WRCトルコ:ヒュンダイ、得意のラフグラベル戦でWRCタイトル争いの勢いを取り戻す構え – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCトルコ:ヒュンダイ、得意のラフグラベル戦でWRCタイトル争いの勢いを取り戻す構え

©Hyundai Motorsport GmbH

WRCマニュファクチャラーズ選手権で首位に立っているヒュンダイ。ターマックの前戦ドイツではトヨタにポイントを詰められているが、得意とするラフグラベルとなる今週末のトルコでは、勢いを取り戻したいところだ。

ヒュンダイi20のロードカーを、イスタンブール近郊のアサーン・イズミット工場で製造しているヒュンダイにとって、トルコは特別な国。同工場ではi10も製造しており、チェコの工場とともにヒュンダイのヨーロッパ市場への窓口となっている。この地で開催されるWRC戦に、ヒュンダイはティエリー・ヌービル、アンドレアス・ミケルセン、ダニ・ソルドをi20クーペWRCのドライバーとしてエントリーさせる。

ツール・ド・コルス以来、勝利からは遠ざかっているヌービル。ドライバーズ選手権では2位につけている中、トルコでポイント差を詰めていきたいところだ。
「ラリートルコはタフなイベント。昨年はリタイアが続出したし、僕らも首位に立っていた中でリタイアとなってしまったが、今年は強い戦いができるはずだ」とヌービル。
「自分たちのマシンは、これまでもこうした道で非常に強かったので、トルコ戦が待ち切れない。プッシュして、最初からペースを上げて行く必要があることは分かっているが、優勝争いができる自信はある」

昨年のトルコでは優勝も視野に入っていたミケルセン。激戦のマニュファクチャラーズ選手権で、チームに貢献することを目指す。
「トルコは、速さと一貫性とのバランスをとりつつ、マシンにダメージを与えないことが必要なイベントだ」とミケルセン。
「同じステージの1回目も2回目もラフだが、特に2回目は強烈。ハードにプッシュしやすく、石にヒットするとマシンやタイヤが破損する。生き残り戦のようなところもあるが、ここで勝ちたければ速さも覚悟も必要だ」

前回のグラベル戦、サルディニアでは自身2度目のWRCイベントを飾っているソルドだが、トルコの参戦は今回が初めて。
「昨年は誰にとっても新しいラリーで、自分たちはレッキだけ参加したので、知っているステージもある」とソルド。
「昨年はサルディニアも参戦しなかったが、それでも今年のサルディニアで自分は勝っているから、どうなるか分からないよ! マシンにハードなコンディションでは、自分たちのチームはとても強い。トルコでも同じことを願うよ。走行順ではアドバンテージがあるし、グラベルでのマシンの走りには確固たる自信を持っている」



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