マーティン・ホームズのWRCプレビュー・フランス編:ヒュンダイはローブを投入 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

マーティン・ホームズのWRCプレビュー・フランス編:ヒュンダイはローブを投入

©Hyundai Motorsport GmbH

3月28日(木)から31日(日)にかけて、コルシカのバスティアを拠点に開催される2019年WRC第4戦ラリーフランス(ツール・ド・コルス)。大御所WRCメディア、マーティン・ホームズによるラリー直前のWRCチーム近況をお届けしよう。

シトロエン

WRCチームから2台エントリーするが、今回はWRC2プロへのエントリーはない(次のイベントはオストベルグが参戦するアルゼンチンの予定)。

メキシコでの唯一のテクニカルトラブルは、オジエ車が受けた強い衝撃によるダメージ。これが、最終日のセンターデファレンシャルのトラブルの原因となった。

コルシカで好成績を収めるために必要な基本要素は、これまでの経験とラリー前のテスト。コルシカはロジスティック面にも困難があり、イベント中はリエゾンも長いが、選手権には欠かせない歴史の長い伝統戦だ。今戦では、テクニカル面での変更は特にはない。

使用するマシンとセーフティクルーは、スウェーデンと同じ。セバスチャン・オジエは過去、ツール・ド・コルスで3回(2013年、2016年、2018年)、勝利を挙げているほか、2011年にアルザスで開催されたWRCフランス戦も制している。エサペッカ・ラッピのコルシカ参戦経験は2回で、6位がベストリザルト。

ヒュンダイ

今戦にはセバスチャン・ローブが再び参戦し、アンドレアス・ミケルセンがスキップする。

メキシコは不完全燃焼のイベントとなり、ティエリー・ヌービルは序盤にハンドリングのトラブルを抱え、終盤はセッティング変更で向上した。ダニ・ソルドは、バッテリートラブルでデイリタイアを喫している。ミケルセンは、デイリタイアの後、最終的にはラリーをリタイアし、規定のコンポーネンツ制限に対応させる。

コルシカ戦では、マシンのセッティングは固めに、精密でなくてはならない。今回は新車を投入(ヌービルはシャシー17、ローブは18、ソルドは19)する。コルシカ特有の試練は、宿泊プランを念入りに計画することと、金曜日に日中サービスが設定されないこと。セーフティクルーは、ヌービルとローブはモンテカルロと同様、ソルドはチェビー・ポンスが担当する。

ローブの過去のコルシカ参戦は10回に及び、2005−2008年には4連覇を達成している。ソルドのベストリザルトは3位で、3回マーク。しかし、2012年にはIRC戦として開催されたツール・ド・コルスを制している。ヌービルも、2017年に勝利を挙げている。

Mスポーツ・フォード

メキシコで発生した最大のトラブルは、エルフィン・エバンス車に突如発生したリヤのクロスメンバーのダメージ。 この結果、修復にも大混乱。マシンをメキシコから戻すのが遅れ、エバンス車と、メキシコでアルベルト・ヘラーが使用したマッシモ・ペドレッティ用のR5マシンをプリペアする時間が削られてしまった。

コルシカ特有の難しさは、ラリーのエリアが常に動くため、人材をうまく活用すること。コルシカに向けてテクニカル面で求められるのは、堅牢かつラフでナローなセクションでもパフォーマンスのいいシャシー。マシンの装備で新しいものはない。

エバンスはメキシコと、スニネンはスウェーデンと同じマシンを使用する。セーフティクルーは、エバンス担当は父のグウィンダフ、スニネン担当はユーソ・ピカリスト、ルーカス・ピエニアチェク担当はヨウニ・アンプヤが務める。

エバンスのコルシカでのベストリザルトは、ウエットコンディションとなった2015年の2位。スニネンは今回が4度目のコルシカ参戦だが、ここまでトップリザルトは収めていない。

TOYOTA GAZOO Racing

メキシコでの唯一のテクニカルトラブルは、ヤリ‐マティ・ラトバラ車に発生したオルタネーターの不調。コルシカで好成績を収めるために必要な要素は、優れた天気予報士と、ドライバー/セーフティクルー間がいい連携を取ること。マシンは、ハンドリングが精密でなくてはならない。

使用するマシンは、3台ともスウェーデン車で、セーフティクルーはモンテカルロと同じ。コルシカでの難しさは、ロジスティック。特にフェリーでの運送は、他チームと同様に島への定期便を使うので、いいプランを立てなくてはならない。

ラトバラは、2015年にコルシカで勝利を挙げているほか、4位に4回入っている。オィット・タナックはこれまでにコルシカに4回参戦しているが、ベストリザルトは2018年の2位。4回参戦しているクリス・ミークのトップリザルトは、2015年の4位だ。
(Martin Holmes)



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