ERCハンガリー:レグ1トップはアンドレアス・ミケルセン – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ERCハンガリー:レグ1トップはアンドレアス・ミケルセン

©ERC / Bastien Roux / DPPI

ERC第4戦ラリーハンガリー(ターマック)は11月7日、レグ1の走行がSS2から再開。この日に設定された4SSを2ループする8SS、118.78kmの走行を終えて、アンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2 EVO)がトップに立った。

WRCでの優勝も経験しているミケルセンは今回、Topp-Cars ラリーチームからオーラ・フローネをコ・ドライバーに迎えて参戦している。前日行われたSS1では、ポーランド王者のミコ・マルチェク(ファビア・ラリー2 EVO)がトップタイムをマークしていたが、SS2では選手権リーダーのアレクセイ・ルキヤナク(シトロエンC3 R5)がベストタイム、ミケルセンはセカンドベストをマークした。しかし、SS3ではミケルセンがスピンを喫しながらもリード奪取に成功した。

「とてもいい1日だった」とミケルセンは、この日5本でステージウインを獲得している。
「限界の走りをしていたし、明日に向けていいギャップが築けた。これ以上ないというほどの出来だ。その要因のひとつは、ピレリのテストドライバーをやっていたこと。これがドライブ勘を維持することにとても役立ったが、自分はコンペティティブな人間だし、スポーツが大好き。自分に挑戦することが好きだし、ライバルに対して自分がどれだけの力があるのかを見るのも好きだ。今回は、そうしたことをする素晴らしい機会になっている」

ERC / Bastien Roux / DPPI

ルキヤナクは、日中サービスを終えた時点でミケルセンに5.1秒差となっていたが、SS6スタートのタイムコントロールに5分も早着するというミスを喫してしまった。これにより5分という大量のペナルティを受けることになってしまい、今季初めてポイント獲得を逃す可能性が大きくなった。

総合2番手はクレイグ・ブリーン(ヒュンダイi20 R5)。午前のループでオーバーシュートを喫し、ミケルセンに23.6秒差でこの日を終えた。しかし、ステージウインも獲得しており、MRFタイヤのターマックタイヤの進捗にも手応えを感じているようだ。
「ポディウムに上がることが、MRFタイヤのためにもチームのためにも重要。本当に必死に取り組んできたのだから。これだけ短い期間でステージウインを獲得できるまでになったのは、かなり信じられないことだ」

ERC / Bastien Roux / DPPI

3番手につけたグレゴワール・ミュンスター(i20 R5)は、SS8のマディな区間で「人生で最大のヒヤリ場面」に遭ったと話しているが、4番手のノルベルト・ヘルチグ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)、総合5番手でERC3ジュニア王者のエフレン・ラレーナ(C3 R5)に51.8秒差をつけた。

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ミュンスターとERC1ジュニアタイトルを争うオリバー・ソルベルグ(ポロGTI R5)は、SS7で右フロントタイヤのパンクを喫した後、SS9では左リヤタイヤもパンク。さらにタイムロスを喫し9番手に後退している。
「道の真ん中を走っていたし、正直、何が起きたのか分からない」とソルベルグ。
「2回パンクをして、今は本当にもどかしい。ほかのドライバーにも危ない場面はあったのに、彼らには何も起こらなかった」

ERC

ERC2は地元ハンガリーの英雄、チボール・エルディ(三菱ランサーエボリューションX)が、2番手のゼリンド・メレガリ(スバルWRX STI)に4分以上の大差をつけてこの日を部門トップで終え、母国ラウンド勝利に向けて大きく前進している。

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ERC3/ERC3ジュニアでは、エストニアのケン・トーン(フォード・フィエスタ・ラリー4)が首位に立っていたが、SS5でパンクを喫し、タイトルライバルのペップ・バサス(プジョー208 ラリー4)が首位に浮上。しかし、そのバサスはSS7でタイムロスを喫し、トーンが首位を奪還し、バサスに27.9秒差をつけてこの日を終えている。フィアット124アバルトRGTのワンメイクシリーズ、アバルトラリーカップでは、ラダ・マルティンがトップに立っている。

ERC

ERC / Bastien Roux / DPPI

最終日となる8日のレグ2は、3SSを2ループする間に、ニーレジハーザのスーパーSSを1本挟む計7SS・69.78kmが設定されている。

ERCハンガリー 暫定結果(レグ1終了時点)
1 A.ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2 EVO) 1:07:55.9
2 C.ブリーン(ヒュンダイi20 R5) +23.6
3 G.ミュンスター(ヒュンダイi20 R5) +1:21.3
4 N.ヘルチグ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5) +1:57.0
5 E.ラレーナ(シトロエンC3 R5) +2:13.1
6 M.グリエベル(シトロエンC3 R5) +2:15.2
7 N.マイヤー・メルンホフ(フォード・フィエスタR5 MkII) +2:15.9
8 C.デバイン(ヒュンダイi20 R5) +2:31.8
9 O.ソルベルグ(シュコダ・ファビア・ラリー2 EVO) +2:36.8
10 S.ワグナー(シュコダ・ファビア・ラリー2 EVO) +2:48.4



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