【速報】WRCモンテカルロ:セバスチャン・オジエが優勝、トヨタが1‐2フィニッシュ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

【速報】WRCモンテカルロ:セバスチャン・オジエが優勝、トヨタが1‐2フィニッシュ

©Toyota Gazoo Racing WRT

2023年シーズンWRC開幕戦ラリーモンテカルロは、1月22日(日曜日)、すべての競技日程を終えて、トヨタのセバスチャン・オジエが優勝を飾った。18.8秒差の2位にカッレ・ロバンペラが入り、トヨタが1-2フィニッシュを決めている。また、トヨタの勝田貴元は6位で難しいラリーを走り切っている。

競技最終日に残されたステージはSS15〜SS18の4SS、67.88km。この日はサービスやタイヤフィッティングゾーンを挟まずに「リュセラム/ラントスク(SS15/SS17)」と、「ラ・ボレーヌ・ヴェシュビ/コル・ド・チュリニ(SS16/SS18)」を2回ずつ一気に駆け抜ける。最後に伝統のチュリニ峠を走るSS18は、ボーナスポイントが与えられるパワーステージに設定されている。

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オープニングのSS15は「パンクの危険があるような箇所では一切インカットはしなかった」と振り返ったオジエが、チームメイトのロバンペラとエルフィン・エバンスに2.7秒差のベストを刻んだ。3番手につけるヒョンデのティエリー・ヌービルは最初のコーナーでハイブリッドシステムの不調によりハーフスピンを喫して、5.1秒差の4番手タイムと一歩出遅れた。

木曜日にナイトステージとして使用し、大観衆が集まるチュリニ峠を走行するSS16。ロバンペラがオジエに1.5秒、ヌービルに2.5秒差の一番時計。ヘアピンでスピンを喫したエバンスはリバースギヤの使用を余儀なくされ、6番手タイムに沈む。総合5番手につけるMスポーツ・フォードのオィット・タナックは最終のパワーステージを睨んで走行しており、ベストから11.8秒差の9番手タイム。「タイヤがキツいが集中するしかない」と、渋い表情を見せた。

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サービスを挟まず、そのまま朝のルートをリピートするSS17。オジエが勝田貴元に3.1秒差をつけ、この日2度目ベストタイム。厳しいタイヤで走り続けるタナックはこのステージだけで34.1秒も遅れ、0.1秒差に勝田が迫ってきた。「どこまでできるか分かりませんが、ベストを尽くします」と、勝田は最終のパワーステージに向かった。

パワーステージのSS18はWRC2勢の上位からスタートした。WRC2部門2番手のヨアン・ロッセルに10.1秒差をつけてスタートしたニコライ・グリアジンはギャップをコントロールし、4.5秒のリードを残してステージをフィニッシュ。シュコダ・ファビアRSラリー2のWRCデビューウインを決めた。

ラリー1勢はMスポーツ・フォードのジョルダン・セルデリディスからスタートし、ヒョンデのエサペッカ・ラッピ、ダニ・ソルドの後に、勝田とタナックが続く。0.1秒差でタナックを追う勝田だったが、このステージでトラブルが発生して、その後に左リヤをヒットしタイムロス。それでも総合6位は死守した。

Toyota Gazoo Racing WRT

一方、このパワーステージにすべてをかけたタナックは、それまでのラッピのベストタイムを10.1秒上回るタイムを叩き出す。続いてスタートしたエバンスも激走を見せるが、タナックにわずか0.1秒届かず。ポディウムが見えているヌービルは、ペースをコントロールしてタナックに4.2秒遅れのタイムでまとめた。しかし、その後にスタートしたロバンペラは、タナックのタイムを0.6秒更新して今季最初のパワーステージを制してみせた。最後に走行したオジエは、堅実に5番手タイムで総合優勝。WRC通算56勝目を飾り、昨年のラリージャパンからコンビを組むバンサン・ランデにとってはWRC初勝利となった。トヨタはロバンペラが2位で入り、1‐2フィニッシュを達成。ヌービル、エバンス、タナック、勝田というトップ6に。パワーステージは、ロバンペラ、タナック、エバンス、ヌービル、オジエがボーナスポイントを獲得した。

開幕戦を終えて、ドライバーズランキングはオジエが26点、ロバンペラが23点、ヌービルが17点、エバンスが15点、タナックが14点。マニュファクチャラーズランキングは、トヨタが51点、ヒョンデが27点、Mスポーツ・フォードが16点となった。

次戦は2月9〜12日に開催される第2戦ラリースウェーデン。昨年から拠点をウメオに北上させて、豊富な雪が期待できるようになったシーズン唯一のピュアスノーラリーだ。このイベントでは、勝田貴元が初めてトヨタからワークスノミネートで参戦。また、TGR WRCチャレンジプログラムの2期生、大竹直生、小暮ひかる、山本雄紀がWRCデビューを飾る。

WRCモンテカルロ 暫定結果
1. S.オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 3:12:02.0
2. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +18.8
3. T.ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1) +44.6
4. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) +1:12.4
5. O.タナック(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +2:34.9
6. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) +3:32.6
7. D.ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1) +3:47.5
8. E.ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1) +3:51.3
9. N.グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2) +10:03.4
10. Y.ロッセル(シトロエンC3ラリー2) +10:07.9



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