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WRC第8戦ラリーエストニア(グラベル)、土曜日の走行後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。久しぶりのラリー1参戦を迎えているオリバー・ソルベルグが快走を見せるなか、チームメイトのティエリー・ヌービルと2位争いになっているヒョンデのオイット・タナック。ラリー1勢はひとりも順位変動がなかったこの日、リードを8.7秒拡大するソルベルグへの対応に苦慮していることを語った。
*カッコ内は順位の前日比
[トヨタ・ガズーレーシングWRT/WRT2]
トヨタGRヤリス・ラリー1
オリバー・ソルベルグ/総合首位(=)
*マニュファクチャラーズ選手権ノミネート外
「今日も文句なしに素晴らしい一日で、一貫して速さがあってミスもなかった。ここまでリードを広げられる想定はしていなかった。ライバルたちは、走行順が良くなって挽回してくると思っていたからね。でも、リードを広げることができたので、素晴らしいよ。マシンはとても動きが良くて、自分はただ自分のやるべきことに挑んでいただけ。新たなことを学んだり、午後は少し速さをコントロールしたりしていたけど、それでも楽しめた。明日は、とにかく同じリズムを続けることに努めるよ」
カッレ・ロバンペラ/総合4番手(=)
「トリッキーな一日で、ほぼ金曜日と同じ感じ。ステージはドライビングが楽しかったし、どのステージでもベストを尽くしたが、ペースが出なかったのはどうしようもなかった。コンパクトなソフトな道ではスプリット上では速さが確認できたが、より締まったワイドな道ではペースが出なかった。チームと一緒に、一生懸命ペースをつかむことに取り組んでいる。雨が降るといろいろ変わってくるから明日のコンディション次第で、もっとポイントを狙いにいく」
勝田貴元/総合6番手(=)
「昨日よりも間違いなくフィーリングは良くなりました。セッティングにもいい方向性が見つかりました。ステージは楽しかったですが、良いタイムを出すには覚悟が必要で、トリッキーでナローなセクションでは簡単ではありませんでした。アドリアン(フルモー)とは、ずっと僅差で走る展開となりました。午後は何かが噛み合っていない感じもありましたが、明日は大丈夫たと確信していますし、チームのためにできる限りのポイントを獲るためにベストを尽くします」
エルフィン・エバンス/総合7番手(=)
「思うような一日にできず、狙えると思っていた順位アップもできなかった。みんな僅差で、大きな違いをつけるのが難しかった。かなりフィーリングがいいステージもあったが、上位タイムに張り合うには少し速さが足りていないようだ。より良いフィーリングをつかむためにセッティングを試行錯誤していたが、明日、思いどおりに攻めるためのいいアイデアが見つかったと思うので、ここ一番の走りを狙っていく」
サミ・パヤリ/総合8番手(=)
「今日はかなり良かったと思っている。昨日のことがあって、リザルトという点では戦うものがなくなったようなものなので、とにかくマシンのフィーリングをつかむことに徹して、いいドライビングをして次のフィンランドに備える何かをつかもうとしていた。走行順の影響はかなり大きいと思うが、自分の順番を考えれば悪くないタイムもあったと思うので、明日もこの流れを続けていこうと思う」
[ヒョンデ・モータースポーツ]
ヒョンデi20Nラリー1
オィット・タナック/総合2番手(=)
「午前にミスがあり、乗っていてもいいフィーリングやリズムがつかめなかったので、いつもどおりのような攻め方ができなかった。ティエリーとバトルになっているのは、チームとしてはあまり良くないことは分かっているが、ちゃんと結果を持ち帰ることは気に留めている。オリバーの独壇場になっているので、プッシュしていかなくてはならない。明日は新しいセクションが多いし、最初のステージはみんなにとって新しいので興味深いね」
ティエリー・ヌービル/総合3番手(=)
「全体的にいい一日だった。マシンのフィーリングは良かったし、ステージも素晴らしかった。いま3番手につけられてハッピーだし、オィットともそれほど離れていないが、オリバーとの差を詰める手だてがない。今の順位に満足しなくてはならない。チームは、(タナック)と2台がフィニッシュすることを望んでいるのはハッキリしているので、午後は一切リスクを負わなかった。特に、オリバーはマニュファクチャラーズポイントの対象にはなっていないからね。明日は、スーパーサンデーポイントを狙って、選手権争いに最大限に活かすことを目指す」
アドリアン・フルモー/総合5番手(=)
「今日は本当に楽しいステージで、自分たちもマシンのなかで満喫できたが、タカ(勝田)といい戦いができていることもハッピー。今日は砂利をたくさん掃除しなくてはならず、後続がどんどんタイムが良くなった。タカに追いつくのは難しかったと思うから、悔いはないよ。明日は新しいステージがあるからいいね。今日は、新ステージが1本しかなかったから、明日はみんなイコールの戦いだ。スーパーサンデー順位のためにプッシュして、できれば総合順位でも上げていきたい」
[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・プーマ・ラリー1
マルティンス・セスクス/総合9番手(=)
*マニュファクチャラーズ選手権ノミネート外
「これまでのエストニアの経験を活かせていると思う。ラリー1マシンでは走り方ももちろん違うけど、今日は楽しめた。まだ伸ばせるところはあると思う。明日の1本目は、2017年以来で自分は何も覚えてない(笑)。パワーステージは、走ったことがある部分もあるけど、序盤は高速でその後はナロー、また高速でナローと、トリッキーだと思う」
ジョッシュ・マカリアン/総合10番手(=)
「まずまずの出来だね。1ループ目は大変だったけど、こうした経験も学びのうち。限界を見極めることに徹していたけど、走りやすさは感じていた」
グレゴワール・ミュンステール/総合11番手(=)
「ステージの砂利を掃除しなくてはならなかったのは、もちろん理想的ではないけど、昨日のパンクとオーバーシュートという自分のミスが原因だからね。でも、ラリー1マシンでこのステージを走るのは楽しい。昨日のエルフィンもそうだったが、この順番での走行の割にはそれほどタイムは離されていないので、いい仕事ができたと思う。ジャンプは、楽しかったね!」