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今週開催されるWRC第10戦ラリーパラグアイ(グラベル)で、ヒョンデは南米グラベルイベントとの相性の良さを自信に、WRCの新イベントで選手権の巻き返しを図る構えだ。
パラグアイは、今回はWRCイベントとして初開催。南米のグラベルイベントでは、チリで2019年、2023年、2024年にポディウムを獲得しているほか、2016〜2019年のアルゼンチンでは、3勝6ポディウムをマークしている。
今季はポルトガル、サルディニア、アクロポリスとグラベルラリーでポディウムに上がっているオィット・タナックは、ドライバーズ選手権4番手でパラグアイを迎える。
「新しいイベントを迎えるのはエキサイティングなものだが、どのような週末になるのか予想するのは難しい」とタナック。
「チームの全員にとって素晴らしいチャレンジだし、ぜひいいリザルトを収めたい。まったく経験のないイベントだから、このラリーを最初に理解できる機会はレッキになる。新しいノートやマシンのセッティング、準備と作業がたくさんある。チームのみんなは、どんなことでも全力で挑んでくれる。パラグアイでは高ポイントを獲得するのは不可欠。そのために全力を尽くす」
南米イベントの経験が豊富なティエリー・ヌービルは、新イベントのパラグアイではそのスキルを存分に活かしていきたいところだ。
「南米は、WRCの遠征のなかでも訪れるのが楽しみなところ。パラグアイでもたくさんのファンがステージに観に来てくれることを期待している」とヌービル。
「ヨーロッパ外なのでテストをすることができないから、イベント主催者から与えられた映像や、ステージのことを知っている地元選手から話を聞いたりしている。レッキでグリップレベルなどが分かってから、マシンのセッティングをリファインする。分からないことがたくさんあるが、新しいチャレンジは自分たちにも選手権にとってもエキサイティング。最大限に力を活かしていい週末にしなくてはならない」
アドリアン・フルモーの南米での経験は、2024年のチリのみ。パラグアイでは、6月のアクロポリス以来のポディウムフィニッシュを狙う。
「パラグアイがどんな感じかあまり分かってはいないが、ファンがすごく熱心であることは知っている」とフルモー。
「準備としては、映像など得られる情報を最大限に活かして分析を始めている。現地に入ったら、もっとたくさん情報が得られると思う。ペースノートは白紙から作り始めなくてはならないしが、自分は新しいラリーではいつもよりコンペティティブに戦えるので、パラグアイでもポディウムを目指すことができると思う」