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WRCパラグアイ:トヨタのカッレ・ロバンペラが首位発進

©TOYOTA

WRC第10戦ラリーパラグアイ(グラベル)は競技初日の8月29日、SS1〜8の走行が行われ、トヨタはカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネンが首位に立った。全体として僅差の展開のなか、セバスチャン・オジエ/バンサン・ランデが4番手、エルフィン・エバンス/スコット・マーティンが5番手、TGR-WRT2からエントリーするサミ・パヤリ/マルコ・サルミネンが8番手で続いている。勝田貴元/アーロン・ジョンストンは、SS7でマシンをヒット。ダメージを負ってデイリタイアとなった。

(以下、発表リリース)


WRC 第10戦 ラリー・デル・パラグアイ デイ1
WRC初開催のラリー・デル・パラグアイがスタート
ロバンペラが首位に立ち、オジエは総合4位につける

TOYOTA

8月29日(金)、2025年FIA世界ラリー選手権(WRC)第10戦「ラリー・デル・パラグアイ」が開幕。パラグアイ南東部、エンカルナシオンのサービスパークを中心に8本のステージが行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)のカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(GR YARIS Rally1 69号車)が首位に立ち、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)が総合4位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合5位に、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)が総合8位につけました。なお、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)はクルマにダメージを負い、デイリタイアとなりました。

WRC初開催となるラリー・デル・パラグアイは、南米パラグアイの南東部に位置する「エンカルナシオン」にサービスパークが設けられ、その周辺のグラベルロード(未舗装路)が戦いの舞台に。ラリーはまず28日(木)の午前中にシェイクダウンが行なわれ、勝田が1番手、ロバンペラが3番手、エバンスが5番手、オジエが6番手、パヤリが7番手のタイムを記録。WRCではヨーロッパ圏外でのテストが禁止されているため、チームとドライバーは初めて走行するパラグアイの道にクルマのセッティングを最適化するべく、シェイクダウンの走行セッションを有効活用しました。その後、夜7時過ぎからパラナ河畔のサービスパークのすぐ横でセレモニアルスタートが行なわれ、パラグアイ初のWRCイベントが華やかに開幕しました。

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競技は29日(金)の朝から始まり、サービスパークの東側エリアを中心にデイ1として4本のステージを、エンカルナシオンでのミッドデイサービスを挟んで各2回走行。8本のステージの合計距離は140.90kmと、3日間で最長の一日でした。赤土の路面が特徴的なラリー・デル・パラグアイのステージは、全体的に非常にハイスピードながら、金曜日の道は大きな凹凸により上下方向に大きな力がかかる難しい区間も多くあり、クルマとタイヤにとってハードな一日になりました。

前戦ラリー・フィンランドで地元戦初優勝を飾ったロバンペラは、SS1でベストタイムを記録し首位に。SS3でアドリアン・フォルモー(ヒョンデ)に首位の座を明け渡しましたが、その後も安定した走りを続け総合2位を守り続けました。そして、SS7でフォルモーがタイヤの空気圧低下によりタイムを失ったことにより、ロバンペラは再び首位に。総合2位フォルモーに7.1秒の差をつけて初日を終えました。

これまでWRC初開催のラリーを何度も制してきたオジエは、SS1で2番手タイムを記録し良いスタートを切りました。しかし、続くSS2でタイヤにダメージを負い30秒以上タイムをロス。総合2位から、総合8位まで順位を下げました。それでもオジエは攻めの走りを続け、SS3、5、7、8と4本のステージでベストタイムを記録。総合3位のオィット・タナック(ヒョンデ)と10.2秒差、首位ロバンペラと17.8秒差の総合4位まで順位を挽回して、デイ1を締めくくりました。

ラリー・フィンランドで再びドライバー選手権首位に復帰したエバンスは、グラベルラリーでは不利に働く出走順トップで一日を走行。それでもクレバーな走りを続け、オジエと3.3秒差の総合5位でデイ1を走破しました。その結果、明日のデイ2ではやや後方からステージに臨むことになります。

TGR-WRT2からのエントリーとなるパヤリは、経験豊富なドライバーたちとの差がつきにくい新イベントで実力を発揮。SS5終了時点で総合3位につけていました。しかし、その後やや遅れをとり、今大会最長となる全長30kmのSS7の途中でダメージを負ったタイヤを交換した結果、約2分を失い総合8位で一日を終えました。また、勝田はSS1でタイヤにダメージを負って40秒以上を失うなど厳しいスタートに。その後2、3、4番手のタイムを記録するなど調子を上げていましたが、SS7でコーナリング中にリアのグリップを突然失いクルマをバンクにヒット。ダメージを負って走行を続けることができなくなり、デイリタイアとなりました。

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ユハ・カンクネン (チーム代表代行)
ここパラグアイでのラリー初日は、とても興味深い展開となりました。ステージはハイスピードながら所々非常にトリッキーで、一日を通して状況が大きく変わり続けました。セブは朝タイヤにダメージを負ったことでタイムを失いましたが、その後非常に速いペースで巻き返し、上位争いに復帰しました。午後のロングステージはカッレにとっては首位復帰を果たした良いステージになりましたが、サミと貴元にとってはそうではありませんでした。それでも我々のクルマがトップ5に3台入り、かなりの接戦となるなど興味深い展開になっているので、明日も激しい戦いが続くでしょう。

エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)
非常にタフな一日でした。シェイクダウンで明らかになったように、路面のグリップレベルは全体的に低くて非常に変わりやすく、全ドライバーにとって難しいコンディションだったはずです。固く締まった粘土質の路面では、良いフィーリングを掴むことが困難でした。明日は、場所によってルースグラベルに覆われた路面が多くあるため、出走順の違いによる影響が今日以上に大きく出るかもしれません。そのようなコンディションではフィーリングが良くなるかもしれませんが、より良い走りができるように改善を試みます。

カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)
首位に立つことができて良かったです。今日は初めて走るトリッキーなステージが続きました。何とか速く走ろうと試みたのですが、朝最初のステージ以外は自分たちが望んでいたペースに届きませんでした。しかしながら、多くのライバルが問題に見舞われる中、自分たちはトラブルを回避することができ、結果的に報われました。明日のステージは路面のクリーニングの影響がより大きくなることが予想されるので、ベストな出走順を得られたことを嬉しく思いますし、このアドバンテージをうまく活かしたいと思います。

セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 17号車)
今日は良いリズムでスタートすることができただけに、SS2でタイヤにダメージを負いタイムを失ってしまったことは少し残念でした。私たちにできたのは挽回を試みることだけでしたが、あのような不運に見舞われた後であることを考えれば、満足できる一日になったと思います。全力でプッシュし、手加減することなく本当の速さを発揮する必要がありましたが、それはむしろ楽しく感じられました。明日は路面クリーニングの影響が大きいのではないかと予想していたので、良い出走順を得ることが特に重要でした。首位とは少し差がありますが、少なくとも戦える位置にはいると思います。

勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)
最初のステージでタイヤにダメージを負ってしまったのは不運でした。その後、午前中はリスクを避ける運転を心がけました。ステージはグリップ変化が多くて非常に難しく、プッシュすることなく良いリズムを見つけるのは簡単ではありませんでした。午後は順調で、無理にプッシュせずクリーンな走りを続けていたにも関わらず、かなり良いペースを得られていました。SS7でもフィーリングは良かったのですが、あるコーナーでリアが突然滑ってしまい、修正することができませんでした。チームには申し訳なく思いますが、残りの2日間でこのようなステージをもっと理解できるように最善を尽くします。

サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)
午前中は悪くないスタートでした。最初のステージからバンピーで厄介な区間に遭遇しましたが、最初から集中して走ることを心がけ、3本目のステージの序盤では小さなミスをしてしまいましたが、まだまだ改善する余地はありました。それでもかなり順調に進み、午後も上位争いに加わっていたのですが、タイヤを交換するためストップせざるを得ませんでした。多くのタイムを失い、明日のスタート順もあまり良くなくなってしまったので、とても残念です。しかし、仕方がないことなので、ただ前進し続けるしかありません。

ラリー・デル・パラグアイ デイ1の結果
1 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1) 1h16m13.3s
2 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (ヒョンデ i20 N Rally1) +7.1s
3 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1) +7.6s
4 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1) +17.8s
5 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) +21.1s
6 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) +25.7s
7 ジョシュ・マッカーリーン/オーエン・トレーシー (フォード Puma Rally1) +1m18.4s
8 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +2m24.2s
9 ヨアン・ロッセル/アルノー・デュナン (シトロエン C3 Rally2) +2m57.6s
10 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (シュコダ ファビアRS Rally2) +3m06.7s
TBC 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1)
(現地時間8月29日18時00分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

明日のステージ情報
競技2日目となる8月30日(土)のデイ2は、サービスパークの西北エリアで3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。デイ2のステージは、デイ1とはキャラクターがやや異なり、全体的にはよりスムースながら、滑りやすい路面が特徴です。また、ミッドデイサービスの直前には、SSS12として「アウトドロモ」のスーパーSSを走ります。7本のステージの合計距離は112.78km、リエゾン(移動区間)を含めた一日の総走行距離は419.26kmとなります。



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