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2025年WRC第9戦フィンランド、TGR WRCチャレンジプログラム2期生の山本雄紀は、金曜日のSS9ルーヒマキ（7.76km）の2回目で、ヤリ‐マティ・ラトバラと同タイムでステージウインをマークした。1本目ではセッティングを模索しながら、スイートスポットを見つけていたという山本に、ラリー2マシンで2回目のフィンランドで激戦区のWRC2部門トップタイムの快挙も含め、この日を振り返ってもらった。
＜SS5終了後＞ WRC2 8番手
──午前中のループはどうでしたか？
安定していたと思いますし、いいタイムも出ているので、全体的にはハッピーなループでした。
──何か午後に向けてのヒントなどは得られましたか。
午前中はセットアップをいろいろ試して、試行錯誤しながらペースを保っていました。最後のルーヒマキのステージ（SS5）でこれかな、というところを見つけたと思います。自分でタイムロスをしている箇所も分かっているので、そこをうまくまとめ上げることができれば上位との差を詰めることができると思います。
──午後は雨が降るのでは？
ルーヒマキではすでに降っていて、僕らはギリギリ路面に影響がないくらいでした。たぶん、ヤリ-マティあたりはマディな路面を走ったと思います。午後は、当初から降るかもしれないと言われていたので、降ったら降ったで対応します。
──フィンランドで雨の経験は多く積んでいる？
ハンコックのグラベルタイヤでのウエットコンディションを走った経験はまだないので、興味深いですし未知数です。
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＜SS10終了後＞ WRC2 5番手
──ステージウイン、おめでとう。うれしいでしょう！
ありがとうございます！ めちゃくちゃうれしいです！ ヤリ-マティが後ろにいるのは分かっていたので、「来るな、来るな」と思っていました（笑）。そうしたら同タイムでトップでした。でも、本当にうれしいです。
──何がうまくいったのでしょうか？
一日を通してずっと安定して走れていたので、詰めるためには小さなミスを減らしていく感じの作業でしたが、最後のルーヒマキはミスなく走れました。プッシュしすぎてワイドに行ってしまい、今まで負けていたところもあったので、丁寧にまとめられた結果だと思います。
──最後のハルユ（SS10）でも好タイム。上昇気流は捉えられましたか。
今は、何も変なことを考えずに、普通に自分の気持ちのいい感じで走っていたらタイムが出ているという感じだと思います。明日は新しいステージがあるので、色々確認しなくてはならないことはありますが、感覚的にはこのまま変わらずに行くのが一番いいのではないかと思います。
──ヤリ-マティ先生は直近のライバル？
直近のライバルでもありますが、やはりすごいと思います。本当に速いですし、午前からヤリ-マティがずっとトップタイム近くで走っていて、その速さを見てきたので追いついていって、最後にちょっと勝てたのは うれしかったです。
（Keiko Ito）
