ERCハンガリー:トップフィニッシュのグリアジンにペナルティ、ミケルセンのERCタイトルが確定 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ERCハンガリー:トップフィニッシュのグリアジンにペナルティ、ミケルセンのERCタイトルが確定

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ERC第7戦ラリーハンガリー(ターマック)は競技最終日となる10月24日、レグ2に設定された7SS・78.83kmを走行。終盤の大波乱の末、マッズ・オストベルグ(シトロエンC3ラリー2)が繰り上げで今季初優勝をマークした結果、アンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)のERCタイトル獲得が確定した。

このラリーを序盤からフィニッシュまでラリーをリードして、トップフィニッシュを飾ったのは、ニコライ・グリアジン(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)。しかしフィニッシュセレモニーの後、審査委員会により、レグ2最初のステージで2番手につけていたノルベルト・ヘルチグ(ファビア・ラリー2 Evo)がアクシデントに見舞われた際に停車しなかったとして、15分のペナルティを科せられてしまった。これにより、グリアジンは22位に後退。オストベルグが繰り上げ優勝、ミコ・マルチェク(ファビア・ラリー2 Evo)が2位、アンドラス・ハディク(フォード・フィエスタ・ラリー2 MkII)が3位という結果になった。

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FIAERC / Bastien Roux / DPPI

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グリアジンは、ステージサイドに立っていたマーシャルからの警告サインを勘違いしてしまったと説明。この週末、プラクティスから圧倒的な速さを披露したグリアジンだったが、まさかのノーポイントでハンガリーを後にすることとなってしまった。競技最終日の午前は原因不明のトラブルが発生。マシンを走らせるスポーツ・レーシング・テクノロジーは15分のサービスでのクラッチ交換を余儀なくされる場面もあったが、グリアジンはラリー全般にわたって圧倒的な強さを披露した。
「ペースをコントロールすることに努めた」とグリアジン。
「チームに感謝している。マシン変更の要望を出すたびに全力を尽くして、素晴らしい仕事をしてくれた」

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一方、前週に開催されたWRCラリースペインでのWRC2タイトル獲得に続き、2週連続でのFIAタイトル獲得に挑んだミケルセンは、6位でフィニッシュ。自身初のERCドライバーズタイトルとともに、トクスポーツWRTにも初めてのチームズ選手権タイトルをもたらした。

「シーズン前の目標はこのタイトルを獲得することだったから、本当にうれしい」と語るミケルセンは、このハンガリーと前戦のアゾレスではコ・ドライバーにエリオット・エドモンソンを迎えている。
「どのドライバーも強豪だから、ものすごくタフになることは分かっていたので、タイトルを獲得できるかは確信がなかった。でも、いいシーズンを過ごし、非常にクレバーなドライビングに努めて必要なポイントを積み重ねていった。この選手権を制したことは、間違いなく自分のキャリアの中でのハイライトのひとつ。ものすごく厳しいゴールだったが、トクスポーツWRTを心から信じていたし、このシュコダは本当にいい動きをしてくれて勝てるマシンであり続けた。信じられないようなシーズンになっているが、シーズンに入る前から、WRC2で勝つよりもERCで勝つ方が自分には難しくなるかもしれないと思っていた。シーズンを振り返ってみても、そのとおりだったと思う。ERCを戦うドライバーのペースや速さは本当にレベルが高く、ここで勝ちたければ限界までプッシュしなくてはならない」

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思いがけない形で今季初勝利が転がり込んできたオストベルグは、この日最初のステージではパンクに見舞われていた。それでも、ハンガリー選手権も戦う地元強豪を相手にステージウインを6本獲得し、持ち前の強さの復活を披露した。
「自分の中でも、一番挽回できたラリーかもしれない。軽いコースオフをした後、11番手まで後退したからね」とオストベルグ。
「1分ロスしたので、正直、そこから戻れたのはラッキーだった。その後は、とにかく争いに戻ることに集中した。この週末はいい走りができたステージもたくさんあったが、SS8のパンクでまたタイムをロスした。でも、精いっぱい戦った」

ERC2では、前日首位につけたスズキ・モーター・イベリカのハビエ・パルド(スズキ・スイフト R4lly S)が部門優勝し、今季参戦5戦中、5勝目をマーク。ERC2タイトル獲得に大きく前進した。

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ERC3・ERC3ジュニアでは、先週のWRCラリースペインでジュニアWRCタイトルを獲得したサミ・パヤリ(フィエスタ・ラリー4)が、前日首位のジョン・アームストロング(フォード・フィエスタ・ラリー4)をかわして逆転優勝。ERC3ジュニアでは今季2勝目となり、選手権争いでも首位に浮上した。ジャン‐バティスト・フランチェスキ(ルノー・クリオ・ラリー4)が3位でフィニッシュし、パヤリ以外では唯一、タイトルの可能性を残した。フランチェスキは、ERC3でのタイトルチャンスも残している。

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このハンガリーで最終戦を迎えたルノー・クリオ・ラリー5によるワンメイクシリーズ、クリオ・トロフィーbyトクスポーツWRTは、前日首位のパウロ・ソリアがトップフィニッシュ。しかし、ポイント数では届かず、アンドレア・マベリーニが同シリーズの初代チャンピオンの座を射止めた。

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2021年のERCは次戦が最終戦となる。第8戦ラリーイズラス・カナリアス(ターマック)は11月18〜20日、スペイン領カナリア諸島で開催される。

ERCハンガリー 最終結果
1 M.オストベルグ(シトロエン C3 ラリー2) 1:38.43.4
2 M.マルチェク(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +21.8
3 A.ハディク(フォード・フィエスタ・ラリー2 MkII) +26.1
4 E.ラレーナ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +1:14.1
5 S.カンペデリ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +1:21.8
6 A.ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +1:30.4
7 E.カイス(フォード・フィエスタ・ラリー2 MkII) +1:49.6
8 Y.ボナート(シトロエン C3 ラリー2) +2:06.8

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