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WRC第9戦ラリーフィンランド(グラベル)、フィニッシュ後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。タイトル連覇を果たしながらも、なかなか母国ラリーでは勝利にあと一歩届いていなかったトヨタのカッレ・ロバンペラ。今回は、序盤から本来のペースを披露し、パワーステージ、スーパーサンデーも制しての完勝で、ファンの前で母国初優勝を決めた。
*カッコ内は順位の前日比
*獲得ポイントは総合順位+スーパーサンデー+パワーステージ
[トヨタ・ガズーレーシングWRT/WRT2]
トヨタGRヤリス・ラリー1
カッレ・ロバンペラ/総合優勝(=)
スーパーサンデー順位:1位
パワーステージ順位:1位
獲得ポイント:25+5+5=35
「ラリーフィンランドで勝てて、アメージングな気持ち。かなり時間がかかったが、毎年ファンからたくさん応援をもらっていたので、みんなの前で勝てて超ハッピー。今年は、勝利を実現させるために、みんながクレイジーなくらいの作業量をこなしてくれた。ヨンネ(ハルットゥネン、コ・ドライバー)やチームは本当に素晴らしくて、週末の間ずっとプッシュしていた。トヨタにとっても1位〜5位まで独占する歴史的な瞬間になったので、全員が素晴らしい仕事をしたと思う。最終日は、最も過酷なステージをうまく走り切らなくてはならない緊張の一日で、あれだけのポイントを獲得するために必死にプッシュしなくてはならなかったよ」
勝田貴元/総合2位(=)
スーパーサンデー順位:3位
パワーステージ順位:2位
獲得ポイント:17+3+4=24
「自分にもチームにも、とても重要なフィンランドという場所でまた表彰台に上がることができて、本当にハッピーです。たくさん応援してくれたフィンランドのファンの皆さん、‘Kiitos paljon’(本当にありがとうございます)。また、いつも支えてくれるチームのみんな、特に素晴らしい仕事をしてくれたアーロン(ジョンストン、コ・ドライバー)にも感謝しています。チームの成果も、何度も不運に見舞われた末についにここで優勝できたカッレのことも、本当にうれしいです。ラリーの前に、ふたりで一緒にポディウムに上がろうと約束をしていました。今回の自分のパフォーマンスにも満足していますし、マシンの動きもすごくよかったです」
セバスチャン・オジエ/総合3位(=)
スーパーサンデー順位:2位
パワーステージ順位:3位
獲得ポイント:15+4+3=22
「アメージングなリザルト。特に、ここはチームの拠点であるフィンランドだからね。今日は、間違いなくビッグパーティだね! チームは1年を通してハードにプッシュしてきたのでこのリザルトにふさわしいと思うし、この歴史的なリザルトの一翼を担えたことがうれしい。昨年、勝利にふさわしい走りをしていたカッレとヨンネのことも、すごくうれしい。自分にとっては、最高にスムーズな週末とはいかず、ペースをキープすることに少し苦戦していた。でも、週末を通してたくさん変更していくうちに、最終日はセッティングが自分に合うようになった。この壮大なステージでこのマシンをドライブするのは、素晴らしいフィーリングだった」
エルフィン・エバンス/総合4位(=)
スーパーサンデー順位:4位
パワーステージ順位:5位
獲得ポイント:12+2+1=15
「5台すべてがトップ5に食い込むという、チームとして本当に素晴らしいリザルト。自分的には、最終日の内容には少しガッカリしている。エキサイティングなフォーマットだし、オウニンポウヤの1回目はすごくいい走りができた。パワーステージは、それほど素晴らしい内容にはならなかった。思い通りに曲がることができない場所がいくつかあり、かなりタイムをロスしてしまった。それ以外はいいステージだったが、これだけの僅差なので、ボーナスポイントをかなり取りこぼしてしまった。でも、次のラリーに向けて進んでいく」
サミ・パヤリ/総合5位(=)
獲得ポイント:10+0+0=10
「トヨタのために、このリザルトに貢献できたことがとにかくアメージング。この週末、チームは本当に頑張っていたので、全員がこの成果にふさわしい。自分たちにとってもすごくいい週末で、ステージウインも獲れたし、それ以外でもペースは手堅かった。最終日も、主に専念することはリザルトを確実に決めることだけだったが、オウニンポウヤのようなステージを走れたことは素晴らしかった。週末を通して本当に楽しめたので、チームや応援してくれたファンのみなさんに感謝したい」
[ヒョンデ・モータースポーツ]
ヒョンデi20Nラリー1
ティエリー・ヌービル/総合6位(=)
スーパーサンデー順位:5位
パワーステージ順位:4位
獲得ポイント:8+1+2=11
「週末のほとんどで上位につけていたのに、突然、争いから脱落してしまい、最終日に挽回するのは難しかった。最終的にスーパーサンデーで3ポイントを獲得できたが、今回はそれが精いっぱいだった。すべてを尽くしていたのにこの展開は本当に辛いが、自分たちに流れが向かなかっただけ。自分たちにできたことは、パワーステージで楽しんで、この先のラリーを楽しみにすることだけだった」
オィット・タナック/総合10位(↑)
獲得ポイント:1+0+0=0
「厳しい週末だったが、終わったことは終わったこと。今はもうこの先のラリーに集中している。もっとラフなイベントが待っているし、シーズンの序盤はそのようなラリーですごくコンペティティブだったので、またペースを披露できるようになると思っている。チームとしても、小さなトラブルが大きな痛手となってしまったが、これもラリー。厳しいかもしれないが、この競技では普通のことだ。選手権はまだ可能性があるので、戦いはまだ続いている」
アドリアン・フルモー/SS20でラリーリタイア
「パフォーマンスの面では自分たちとしてはいいラリーだったが、リザルトの面では厳しい一戦となった。土曜日の午後、そしてパワーステージでもパンクに見舞われてアンラッキーだったし、これで高ポイントを獲得することができなくなった。それでも、フィンランドでの自分たちのパフォーマンスにはハッピー。この先のラリーに向けてポジティブなことがたくさんあったので、マニュファクチャラーズ、ドライバーズの選手権のために高ポイントを獲得できるチャンスがあるはずだ」
[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・プーマ・ラリー1
ジョッシュ・マカリアン/総合7位(↑)
獲得ポイント:6+0+0=6
「クレイジーなラリー。正直、今シーズン、ここまでで一番エンジョイできたラリーだった。フィンランドにラリー1マシンで出るのは、すごく特別なこと。このようなコンディションで、あのステージ、特に最終日のオウニンポウヤを経験できたのは、本当に最高。Mスポーツ勢の最上位、総合でも7位でフィニッシュできたのは、この経験の締めくくりとして素晴らしい形だ。これから短い休暇を挟んで南米に向かうのを、楽しみにしている。チームとモータースポーツ・アイルランド・ラリーアカデミーには感謝している。次のイベントのために、準備を進めなくちゃね」
マルティンス・セスクス/総合8位(↑)
獲得ポイント:4+0+0=4
*マニュファクチャラーズ選手権ノミネート外
「このチームの一員として、ワールドラリーチームに関わって、このような経験ができるなんて思いもしなかったこと。本当に喜びだった。とても興味深かったし、自分たちは浮き沈みがあったが、シーズンはいい滑り出しができたので、いい形でこのプログラムを終えられると思う。これから将来にどうつながるか、楽しみにしているよ」
グレゴワール・ミュンステール/総合9位(=)
獲得ポイント:2+0+0=0
「金曜日にミスをしたことで、週末のその先が厄介なことになったが、全体としてはいい成長ができた。マシンの面では確かな成果が得られたので、チリやたぶんパラグアイでも役立てられると思う。ポジティブなこともたくさんあった。オウニンポウヤでは、カッ飛んだ走りができた。パンクには見舞われたが、本当に楽しめた。これから休息を挟んで、シーズンの残りをより強く戦っていく」