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WRCエストニア:競技3日目を終えて首位のオリバー・ソルベルグがリードを拡大、勝田貴元は6番手をキープ

©TOYOTA

2025年シーズンWRC第8戦ラリーエストニア(グラベル)は、7月19日(土)に3日目の9SSを走行し、トヨタのオリバー・ソルベルグが首位の座をキープした。21.1秒差の2番手にオィット・タナック(ヒョンデ)、25.1秒差の3番手にティエリー・ヌービル(ヒョンデ)が続く。勝田貴元は、1分16秒8差の6番手につけている。

土曜日は、ラーディ飛行場に設置されたサービスパーク南側のエリアが舞台となる。午前は「Raanitsa(21.45km)」、「Kanepi(17.43km)」を各2回走行し、中間サービスを経て、午後は「Otepaa(11.15km)」、「Karaski(11.97km)」をリピート。木曜日に走行したタルトゥ市内のスーパーSS「Tartu vald (1.76km)」で締めくくる、9SS、125.76km。

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この日も前日に続き、コンディションはドライ。SS9は首位のソルベルグがヌービルに2.1秒、ロバンペラに4.3秒の一番時計。セカンドベストのヌービルがタナックをかわして、16.3秒差の総合2番手にポジションを上げた。SS10もソルベルグが連続ベストタイム。タナックがヌービルを上まわる2番手タイムで走行し、総合2番手に順位を戻している。

ラリーはリグループを挟み、SS9とSS10を再走。SS11もソルベルグが制して、圧巻の3連続ベストタイムをマークした。SS2番手タイムのヌービルがタナックをパスするが、続くSS12はタナックがこの日初のベストタイムを記録し、ヌービルから総合2番手の座を奪還している。

スピードを緩めることなく、ベストを並べたソルベルグは、午前中のセクションだけで総合2番手につけるタナックとの差を12.4秒から22.8秒にまで拡大。「午前中は最高のループになったね。ユーズドタイヤを装着したラリー1を初めてドライブしたし、リヤのグリップがイマイチだった。まだ慣れないところもあるけど、クリーンな走りができたし、問題はまったくないよ」と、ソルベルグは納得の表情を見せた。

タナックから0.4秒差の総合3番手にはヌービルがぴたりとつけており、午後も激しいバトルが繰り広げられることになりそうだ。少し離れた40.8秒差の総合4番手に、カッレ・ロバンペラ(トヨタ)。53.9秒差の総合5番手にアドリアン・フルモー(ヒョンデ)、56.7秒差の総合6番手に勝田貴元(トヨタ)がつける。

TOYOTA


40分のミッドデイサービスを挟んだ午後のセクション。SS13はヌービルがタナックに0.5秒、ソルベルグに0.8秒差のベストタイム。またもヌービルがタナックを捕らえ、0.1秒差ながらも総合2番手に浮上する。SS14はタナックがソルベルグに0.1秒、ヌービルに2.5秒差で制止、ヌービルを逆転。首位のソルベルグはベストこそなかったものの、ステージウィンから僅差でまとめ、2番手以下との差をしっかりとキープした。

最終セクションはサービスを挟まず、リグループのみでSS13とSS14を再走する。SS15はソルベルグがタナックとヌービルに0.5秒のベスト、SS16はタナックがソルベルグに1.2秒、ヌービルに1.7秒差のベストをマーク。最後は初日に走行したタルトゥ市内のスーパーSSを走るSS17。ヌービルがタナックに0.1秒、ソルベルグに0.7秒差をつける、この日2度目のベストで、長い1日を締め括った。

首位のソルベルグは、午前中にライバルとの差を拡大し、午後はクレバーにペースをコントロール。約60kmの距離が残された最終日を前に、21.1秒のアドバンテージを確保した。「今日は出走順が良くなったライバルたちの反撃を予想していたから、タイム差を拡大できてうれしいよ。マシンは最高の調子だし、自分の走りだけに集中することができたんだ。午後はスピードを少しコントロールしようとトライしたよ」と、ソルベルグは冷静に振り返っている。

総合2番手のタナックと総合3番手のヌービルは、終日僅差のバトルを繰り広げ、その差は4.0秒。首位から51.6秒差の総合4番手にロバンペラ、1分08秒2差の総合5番手にフルモー。勝田はフルモーを追ったものの、少しずつ差を拡大され、フルモーから8.6秒差の総合6番手で走り切っている。

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競技4日目はSS18〜SS20の3SS、SS走行距離は60.19km。オープニングのSS18は、日本時間7月20日の15時39分にスタートする。

WRCエストニア SS17後暫定結果
1. O.ソルベルグ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2:08:05.4
2. O.タナック(ヒョンデi20Nラリー1) +21.1
3. T.ヌービル(ヒョンデi20Nラリー1) +25.1
4. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +51.6
5. A.フルモー(ヒョンデi20Nラリー1) +1:08.2
6. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) +1:16.8
7. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) +1:30.4
8. S.パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +2:14.5
9. M.セスクス(フォード・プーマ・ラリー1) +2:48.5
10. J.マカリアン(フォード・プーマ・ラリー1) +4:13.6



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