【速報】WRCエストニア:カッレ・ロバンペラがWRC最年少優勝を達成 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

【速報】WRCエストニア:カッレ・ロバンペラがWRC最年少優勝を達成

©TOYOTA

WRC第7戦エストニアはすべての競技日程を終えて、トヨタのカッレ・ロバンペラがWRC初優勝を達成した。2位にはヒュンダイのクレイグ・ブリーン、3位には同じくヒュンダイのティエリー・ヌービルが入賞。ロバンペラはこれまでヤリ‐マティ・ラトバラが持っていたWRC最年少優勝記録(22歳、2008年スウェーデン)を大きく塗り替え、20歳でWRCウイナーズリストに名を連ねることとなった。

競技最終日はSS19〜SS24の6SS、SS距離52.10kmで争われる。間にサービスを挟まずに3SSを2回走行する構成だ。タイヤ選択は全車がソフトコンパウンドを選択したが、搭載本数は下記のように分かれた。

5本
トヨタ:セバスチャン・オジエ、エルフィン・エバンス
ヒュンダイ:オィット・タナック
Mスポーツ:テーム・スニネン、ガス・グリーンスミス

6本
トヨタ:カッレ・ロバンペラ
ヒュンダイ:クレイグ・ブリーン、ティエリー・ヌービル、ピエール‐ルイ・ルーベ

オープニングのSS19ではヒュンダイのタナックとヌービルがベストタイムを分け合う快走。ふたりは続くSS20でもまったく同じタイムで一番時計をたたき出してみせた。さらにSS21でもヌービルはベストタイムをマークし、総合2番手を行くブリーンとの差を詰めにかかる。SS22を終えた段階で、ブリーンとヌービルの差は18秒となっていた。選手権のポイントを考えればブリーンにオーダーが出ても不思議ではない状況だが、SS23のTCでヌービルは1分の遅着。これで10秒のペナルティが加算されることに。

ヌービルはSS23でベストタイムをマークしたものの、ブリーンとの差はペナルティ10秒を足して24.5秒に拡大。しかも背後に迫る4番手オジエには10.7秒差とされてしまった。最終SSは6.51kmと短いため、何もなければ大差がつくことはないが、勝負は何が起きるか分からない。一方、首位のロバンペラはマージンを活かしてリスクを避けた慎重な走りを続け、ブリーンと54.6秒差という大きなマージンを持って最終SSに臨む。

HYUNDAI


最終SSのパワーステージはリバースオーダーで進む。WRC2勢から走行が行われ、再出走組のタナックが暫定のベストタイムをマーク。各車このタイムを基準にアタックを重ねていくが、砂地の路面は2度目の走行となるため轍が掘れたり岩が掘り返される部分もあり、上位陣でもハンドリングに苦戦するシーンが見られた。トップ4はオジエからスタート。オジエはフィニッシュを優先しリスクを避けるステディなドライビングで暫定SS2番手フィニッシュ。4位以上を確定させた。

続いてコースインしたヌービルは、オジエのタイムを上まわる暫定SS2番手タイムでフィニッシュし、3位以上を確定させている。ブリーンも堅実な走りで暫定SS6番手フィニッシュ。ヌービルに12.5秒差での2位以上を決めた。そして上位陣最後にコースインしたロバンペラは安定した走りでヤリスWRCをゴールまで導き、ブリーンに59.9秒差で見事に初勝利を達成してみせた。

フィニッシュポディウムに導かれたロバンペラとコ・ドライバーのヨンネ・ハルットゥネンはヤリスWRCのルーフに駆け上がり、拳を高々と突き上げた。フィニッシュではこれまでの記録保持者である監督のラトバラと、父のハリ・ロバンペラが喜びを分かち合い、涙をぬぐうシーンも。シーズン中盤、思うようなリザルトを残せなかったカッレ・ロバンペラにとっては自らのスピードをあらためて世界に示す機会となった。

第7戦までを終えて、ドライバーズランキングはオジエが148点でトップを維持、エバンスが111点で2番手、ヌービルが96点で3番手。今回勝利を挙げたロバンペラが82点で4番手に浮上している。マニュファクチャラーズランキングはトヨタ315点、ヒュンダイ256点、Mスポーツ・フォードが125点、ヒュンダイ2Cが36点となっている。

M-SPORT


次戦は8月13日〜15日に開催されるターマックのイープルラリー。1965年に始まった歴史あるイベントで、WRCとしては2020年が初開催となる予定だったが、新型コロナウイルスの影響により断念。2021年に晴れてWRCの一戦として開催される。当初の予定では最終日にスパ・フランコルシャンを使うスケジュールとなっていたが、先日の豪雨による洪水の影響が心配される。

WRCエストニア 暫定結果
1. K.ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC) 2:51:29.1
2. C.ブリーン(ヒュンダイi20クーペWRC) +59.9
3. T.ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) +1:12.4
4. S.オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) +1:24.0
5. E.エバンス(トヨタ・ヤリスWRC) +2:07.1
6. T.スニネン(フォード・フィエスタWRC) +7:07.3
7. P.ルーベ(ヒュンダイi20クーペWRC) +8:48.3
8. A.ルキヤナク(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +10:16.1
9. A.ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +10:29.9
10. M.オストベルグ(シトロエンC3ラリー2) +10:46.6

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