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2025年シーズンWRC第10戦ラリーパラグアイは、7月29日(金)に初日の8SSを走行し、トヨタのカッレ・ロバンペラが首位に立った。7.1秒差の総合2番手にアドリアン・フルモー、7.6秒差の3番手にオィット・タナックとヒョンデのふたりが続いた。SS7でコースオフを喫した勝田貴元は、デイリタイアを決めている。
ラリー初日は、エンカルナシオンのサービス東側エリアに設定された「Carmen del Parana(18.67km)」、「Artigas(22.73km)」、「Cantera(13.74km)」、「Autodromo(2.50km)」の4SSを午前と午後でループする8SS、140.90km。高速コーナーとテクニカルなセクションが組み合わせられた、ラリー最長の1日となる。
荒れたコンディションとなったSS1、カッレ・ロバンペラが、セバスチャン・オジエ(トヨタ)に3.2秒、サミ・パヤリ(トヨタ)とアドリアン・フルモーに4.8秒差をつける一番時計。シェイクダウンでトップタイムを記録した勝田貴元が、左フロントタイヤをパンク。40秒以上を失い、総合18番手まで順位を落とした。また、グレゴワール・ミュンステール(Mスポーツ・フォード)が、スタートから900m地点でコースオフ。マシンにダメージを受け、最下位まで脱落している。
SS2、フルモーがオィット・タナックに4.3秒、ロバンペラに4.4秒、ティエリー・ヌービル(ヒョンデ)に4.5秒差をつけるベストタイムをマークする。ここでは総合2番手につけていたオジエが右リヤタイヤをパンクし、30秒以上をロス。これで総合8番手までポジションを落とし、フルモーが首位のロバンペラに0.4秒差の総合2番手に順位を上げた。5.0秒差の総合3番手にパヤリ、8.3秒差の総合4番手にタナック、9.1秒差の総合5番手にエルフィン・エバンス(トヨタ)が続く。
SS3は、前のステージでパンクに見舞われたオジエがベスト。1.7秒差のセカンドベストを刻んだフルモーがロバンペラをかわし、2.8秒差をつけてトップに立った。4.6秒差のSS3番手タイムとしたヌービルは、パヤリ、エバンス、タナックをパスし、総合3番手まで一気に順位を上げている。
午前中を締めくくるSS4は、今回のラリーで3回実施される2.50kmのスタジアムSS。フルモーがオジエに0.4秒差、パヤリに1.1秒差のベストタイム。首位のフルモーは、総合2番手のロバンペラに4.1秒、総合3番手に浮上したパヤリに18.0秒、総合4番手のヌービルに18.4秒差をつけ、前半のセクションを折り返した。SS1のパンクで大きく遅れた勝田は「パンク後はクリーンな走行を心がけた」と振り返り、総合9番手まで順位を戻している。
昼間サービスを挟んだ午後のループは、1回目の走行により路面コンディションが大きく変化。SS5はオジエが勝田に3.2秒、フルモーに4.3秒差のベストタイム。「いくつかミスしてしまった」と語るヌービルがペースを落とし、総合4番手から6番手にドロップ。タナックがヌービルとエバンスを抜いて総合4番手にポジションを上げた。SS6はタナックがヌービルに2.0秒、勝田に2.8秒、フルモーに3.5秒差をつけ、今回初のベストを刻む。タナックが総合3番手、ヌービルが4番手に浮上し、パヤリが総合5番手、エバンスが総合6番手に順位を下げた。
大荒れとなったSS7、首位のフルモーがパンクを喫して15秒以上のロス。総合4番手のヌービルはスピン、総合5番手のパヤリもパンクにより大きく後退する。さらに、総合9番手の勝田はステージ中盤でバンクにヒットし、左リヤサスペンションに大きなダメージを負って、この時点でラリー続行を断念することになった。
ベストタイムはタナックに1.6秒差をつけた、オジエが獲得。5.8秒差のSS3番手タイムでまとめたロバンペラが、フルモーに7.6秒差をつけ、再び首位の座を奪還した。8.4秒差の総合3番手にタナック。ヌービルとパヤリが順位を落とし、オジエが総合4番手、エバンスが総合5番手と、それぞれポジションを上げることになった。
SS8は、オジエがタナックに0.5秒、フルモーに0.8秒差の連続ベストタイム。長い1日を終えて、首位ロバンペラとフルモーの差は7.1秒、7.6秒差の総合3番手にタナックがつけており、2日目も激しいバトルが展開されそうだ。17.8秒差の総合4番手にオジエ、21.1秒差の総合5番手にエバンス、25.7秒差の総合6番手にヌービルが続く。
競技2日目はSS9〜SS15の7SS、SS走行距離は112.78km。オープニングのSS9は、日本時間8月30日の19時35分にスタートする。
WRCパラグアイ SS8後暫定結果
1. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 1:16:13.3
2. A.フルモー(ヒョンデi20Nラリー1) +7.1
3. O.タナック(ヒョンデi20Nラリー1) +7.6
4. S.オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +17.8
5. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) +21.1
6. T.ヌービル(ヒョンデi20Nラリー1) +25.7
7. J.マカリアン(フォード・プーマ・ラリー1) +1:18.4
8. S.パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +2:24.2
9. Y.ロッセル(シトロエンC3ラリー2) +2:57.6
10. N.グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2) +3:06.7