MHのWRCプレビュー・アルゼンチン編:南米2連戦の今季、Mスポーツ・フォードは初めて英国外でプリペア作業 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

MHのWRCプレビュー・アルゼンチン編:南米2連戦の今季、Mスポーツ・フォードは初めて英国外でプリペア作業

©M-Sport

4月25日(木)から28日(日)にかけて、アルゼンチンのヴィラ・カルロス・パスを拠点に開催される2019年WRC第5戦ラリーアルゼンチン。大御所WRCメディア、マーティン・ホームズによるラリー直前のWRCチーム近況をお届けしよう。

シトロエン

セバスチャン・オジエ、エサペッカ・ラッピの2台をエントリー。コルシカでパフォーマンスが上がらなかったのは、特定のテクニカル面でのトラブルではなく、アンダーステアとパフォーマンス不足によるもの。さらに、シーリングでパーツ制限がかかる中で、コルシカでのセッティングを合わせ切れなかったことも重なった。

アルゼンチンで好成績を収めるために必要なのは、信頼性とコンディションへの対応力としている。このイベントでは、多彩なコンディションに直面する。アルゼンチンに向けての大きな変更はない。プレイベントテストはポルトガルで4日間行い、各ドライバーが2日間ずつ走行した。使用するマシンは、メキシコ戦と同じもの。

ラリーの後、マシンはヴィラ・カルロス・パスのサービスパークで再びプリペア作業を行い、コンテナでチリに送られる予定だ。両ドライバーとも、アルゼンチンでの優勝経験はまだない。

ヒュンダイ

エントリーは、ティエリー・ヌービル、ダニ・ソルド、アンドレアス・ミケルセンの3台。コルシカでは、ヌービルが優勝を飾ったものの、セバスチャン・ローブは痛恨の失速を喫しており、優勝チャンスを逃した上に、ライバルと比較しても全体的なパフォーマンスで及ばなかった。ローブはラリー中、マシンのセッティング作業、さらにマシンをドライブしやすくすることを目指して走行経験を積むために時間を使った。

アルゼンチンで好成績を収めるために必要なことには、高い応用力も含まれている。かなり高速で、コーナー出口で効率的な加速を行う高いドライビングテクニックが求められる。

アルゼンチン向けのテストはポルトガル(アマランテ、ポンテ・デ・リマ)で行い、ローブを含む各ドライバーが半日ずつ走行した。アルゼンチンで使用するマシンは、ヌービルがシャシー16、ソルド(チリではローブが使用)がシャシー11、ミケルセンがシャシー9。ソルドは、今回が13回目のアルゼンチン参戦となる。ヌービルは、2017年にアルゼンチンで、エバンスに0.7秒差で競り勝って優勝を飾っている。

Mスポーツ・フォード

エントリーは、エルフィン・エバンス、テーム・スニネンの2台。コルシカでは、テクニカルトラブルはなかった。

アルゼンチンの序盤2日間はスムースで高速なため、シャシーのセッティングをうまく合わせることが求められるが、走行が重なる毎に地盤が荒れていくために注意が必要とのこと。しかし、3日目はかなりラフになるため、マシンの強さが求められる。

プレイベントテストは、英国のグレイストック・フォレストで行い、各ドライバーが1日ずつ走行した。アルゼンチンで使用するマシンは、コルシカと同じ。南米での2連戦にロジスティックを対応しなくてはならないため、Mスポーツは初めて、英国のワークショップ以外の場所でマシンのプリペアを行わなくてはならない。作業は、アルゼンチンで3日間、チリでさらに3日間を予定している。2つのラリーの間、南米での滞在地はほぼ全チームが近い場所に集中している。エバンスとスニネンはいずれも、アルゼンチンでの優勝経験はない。

トヨタ

エントリーは、オィット・タナック、ヤリ‐マティ・ラトバラ、クリス・ミークの3台。ラトバラがこのラリーで前人未到のWRC参戦200戦目を迎える。 

コルシカでの予想外のトラブルは、パンクとホイールの破損だった。アルゼンチンでの好成績に必要なことは、タイヤマネジメントをうまく行う事と、強く信頼性のあるマシン。アルゼンチンでの変更点は、エアロパーツにマイナーチェンジが施されるという。南米2連戦に向けてのテストは、各ドライバーが少なくとも1日ずつ、ポルトガルの南部で4月の第2週目に行った。

アルゼンチンとチリで使用するマシンは、メキシコと同じもの。マシンは、アルゼンチンの後にプリペア作業を行い、チリに向けて搬送。その後、残りの作業を現地で行う。ドライバーは、それぞれ1回ずつアルゼンチンで優勝を経験している。
(Martin Holmes)



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