WRCモンテカルロ事前情報:続く波乱の世界情勢のなか、2021年シーズン開幕へ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCモンテカルロ事前情報:続く波乱の世界情勢のなか、2021年シーズン開幕へ

©FIA

新型コロナウイルスの感染流行が依然として収束の兆しが見られない中、2021年のWRCは1月21日からのラリーモンテカルロ(ターマック&アイス&スノー)で開幕を迎える。

WRCカレンダー最古のイベントは、今年で110周年を迎える。この長きにわたって世界で最も予測不能な難関イベントとしての評価を高め続けており、冬のフレンチアルプスに設定されるルートは舗装路面にアイスとスノーがミックスされ、非常にトリッキーなコンディションとなる。例年、タイヤチョイスが鍵となるイベントだが、今年から4年間、FIAはWRCの単独サプライヤーとしてピレリと契約を結んだため、クルーは新タイヤでの特徴とコンディションを見極めながらの選択が必要となる。

2020年の最終戦ラリーモンツァで7度目の世界タイトル獲得を決めてから6週間、フランスのセバスチャン・オジエはトヨタ・ヤリスWRCにカーNo.1をつけての登場となる。ラリーの本拠地となるギャップで生まれたオジエは、今回のモンテカルロを制することができれば、この8年間で7度目の優勝となる。トヨタでのチームメイトは今シーズンもエルフィン・エバンス、急成長中の若手カッレ・ロバンペラという布陣となる。

昨年、オジエのモンテカルロ連覇記録更新を阻止し、自身初の同イベント勝利を飾ったヒュンダイのティエリー・ヌービルは、2019年ドライバーズ王者のオィット・タナックとともにヒュンダイi20クーペWRCで2021年をフル参戦する。ベルギーのヌービルは、長年コ・ドライバーを務めたニコラ・ジルスールが数日前に離脱を決断。これまでWRCのサポートカテゴリーに参戦してきたマルティン・ウィダグと組んで新シーズンを迎える。モンテカルロでヒュンダイのサードカーを駆るのは、ダニ・ソルド。2018年以来のモンテ参戦となる。マニュファクチャラーズ選手権3連覇を目指すヒュンダイは今季、ソルドとクレイグ・ブリーンがサードカーをシェアするプログラムを組んでいる。

Mスポーツ・フォードは今季、ガス・グリーンスミスがフォード・フィエスタWRCで自身初のWRCフル参戦。セカンドカーは、モンテカルロにエントリーするテーム・スニネンとアドリアン・フルモーがシェアするプログラムが現状発表されている内容だが、チームは今後もさらに参戦プランを拡大する可能性を模索し続けるとしている。

WRC2部門は規模が広がり、シーズン開幕戦には5メーカーから8台のラリー2マシンがエントリーしている。フランスのフルモーはフォード・フィエスタ・ラリー2 MkII、ロシアのニコライ・グリアジンはフォルクスワーゲン・ポロGTI R5、ボリビアのマルコ・ブラシアはシュコダ・ファビア・ラリー2 Evo、スウェーデンのオリバー・ソルベルグはヒュンダイNG i20、フランスのエリック・カミリはシトロエンC3 R5をドライブする。

WRC3には、シトロエンC3 R5を駆るフランスのニコラ・シャミンとヨアン・ロッセルなど11台がエントリー。またラリーモンテカルロは、今季のFIA RGTカップの開幕戦にもなっている。

■ラリールート
ラリーモンテカルロの試練は例年と変わらずタフではあることに変わりはないが、今年は現地の新型コロナウイルス感染拡大防止のための制限により、ラリーの設定には多くの変更が行われている。シェイクダウンは行われず、ラリーは21日木曜日の午後に開幕し、サービスパークが設置されるギャップの北部にある2SSを走行する。金曜日は西部に新設の3ステージ設定。フランス政府は現在、感染拡大防止の観点から18時〜翌朝6時までの外出禁止令を発令していることから、SS3は6時10分と早朝から始まり、最初の2本を午後にリピートする5ステージの構成。土曜日は3ステージが設定され、その後クルーはモナコの南部に移動して日曜日の最終日に備える。昨年10月に大洪水が発生した影響から、最終日のステージは近年よりも西に移動。このため、モンテカルロの名物ステージ、チュリニ峠は今回は走行しない。日曜日は2SSを2ループする構成で、最終ステージとなるBrianconnet – Entrevauxの2回目の走行がパワーステージに指定されている。

■ラリーデータ
開催日:2021年1月21-24日
サービスパーク設置場所:ギャップ
総走行距離1392.88:km
総ステージ走行距離:257.64km(SS比率18.50%)
総SS数:14

■開催選手権
WRC
WRC2
WRC3



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