ERCハンガリー:ニコライ・グリアジンが首位を堅守、ミケルセンのタイトル確定に黄信号 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ERCハンガリー:ニコライ・グリアジンが首位を堅守、ミケルセンのタイトル確定に黄信号

©FIAERC / Gregory Lenormand / DPPI

ERC第7戦ラリーハンガリー(ターマック)は10月23日、レグ1・セクション2に設定された3SSを2ループする100.78kmを走行し、前日好発進を決めたニコライ・グリアジン(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)が首位でこの日を折り返した。

前日に行われた開幕のスーパーSSでトップタイムをマークしたグリアジンは、この日の6SSを走り終えた時点で、地元ハンガリーのノルベルト・ヘルチグ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)に25.8秒差をつけてこの日を締めくくった。3番手には、この日終盤から追い上げを見せたマッズ・オストベルグ(シトロエンC3ラリー2)が続いたが、2.6秒差で2020年のハンガリーチャンピオン、アンドラス・ハディク(フォード・フィエスタ・ラリー2 MkII)が追っている。

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今戦はシェイクダウンから絶好調のグリアジンは、SS4で危ない場面もあったが、初参戦のラリーハンガリーを大きなトラブルなく快走しており、今季のERC2勝目が視野に入ってきた。

「まだやらなくてはならないことはあるが、パンクしやすいのでまだ安全圏内で走っている」とグリアジン。
「ステージの知識がないのですごく難しい。どこがカットされているか分からないし、ナローな道でのアプローチがとても難しい。プッシュしすぎると、すぐにコーナーのアウトにはじかれて、何かを壊してしまう。ここでは、最速の走りよりも安定感が求められる」

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タイトルの可能性を残しているエフレン・ラレーナ(ファビア・ラリー2 Evo)はこの日を終えて5番手のタイムにつけたが、ジャンプスタートにより10秒のペナルティを受けたことで、同じくタイトルを争うミコ・マルチェク(ファビア・ラリー2 Evo)が5番手に浮上。マルチェクは、SS4でドライブシャフトのトラブルによりスローダウンを喫していた。

ラレーナ、マルチェクとタイトルを争う選手権リーダーのアンドレアス・ミケルセン(ファビア・ラリー2 Evo)は、このハンガリーでタイトルを確定できるチャンスが浮上しているが、トラブルが頻発して、この日は7番手。午前中はパワーが上がらないトラブルに対応した後、SS7では右フロントタイヤにダメージを負った。レグポイントはトップ5までにしか与えられないため、現状では、このハンガリーでタイトルを確定させるのは難しい。
「ウエイストゲートのワイヤーが破損していた」とミケルセンは午前中のトラブルについて説明した。
「なぜトラブルが起きたのかは分からないが、SS3とSS4でパワーが上がらなかった。それ以上トラブルが悪化せずに走り切ることができたので、よかった。有能なエンジニアがいて参考になる動画を送ってくれたので、どういう状態なのかを知ることができたが、完全に自分たちだけなので直せるかどうか分からない。ハードなプッシュを続けるつもりだが、選手権争いのことも考えなくてはならないので、折り合いをつけなくてはならないね」

FIAERC / Gregory Lenormand / DPPI

なお、前日のSS1をテクニカルトラブルによりスタートしなかったチームMRFタイヤのニル・ソランスは、チームが今戦から投入したヒュンダイi20 Nラリー2を修復できなかったことから、スタートを見送った。

ERC2では、ハビエ・パルド(スズキ・スイフト R4lly S)がSS3でタイヤにダメージを負って後退したものの、スズキ・モーター・イベリカのチームメイトのヨアン・ビニエスがSS6でコースオフ、リタイアしたことで、この日を部門トップで終えた。パルドはこのハンガリーで、今季5連勝がかかっている。

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ERC3・ERC3ジュニアでは、ジョン・アームストロング(フォード・フィエスタ・ラリー4)が両部門でリードに立っている。序盤は慎重に滑り出したアームストロングだが、この日トップタイムを4本マーク。先週のWRCラリースペインでジュニアWRCタイトルを獲得したサミ・パヤリ(フィエスタ・ラリー4)が2.9秒で続いている。両部門で選手権首位につけているジャン‐バティスト・フランチェスキ(ルノー・クリオ・ラリー4)は、午後の高速セクションで「大スピン」を喫し、4番手に留まっている。ERCジュニアはケン・トーン(フォード・フィエスタ・ラリー3)、アバルトラリーカップはマルティン・ラダ(アバルト124ラリー)がトップでこの日を折り返した。

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ルノー・クリオ・ラリー5のワンメイクシリーズ、クリオ・トロフィーbyトクスポーツWRTは、このハンガリーが最終戦。レグ1を終えてパウロ・ソリア(ルノー・クリオ・ラリー5)がリードしているが、現在3番手のアンドレア・マベリーニが順位をキープしてフィニッシュできれば、マベリーニのタイトルが決まる。

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競技最終日となる24日のレグ2は、ラリー拠点のニーレジハーザ北西部の2SSを走行した後、ニーレジハーザの市街地ステージ1本、日中サービスの後にさらに同じ2SSを2ループする合計7SS・78.83kmが設定されている。

ERCハンガリー 暫定結果(レグ1終了時点)
1 N.グリアジン(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5) 57:04.0
2 N.ヘルチグ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +25.8
3 M.オストベルグ(シトロエン C3 ラリー2) +39.7
4 A.ハディク(フォード・フィエスタ・ラリー2 MkII) +42.3
5 M.マルチェク(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +1:07.6
6 E.ラレーナ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +1:07.0
7 A.ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +1:27.7
8 S.カンペデリ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +1:28.5

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