メキシコ3日目:シトロエン1-2体制を堅持 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

メキシコ3日目:シトロエン1-2体制を堅持

 

 メキシコの競技3日目のステージは全部で8本と常識的な数だが、SS14とそのリピートステージであるSS16は全長41.88kmの超ロングステージ。そのため競技3日目のSS合計距離は183.80kmと非常に長く、選手にとってもマシンにとっても苛酷な1日である。

 ラリーはオープニングのSS13から、セバスチャン・ローブと3位ヤリ‐マティ・ラトバラによるベストタイム合戦となった。
 SS15、3位のラトバラはコーナー途中の石をヒットしパンク。そのまま残る25kmを走り切った。総合順位を4位に落としてしまうが、続くSS16でソルベルグをかわし3位のポジションに復帰を果たす。
 しかし、その時点でラトバラと2位ヒルボネンとは1分41秒1差。1位ローブとは2分9秒8差と優勝を狙うのはかなり難しい状況だ。

 ラリーは結局1位ローブが2位ヒルボネンに36.2秒差をつけ、ヒルボネンと3位ラトバラの差は1分16秒8差に。そして、3位ラトバラと4位ソルベルグの差は17.9秒となった。
 シトロエンはヒルボネンに対しポジションキープを命じ、3位ラトバラも逆転は無理と順位を守る姿勢を表明している。ラリー最終日にはまだ74.76kmのSSが残されているが、上位争いは緩やかに収束しはじめた。

 ビッグジャンプで有名なSS20では、残念な事件が起こってしまった。観客によって大きな石が何カ所も置かれ、そのうちのひとつを7位につけていたエフゲニー・ノビコフがヒットし、リタイアとなってしまったのだ。他にもセバスチャン・オジエやヒルボネンもタイヤや足まわりにダメージを負った。

「50kgくらいはありそうな巨大な石がライン上にたくさん置いてあった。とても危険だよ」と、怒りを露わにしたのはアルミンド・アラウジョだ。他のドライバーも顔をしかめる。前日の投石問題に続く置き石事件の発生により、ラリーメキシコの存続が再検討されるかもしれない由々しき事態である。



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