ERCリエパヤは期待の若手ニコライ・グリアジンが3度目のラトビア制覇 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ERCリエパヤは期待の若手ニコライ・グリアジンが3度目のラトビア制覇

©ERC / Alexandre Guillaumot / DPPI

ERC第2戦ラリーリエパヤ(グラベル、ラトビア)は7月1〜3日、タルシを拠点に開催され、初日から首位に立っていたニコライ・グリアジン(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)が優勝。元ERCジュニア王者のグリアジンは、2017年、2018年に続いてERCラトビア戦3度目の勝利となった。

グリアジンは、WRCのワークスドライバーも務めるクレイグ・ブリーン(ヒュンダイi20 R5)に17.3秒差をつけての優勝。
「ポーランドでトラブルに見舞われ、ようやくここで首位を獲得できた」と語るグリアジンは24歳。ロシア出身だが、ラトビアを拠点としている。
「いい走りが出来たし、トラブルもアクシデントもなかった。終盤は十分な余裕が出来たので、リラックスして走ることができた。チームのみんなもがんばってくれたし、自分にとって第2の故郷ともいえる国でのラリーで勝てるのは、うれしいものだよ」

2位でフィニッシュしたブリーンは、チームMRFタイヤに初のERCポディウムを献上した。昨年チャンピオンのアレクセイ・ルキヤナク(シトロエンC3ラリー2)は、最終日最初のステージでラリーチーム・スペインのエフレン・ラレーナ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)をかわして3位に入り、ドライバーズ選手権での首位を死守している。

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最終日にポディウムの座を逃したラレーナだったが、ERC‐ミシュラン・タレントファクトリー勢の中では最上位の4位でフィニッシュ。トク・スポーツWRTのアンドレアス・ミケルセン(ファビア・ラリー2 Evo)が、初参戦のリエパヤを5位でフィニッシュしている。

前戦のポーランドでは母国戦を3位でフィニッシュしていたミコ・マルチェク(ファビア・ラリー2 Evo)は今回も好走を披露して6位フィニッシュ。ヒュンダイ・ジュニアドライバーのオーレ・クリスチャン・ベイビー(ヒュンダイi20 R5)は、出力系のトラブルに見舞われながらも7位で走り切ったが、イベント後の車検でのテクニカルチェックでマシンに不備が見つかったことで失格となっている。

ERC

ERC2はドミトリー・フェオファノフ(三菱ランサーエボリューションX)が、ラトビアで初優勝。当初、ラリー2キットを装着したスズキ・スイフトでの参戦を予定していたフェオファノフだったが、直前にマシンを変更。高速グラベルのラトビア戦でランエボXの長所を活かしたパフォーマンスを披露した。

ERCジュニアでは、エストニア期待の若手、ケン・トーン(フォード・フィエスタ・ラリー3)が全ステージでベストタイムをマークして貫録優勝。昨年チャンピオンのオリバー・ソルベルグから優勝賞金を参戦資金として支援を受けた参戦が話題となったオスカー・ソルベルグ(フィエスタ・ラリー3)が18カ月ぶりとなる国際格式イベントに登場。トーンから2分半近くの遅れとなりながらもフィニッシュを果たしている。

ERC / Alexandre Guillaumot / DPPI

ERC3・ERC3ジュニアでは、初日首位につけていたサミ・パヤリ(フォード・フィエスタ・ラリー4)がこの日最初の2本でも首位を維持していたが、SS9で転倒し後退。ここで、パヤリを5秒差で追っていた地元ラトビア出身のマルティン・セスク(フィエスタ・ラリー4)が首位に立ち、トップフィニッシュを飾った。しかし、イベント後の車検でセスク車に車両違反が判明したことにより失格。これにより、この日のリモートサービスで早着により1分のタイムペナルティを受けパヤリから1分16.6秒差でフィニッシュしていたジャン・バティスト・フランチェスキ(ルノー・クリオ・ラリー4)が両部門でのトップに繰り上がっている。

ERC / Grégory Lenormand / DPPI

今季から創設されたルノー・クリオ・ラリー5のワンメイクシリーズ、クリオ・トロフィーbyトク・スポーツWRTでは、前戦でリタイアを喫していたイジ・チマールがトップ相当のパフォーマンスを披露していたが、タイムコントロールの早着により痛恨の2分のタイムペナルティ。これにより、アンドレア・マベリーニがトップフィニッシュを飾った。

ERC / Alexandre Guillaumot / DPPI

ERCリエパヤ  最終結果
1 N.グリアジン(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5) 1:30:50.3
2 C.ブリーン(ヒュンダイi20 R5) +17.3
3 A.ルキヤナク(シトロエンC3ラリー2) +30.9
4 E.ラレーナ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +56.8s
5 A.ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +1:13.3
6 M.マルチェク(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +1:22.2
7 E.ピエタリネン(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +2:11.8
8 E.カイス(フォード・フィエスタ・ラリー2) +2:22.5



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