
©TGR WRT / McKlein
WRC第8戦ラリーエストニア(グラベル)、金曜日の走行後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。2022年のラリーニュージーランド以来のラリー1、トヨタGRヤリス・ラリー1では初めてのWRC参戦に臨んだオリバー・ソルベルグ。シェイクダウンから鮮烈なペースを披露し、ラリースタート以降も走行順の利を存分に活かして首位に立ち、満面の笑顔を見せた。
[トヨタ・ガズーレーシングWRT/WRT2]
トヨタGRヤリス・ラリー1
オリバー・ソルベルグ/総合首位
*マニュファクチャラーズ選手権ノミネート外
「人生で最良の一日だった。このマシンをドライビングできるだけで夢が叶ったようなものなのに、ラリーをリードしてステージウインもマークできて、ものすごく楽しかった。このマシンはとてもドライビングのしがいがある。先週のテストでは気持ち良くドライブできるフィーリングを得るための作業を行い、それをラリーで活かすことができた。ステージごとに学んでいるが、クリーンなリズムをつかむことができた。後続は明日は走行順が良くなるし、経験が限定的な自分がよりハードにプッシュできる準備ができているのか分からないが、とにかく今日と同じような走りに努めて結果がどうなるかを見たい」
カッレ・ロバンペラ/総合4番手
「午前のループはかなり良かった。週の始めに雨が降ったことでグリップ変化がありコンディションはトリッキーだったが、クリーンな滑り出しができた。午後はいくつか変更を行い、マシンのグリップの最適化を図った。それでも、まだタイムを出し切れていない感じがあり、いつものようにシャープで正確な走りができていなかった。少なくとも何らかの試みを行い、明日に向けての方向性も見えてきた。それでも一日を通してプッシュしたし、明日も同じように行く」
勝田貴元/総合6番手
「午前はかなり厳しい滑り出しになりました。かなり苦戦しましたが、午前中にマシンのセッティングをいくつか変更したら、フィーリングは良くなっていきました。でも、午後もまだ苦戦が続いてしまいました。エンジニアやチームメイトと協力しながらクルマの改善を続け、自分自身もドライビングを改善して、明日、もっといい一日になるように全力を尽くします」
エルフィン・エバンス/総合7番手
「過酷な一日だったし、願っていたよりも難しかった。午前の段階で、すでにグリップに苦戦していた。レッキですでに湿り気が残っているコンディションは見ていたが、日差しが出てきて道が乾き始めると、最初にステージを走行する自分たちにとってはコンディションがもっとルーズになった。サービス明け最初のステージは、特に難しかった。タイムを見ても、かなり明らかだと思う。上位に対してかなりタイムをロスしたので、明日は順位を上げるためにもっと速さを出したい」
サミ・パヤリ/総合8番手
「今日、最初のステージからトラブルが出て、午前は残念な滑り出しになってしまった。サービスに戻れるまでループが長かったが、チームのおかげでトラブルが解決し、午後のステージはエンジョイできた。総合順位のなかでタイムをかなりロスしてしまったのは残念だが、あまり多くを考えすぎないようにしてドライビングにだけ集中していたが、あるべきペースを出せるようになり上位にも迫れるようになってきた。明日は、さらに高速のセクションもあるので楽しみにしている」
[ヒョンデ・モータースポーツ]
ヒョンデi20Nラリー1
オィット・タナック/総合2番手
「午後は、午前よりも苦戦したが予想以上に楽しめた。ルーズグラベルが多くてグリップがめちゃくちゃ低かったので砂利掃除の影響は大きかったが、マシンのバランスはむしろ良くなった。明日は、本来のペースが分かると思う。今日は走行順によって違うラリーをドライブするような感じだったが、明日は変わると思う。オリバーを目指すが、ティエリーも今日すごくいい走りをして僅差につけている」
ティエリー・ヌービル/総合3番手
「いい一日だった。トリッキーなコンディションだったが、ベストを尽くした。午前はあちこちでサプライズがあった。午後はかなり楽しめた。もっと速さを上げるためにマシンにできる秘訣がまだあると思っているが、全体としては満足できる。コーナーの進入でかなりアンダーが出る時があるから、シャシーバランスの点ではもっと一貫性を高めたい。サービスではいい修正ができたが、明日はもっとマシンを完璧にするためにできることがあると思う」
アドリアン・フルモー/総合5番手
「昼サービスでセッティング変更を行い車高を上げてスタビを堅くしたら、午後はもっとプッシュできる自信が得られた。フィーリングが良くなったし、タイムにも表れてきた。午前が残念な内容になったので、エバンスと勝田を抜くことを目指したが、午後はそれができた。上のカッレとも9秒差。彼に追いつくのはトリッキーだが、選手権のためにも勝田とエバンスの上に留まることが一番の目標だ」
[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・プーマ・ラリー1
マルティンス・セスクス/総合9番手
*マニュファクチャラーズ選手権ノミネート外
「午前中は道に対してのフィーリングはなんだか不思議な感じだったが、午後は少ししっくりくるようになった。何も大きな変更は行わなかったが、なぜかフィーリングがよくなって、流れもどんどん良くなった。常に成長できるところを探しているし、自分も伸び代がたくさんあるので、明日を楽しみにしている」
ジョッシュ・マカリアン/総合10番手
「最後のステージでは、少なくとも何か(ドリフト)で勝ったみたいだね! いい一日だったし、マルティンスとの差は小さく、グレゴワールよりも上にいる。僕らは、まだまだ行けると思う」
グレゴワール・ミュンステール/総合11番手
「午前中はトリッキーな展開だったが、そこから対応できた。タイムもマルティンスに近づいてきた。午前中にミスをしたために明日は砂利掃きをすることになるのでトリッキーになるが、できる限りを尽くしていくよ」