WRCアクロポリス:昨年ポディウム独占のヒョンデは再現に挑む – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCアクロポリス:昨年ポディウム独占のヒョンデは再現に挑む

©Hyundai Motorsport GmbH

今週開催されるWRC第7戦アクロポリス・ラリーギリシャ(グラベル)に、ヒョンデはティエリー・ヌービル、オィット・タナック、アドリアン・フルモーの3人をヒョンデi20Nラリー1のドライバーとしてエントリーさせる。

WRCアクロポリスでは、2022年、2024年と2度にわたって1-2-3フィニッシュを決めているヒョンデ。今季はここまで一度も勝利を挙げていないだけに、昨年同様の結果を出すべく挑む構えだ。今年は2021年以来となるアクロポリス伝統の6月開催となるだけに、試練はさらに過酷なものとなる。

ポルトガル、サルディニアと直近2戦でポディウムに上がっているタナックは、3戦連続トップ3フィニッシュを決めて、現在4番手につけるドライバーズ選手権争いでも順位を上げたいところだ。
「ギリシャは、ラフグラベルラリー3連戦の最後の一戦。しかし、ポルトガル、サルディニアとはまったく異なるイベントだ」とタナックは説明する。
「ギリシャの道はもっと広いが、かなり固い。ここ2年は、それほど超ラフというわけではなかったが、それでも歴史的にとても過酷なラリーだ。今年は会期が6月になったので、暑さはクルーにもマシンにも大きな要素となるだろう」

WRCアクロポリスでは過去2勝を含めポディウムフィニッシュを3回マークしているヌービル。前戦サルディニアでは残念な結果となっているだけに、ここで巻き返しを図る構えだ。
「去年のギリシャは、ヒョンデにとって2度目の1-2-3を決めた最高の週末になった。今年は自分たちのマシンがいいものだということは分かっている。
 サルディニアでもペースは出ていたが、本当に不運だった。あの速さをポディウムフィニッシュや勝利に結びつけられなかったのは、本当に悔しい。ギリシャでは、すべての力を注ぐ。暑さで厳しいと思うし、トラブルを避け切らなくてはならない。マシンにもタイヤにもラフなので、こうした要素をうまくマネジメントする必要がある。目標はライバルよりも上に立つことだが、いい走りをしてまたポディウムに上がりたい」とヌービルは気を引き締める。

フルモーのWRCアクロポリスでの自己ベストリザルトは、7位。今年はその結果を更新することを目指す。
「サルディニアでは、アクロポリスに向けてマシンのどこに改良が必要なのかを教えてもらった。走行順を考えれば、全力でそれを最大限に活かさなくてはならない。
 シーズンで最もラフなイベントの一戦で、パンクのリスクが非常に高いので、一貫性が最大の優先事項だ。タイヤチョイスがすごく難しくなると思うし、ステージは摩耗が激しいのでとても過酷にもなる。前戦のサルディニアと似ているが、そこにさらに暑さが加わるので、自分たちにもマシンにとってもタフだ。イベント自体は素晴らしく、雰囲気やファンで最高のラリーになる。ここで本来の流れを取り戻さなくてはならないし、堅実な週末にできるようすべてを尽くす」



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