックス・マクレー、2023年のERCジュニアに参戦が決定 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

マックス・マクレー、2023年のERCジュニアに参戦が決定

©WRC Promoter GmbH / Red Bull Content Pool

マックス・マクレーが、2023年のERCジュニアに参戦することが発表された。オーストラリアを拠点とし、これまでオーストラリア選手権などで経験を積んできたが、国際レベルへのステップアップを開始する。

現在18歳のマックスは、アリスター・マクレーを父に持ち、祖父はジミー・マクレー、故コリン・マクレーは叔父にあたるが、3人全員がキャリアを積む中でERCでの参戦を経験してきた。

ジュニアERCは10年目を迎える今年、全6戦で構成。開幕戦は5月19〜21日のラリーポーランドとなる。それまでにマックスは、地元の西オーストラリアから拠点をヨーロッパに移す予定とのことだ。

「ジュニアERCは自分のステップアップとして最適なもの」とマックス。
「ここ数年間のオーストラリアでの参戦は素晴らしいものだったが、先に進まなくてはならないと思ったし、今シーズンはヨーロッパで修業を積むことが目標」

「イアン(キャンベル、ERCマネージャー)のような人たちと話しているうちに、ジュニアERCに参戦することでキャリアを積めるポテンシャルが本当に明確になったので、それを目指すことにした。カレンダーには素晴らしいイベントもあるし、ポーランドやラトビアのような超高速グラベルから、ローマやズリンのようなターマック戦もあり、本当に多彩なシリーズだ。そしてもちろん、新規イベントとなるスウェーデンのロイヤル・ラリーオブスカンジナビアもあるしね」

これまで参戦したことのない6戦で経験を積むと同時に、マックスはジュニアERCのタイトル特典である2024年ジュニアWRCの参戦チャンス獲得も目指す。

「今年、ジュニアERCへの参戦を実現させてくれたパートナーやスポンサーのみなさんに、心から感謝している」とマックス。
「そして、ヨーロッパでの新しいイベントを学ぶ機会は自分や自分の成長にとって本当に重要なもの。でも、本当にほしいのは、来季のジュニアWRC参戦の特典。今年は絶対にそれを狙っていく」

ERCマネージャーのキャンベルは「今シーズンのジュニアERCも、これまでのドライバーはもちろん、初めて国際大会に挑戦するドライバーの関心も高く、素晴らしいシーズンとなることが期待される」と自信を見せる。
「マックスのように国内戦レベルからステップアップを図りジュニアWRCを目指すドライバーにとっては、完璧なプラットフォームだ。“マクレー”の名前は、ラリー界の象徴的な存在。マクレー家の3代目をERCに迎えることを、心から誇らしく思う。マックスも近い将来、父、叔父、祖父に続いてERCの表彰台に立つと確信している」

ジュニアERCの対象マシンはラリー4、ラリー5で、ドライバーは2023年1月1日時点で27歳以下となっている。

2023年ジュニアERCカレンダー
第1戦 ラリーポーランド(グラベル) 5月19〜21日
第2戦 ラリーリエパヤ(ラトビア、グラベル) 6月16〜18日
第3戦 ロイヤル・ラリーオブスカンジナビア(スウェーデン、グラベル) 7月6〜8日
第4戦 ラリーディローマ・キャピターレ(イタリア、ターマック) 7月28〜30日
第5戦 チェコラリー・ズリン(ターマック) 8月18〜20日
第6戦 ラリーハンガリー(ターマック) 10月6〜8日



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