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WRC第12戦セントラルヨーロッパでは、ラリー1マシンで過去最高のパフォーマンスを披露したMスポーツ・フォードのジョッシュ・マカリアン。11月6日に開幕する次戦ラリージャパン(愛知県・岐阜県、ターマック)では、さらなる躍進を狙っている。
アイルランド出身、今季からラリー1マシンでのフル参戦に臨んでいるマカリアンは、セントラルヨーロッパではフォード・プーマ・ラリー1で、自己ベストタイの総合7位でフィニッシュ。ベンチマークとなるドライバーと比較しても、明らかな進歩が示された。
「大きな学びとなった経験だった」とマカリアンはセントラルヨーロッパを振り返った。
「あらゆる状況に対峙した。トップグループで走ることもあれば、最後尾で走ることもあった。金曜日の不運の後、グレッグ(ミュンステール)が戻ってきてくれたおかげで、ちゃんとタイムを比較することもできた。セントラルヨーロッパのスタートから比べれば、差をかなり詰められてきたと思う。これが一番の目標だった。ターマックでの走行経験をさらに積むこと。ターマックでの参戦は、カナリア諸島以来だったからね。一時は、トップタイムに1kmあたり2秒くらいの差がついていたが、最終日の朝は、オジエに対して0.7秒差だったんだから、すごい成長だよ。でも、まだまだ伸び代は残っている」
WRC8冠のオジエとの差を縮めたことは、ラリー1の参戦を今季から始めたマカリアンにとって、着実な成長の証となっており、その手応えを次のジャパンでも活かしたい構えだ。
「セントラルヨーロッパで行ってきたことのほぼすべてを、日本でも活かしたい」とマカリアン。
「すくなくとも今は、どの方向に向かうべきかが分かっている。たぶんセッティング面では。ドライビング面では、もっと伸ばせる部分がある。とにかくマシンを信じて、ジャパンではもう少しプッシュしてみてもいいと思う」
セントラルヨーロッパの高速な道が、日本で再現されるとは思っていないものの、マカリアンは第12戦で積んだ走行経験は計り知れない価値があると確信している。
「ジャパンのステージはもっと速度粋が低くてテクニカルだし、コーナーも長い」とマカリアン。
「セントラルヨーロッパのターマックは独特で、グリップの低い場所は少し日本のようかもしれないが、全体としては似ていない。それでも、少なくともセントラルヨーロッパで本格的なターマックイベントを走れたことは、日本に向けての重要な一歩だ」














