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WRCジャパン:ヒョンデはドライバーズタイトルの可能性を残すオィット・タナックのマシンに小変更

©Hyundai Motorsport GmbH

今週開催されるWRC第13戦ラリージャパン(愛知県・岐阜県、ターマック)に、ヒョンデは現チャンピオンで2022年大会を制しているティエリー・ヌービル、ポイント計算上、ドライバーズタイトルのチャンスを残しているオィット・タナック、Mスポーツ・フォードから参戦した昨年のジャパンでは3位でポディウムに上がっているアドリアン・フルモーの3人が参戦し、ヒョンデi20Nラリー1をドライブする。マニュファクチャラーズ選手権ポイント対象にノミネートせずドライバーズタイトルに専念するタナックは、セントラルヨーロッパ同様にジャパンでも開幕戦モンテカルロスペックのマシンを駆るが、前戦からマイナーチェンジを行い、日本特有のステージに対応してリザルトを狙う構えだ。

タナックのジャパン最高位は2022年の2位。
「ジャパンは、カレンダーのターマックラリーの中でも速度域が低い。天候が予想できない状況でしか参戦したことがないので、コンディションが常に代わり、最もチャレンジングなターマックイベントのひとつだ。最適なセッティング方法は、間違いなく存在する。実はかなりスムーズなラリーなので、あまりプロテクションは必要ない。ハンドリングが正確であることと、グリップの低いコンディションの管理の方が重要だ。紅葉の美しい時期に参戦できることは、とても恵まれている。雰囲気はとても温かく、日本に行くことはいつも楽しみ。もちろん、ジャパンではベストを尽くしたいと思っているので、どうなるか結果を見てもらいたい。セントラルヨーロッパからマシンにマイナーチェンジを行ったので、トップ争いができるようないいフィーリングがつかめることを期待している」

2022年に愛知県拠点での初開催のラリージャパンを制しているヌービルは「もちろん、日本には素晴らしい思い出がある。またここで参戦していい結果を出したいという強い思いはあるが、自分たちの今の順位では、トップリザルトを狙うよりも、マシンの改良とこのイベントのことをできる限り学ぶことに専念しなくてはならない」と本音を吐露する。
「このイベントがテクニック的にどれだけチャレンジングなのか、よく知っている。自分が今まで走ったターマックイベントのなかで、たぶん一番ツイスティだ! すごく過酷だし、たくさんのエネルギーや集中力が求められる。一年のこの時期は落ち葉が多いし、道のコンディションもトリッキーで湿気も多い。ジャパンでは、どんなことも起こり得るよ!」

昨年のジャパンでは、見事3位に入ったフルモーは、一貫したペースとスムーズな走りを披露することを目標に掲げる。
「ラリージャパンは独特。山間部のステージはツイスティでナロー、高い木が多いので、昼でも暗い。ドライではタイヤに厳しいが、雨になるとまったく違う試練になる。道がすごく汚れてとてもスリッパリーになるし、視界も悪くなるので本当にトリッキーになる。セントラルヨーロッパではパフォーマンスを披露することに苦戦したので、そこからステップアップしたことを示したい。昨年のジャパンは自分たちにとって素晴らしいイベントになったので、同じようなリザルトを再現したいし、またジャパンのポディウムに上がりたい」



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