
©Red Bull
WRC第7戦アクロポリス・ラリーギリシャ(グラベル)、ラリー2マシンで争われるWRC2部門は、オリバー・ソルベルグ(トヨタGRヤリス・ラリー2)が50秒以上の大差をつけての圧勝を飾った。ソルベルグはこれで、ポイントランキングでも首位に浮上した。
選手権争いで2番手となったのは、ヨアン・ロッセル(シトロエンC3ラリー2)。金曜日にメカニカルとタイヤのトラブルを抱え、3番手のカエタン・カエタノビッチ(GRヤリス・ラリー2)に5.1秒差の4番手で最終日を迎えた。1秒もロスできない状況となったロッセルは、この日最初のステージで2番手14.9秒差をつける渾身のベストタイムをたたき出してカエタノビッチをパスすると、2番手も視野に。ガス・グリーンスミス(シュコダ・ファビアRSラリー2)まで5.5秒差に迫って最終パワーステージを迎えた。
しかし、1ポイントでも多く獲りたいのはグリーンスミスも同じだった。パワーステージでロッセルに9.6秒差をつけてのステージウインを獲得し、最終的に15.2秒差でロッセルを退けて2位でのフィニッシュを守り切った。
3位フィニッシュとなったロッセルは、選手権争いではソルベルグに5ポイント差の2番手となったが、次のエストニアには参戦しない。
カエタノビッチはポディウムを逃したが、WRC2チャレンジャーではランキングトップに浮上した。カエタノビッチから1分半近く遅れての5位には、アレハンドロ・カション(GRヤリス・ラリー2)が入った。WRCマスターズカップでは、ミゲール・グラナドス(ファビアRSラリー2)がトップフィニッシュを飾った。
WRCアクロポリス WRC2部門最終結果
1 O.ソルベルグ(トヨタGRヤリス・ラリー2) 4:22:54.8
2 G.グリーンスミス(シュコダ・ファビアRSラリー2) +53.8
3 Y.ロッセル(シトロエンC3ラリー2) +1:09.0
4 K.カエタノビッチ(トヨタGRヤリス・ラリー2) +2:22.0
5 A.カション(トヨタGRヤリス・ラリー2) +3:45.2
6 M.プロコップ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +4:19.8
7 E.リンドホルム(シュコダ・ファビアRSラリー2) +6:51.0
8 J.ビーロ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +7:41.8