WRCスウェーデン:競技初日はヒョンデのヌービルがトップタイム。勝田は6番手 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCスウェーデン:競技初日はヒョンデのヌービルがトップタイム。勝田は6番手

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2022年WRC第2戦ラリースウェーデンは2月25日(金)の競技初日を終え、ヒョンデのティエリー・ヌービルがトップタイムをマーク。2番手にはトヨタのカッレ・ロバンペラ、3番手には同じくトヨタのエルフィン・エバンスがつけている。この日最後のSS7でSS3番手タイムをマークした勝田貴元は総合6番手で初日を終えた。

競技初日に行われたのはSS1〜SS7の計7SS、SS距離は125.67kmと設定されている。3SSを2度走行し、ウメオの中心部から徒歩でアクセスできるSS7で締めくくられる。オープニングのSS1を制したのはヒョンデのオィット・タナック。0.4秒差のSS2番手にロバンペラ、1.0秒差のSS3番手にはヒョンデのオリバー・ソルベルグがつけた。このステージではMスポーツ・フォードのガス・グリーンスミスがオーバーシュートを喫しタイムロス、エバンスが左リヤフェンダーをバンクにヒットし外装にダメージを負うなど、波乱を感じさせるスタートとなった。

続くSS2では今季初出場となるトヨタのエサペッカ・ラッピがベストタイムをたたき出す快走。総合順位でも一気にトップに立ってみせた。SS2番手にはロバンペラ、SS3番手にソルベルグと北欧勢が上位を占めるかたちに。SS1でトップに立っていたタナックはマシンバランスに手を焼き総合4番手にドロップしている。ここではMスポーツ・フォードのクレイグ・ブリーンがスノーバンクに突っ込んでストップ。ステージに赤旗が出された影響でヌービル、グリーンスミス、勝田にはノーショナルタイムが与えられている。バッテリーパックのエラーが出ていたヌービルにとっては救いの赤旗となった。

SS3で一番時計をマークしたのはロバンペラ。スタートで失敗したラッピや、途中フロントバンパーを失ったタナックを尻目に、ここでラリーリーダーの座に立つことに成功した。SS2番手にはヌービル、SS3番手にはエバンスがつけており、初日の前半を終えた段階でトップ3はロバンペラ、ヌービル、ソルベルグという順に。

サービスを挟んでスタートしたSS4は、トヨタのエバンスとラッピが1-2でフィニッシュ。SS3番手には堅実なスピードを見せたソルベルグが入っている。総合首位に立っていたロバンペラは、再走ステージの轍に苦しんでタイムを伸ばすことができずにSS8番手、総合4番手に。総合2番手につけていたヌービルもSS6番手タイムと奮わず大きく順位を落とし、総合6番手に。これで上位陣はエバンス、ソルベルグ、ラッピという顔ぶれになった。勝田はこのSSでスノーバンクにスタックしたが、観客の助けでコースに復帰。このSSだけで39秒を失う手痛いロスとなってしまった。

TOYOTA


SS5ではタナックが再びベストタイムをマーク。SS2番手にはラッピ、SS3番手にエバンスが続く。タナックはステージ終盤、ハイブリッドパワーを失いながらも好走を見せて、エバンスに1.1秒差の総合2番手に浮上することに成功した。ところが、タナックのマシンはハイブリッドキットに問題が発生、レッドシグナルが点灯したため、タナックはSS6を走ることなくリタイアとなってしまった。そのSS6はナイトステージ。ここではヌービルがベストタイムをマークし、ロバンペラ、ラッピが続いた。総合首位エバンスのポジションは変わらないが、ヌービルが0.6秒差の総合2番手に浮上、総合3番手にラッピというオーダーとなっている。

この日最後となるSS7を制したのはロバンペラ。SS2番手にはヌービル、SS3番手には勝田がつけた。総合首位に立っていたエバンスはタイヤマネージメントがうまくいかずにタイムをロス、この結果、ヌービルが総合首位に立つこととなった。総合2番手にはロバンペラ、総合3番手にエバンスという順位となっている。首位ヌービルから総合4番手のラッピまでは8.8秒差となっており、今後さらに順位は変動していく可能性もある。

M-SPORT


26日(土)の競技2日目に行われるのはSS8〜SS15。事前にSS9/13のキャンセルが発表されており、通算6SS、SS走行距離82.30kmでの戦いとなる。3SSを2度ずつ走行する構成となっており、SS11/15は初日のSS7を延長したステージとなっている。オープニングのSS8は日本時間26日(土)の16時57分スタート。

WRCスウェーデン SS7後暫定結果
1. T.ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1) 1:02:31.2
2. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +4.3
3. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) +7.4
4. E.ラッピ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +8.8
5. O.ソルベルグ(ヒョンデi20 Nラリー1) +28.1
6. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) +1:18.9
7. A.フルモー(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +1:32.9
8. G.グリーンスミス(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +1:48.1
9. A.ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +3:08.9
10. O-C.ベイビー(フォルクスワーゲン・ポロ GTI R5) +3:13.0



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