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ラリースウェーデン、2022年の開催には雪不足解消が必須か

©Toyota Gazoo Racing WRT

FIAのトップ関係筋によれば、ラリースウェーデンが2022年にWRCカレンダーに復帰するためには、相応のウインターコンディションが保証されることが必要になると語っているという。

WRCのシーズン唯一の本格スノーイベントとして伝統的に開催されてきたラリースウェーデンだったが、今季は新型コロナウイルス(COVID-19)の流行拡大防止策としてスウェーデン政府が制限をかけたことにより開催を中止。急遽、アークティック・ラリーフィンランドが代替として開催され、成功裏に終わっている。

ラリースウェーデンは2020年も、極端な雪不足に悩まされすでに開催危機を経験している。そして、今後、WRCを開催するという希望はありながらも、2月にフィンランドで初めて開催されたWRCウインターラリーを訪れたFIA総裁のジャン・トッドのコメントは、それを後押しすることにはならなさそうだ。

WRC All Liveのレポーター、ジュリアン・ポーターとの対談の中で、トッドはアークティック・ラリーフィンランドは「我々が求めているもの」と語り、さらに「もちろん、WRCにとって2月といえば北の国でラウンドが開催されるというのがシリーズの象徴。これまでは、それがスウェーデンだった。残念ながら、昨年のスウェーデンは、あまり雪に恵まれなかった。だから、もっと北の方で開催することを希望したのだ。AKK(フィンランドのASN)はもちろん、(本拠地ロバニエミの)市長、パートナー各社も、直前に開催が決まったにもかかわらず、WRCウインターラリーを開催するために尽力をしてくれたのは、素晴らしいことだった」

FIAのラリーディレクター、イブ・マトンは「この難しい状況の中でも、アークティック・ラリーフィンランドのように、新しい場所で新しいイベントをWRCに加えるという新しい可能性を見つけることができるのだということも示せた」と語る。
「毎年、ラリースウェーデンでは雪不足に悩まされてきたが、(アークティックが開催された)ラップランド地方に行くことで、ウインターイベントらしい本格的なコンディションを得ることができる。関係各位からのコメントからも、素晴らしい成果を得ることができた」

一方、この件に関して、ラリースウェーデンのCEO、グレン・オレッソンからコメントを得ることはできなかった。
(Graham Lister)

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