マーティン・ホームズのWRCプレビュー・トルコ編:ドイツでタナックを襲ったブレーキトラブルは解決済み – RALLYPLUS.NET ラリープラス

マーティン・ホームズのWRCプレビュー・トルコ編:ドイツでタナックを襲ったブレーキトラブルは解決済み

©Toyota Gazoo Racing WRC

9月12日(木)から14日(日)にかけて、トルコのマルマリスを拠点に開催される2019年WRC第11戦ラリートルコ。大御所WRCメディア、マーティン・ホームズによるラリー直前のWRCチーム近況をお届けしよう。

シトロエン

ドイツでは、ターマック戦に関してさらに取り組みが必要であることが浮き彫りとなった。TVでは、エサペッカ・ラッピがパンツァープラッテのジャンプでシャシーにダメージを負った問題が伝えられ、パンクはホイールのトラブルだった。WRカーとR5カーは異なるホイールを使用しているが、セバスチャン・オジエのパンクは不運によるものだが、オストベルグ(R5マシン)のパンク理由については明らかとなっていない。

トルコでのチャレンジは、パンクと高温の中、平均速度の低いステージを走行する際の冷却。昨年、ブリーン車が出火した原因は完全に解明されており、対策も施されている。

イベントに向けては、ギリシャで4日間のテストを実施。WRCアクロポリス戦で使用していたステージで、エリック・カミリが1日、オジエとラッピは1日半ずつ走行した。C3 WRCのリヤウイングのデザインに関しては変更の必要はない。オジエが使用するマシンは、モンテカルロとメキシコを制したもので、ラッピはフィンランド車を使用。今戦では、シトロエンのR5マシンのエントリーはない。

ラリーマシンを含むチームのトラックは、サトリーからマルマリスまで陸路とフェリーを使い、まる6日間かけて移動した。

ヒュンダイ

3ドライバーは全員が南フランスのフォンジョンクースでテストを実施。トルコのラフなコンディションに類似しているということで選ばれた。今戦に向けてのテクニカル面での変更は、特にない。ドイツのチーム拠点からマルマリスまでは、6日間かけて移動。ラリートルコでのチャレンジは、ロッキーなステージと高い気温だ。ティエリー・ヌービルとアンドレアス・ミケルセンはフィンランドで使用したマシン、ダニ・ソルドは、セバスチャン・ローブがアルゼンチンとチリで、その後クレイグ・ブリーンがフィンランドで使用したマシンに乗る。

先日、チームは、ヌービルがウェールズ・ラリーGBの翌週にサンマリノで行われるターマックイベント、ラリーレジェンドに参加することを発表。・ローブは、その翌週にスペインで行われるラリーシウダ・デ・グレナダに登場する。

Mスポーツ・フォード

ドイツ戦でテーム・スニネンを襲ったトラブルはワイヤーの破損によるもので、 エルフィン・エバンスがポルトガルで見舞われたスロットルトラブルとの関連性はない。スニネンがその後に見せたペースは、ポディウムフィニッシュも加納なポテンシャルを示していた。ガス・グリーンスミスはWRカーでの初ターマック戦に挑み、印象に残る走りを見せつけた。

トルコ戦に向けては、フォンジョンクースで2日間テストを行い、スニネンとポンタス・ティデマンドが参加。テクニカル面での変更はなく、リヤウイングは2017年に公認を受けたものと全く同じ。スニネンは、エバンスが2017年にラリーGBを制したシャシー4を使う。

チームは、フィエスタR5 MkIIを3台、トルコに送り、グリーン・スミス、ペドロ、ガウラブ・ギルがドライブする。

トヨタ

1−2−3フィニッシュを飾ったドイツ戦での唯一のトラブルは、最終ステージでオィット・タナックを襲ったブレーキトラブル。これは、ブレーキパッドの取り付けに起因しており、これによりブレーキ効果がアンバランスとなりハンドリングのトラブルを引き起こしたもの。この取り付け方法については、改良されている。トルコでの変更は、リヤウイングのデザイン改良でFIAからの要求に従ったもの。

トルコに向けてのチャレンジは、ラフなコンディション。ギリシャで行ったプレイベントは順調に行われ、ドライバーたちはWRCアクロポリスで使用したステージを少なくとも1日ずつ走行した。

資材のトラックは、1週間かけて移動。ラリーマシンもトラックで運ばれた。ヤリ‐マティ・ラトバラとタナックは、アルゼンチンとチリで使用したマシン、クリス・ミークは、フィンランドで2回クラッシュしたマシンを使う。

昨年のトルコでは、タナックとラトバラが1−2フィニッシュを決めている。一方、ミークが最後にトルコに参戦したのは、13年前に遡る。
(Martin Holmes)



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