世界RXが全10戦の2023年カレンダーを発表、アジアラウンド開催も – RALLYPLUS.NET ラリープラス

世界RXが全10戦の2023年カレンダーを発表、アジアラウンド開催も

©Red Bull Media House

FIA世界ラリークロス選手権(世界RX)は、12月7日に開催されたFIAワールドモータースポーツカウンシルで2023年のカレンダーを承認を受けた。シリーズ10周年、フル電動化2年目となる2023年は、ラリークロス発祥の地でのカレンダー復帰や、アジアでの開催も予定されている。

2022年同様、シーズンはノルウェーのヘルで開幕を迎え、その後、ラリークロスで最も有名なサーキットとして知られるスウェーデンのヘリェスで世界RX100回目となる節目の大会を迎える。半世紀以上も前にラリークロスが誕生した英国リッデンヒルでの開催は、2019年以来。その後、ベルギーのメテ、絶大な人気を誇るポルトガルのモンタレグレは、2022年にコースレイアウトを改修してシーズンで最も豪快なイベントとして盛り上げた

ヨーロッパ最後の舞台となるのは9月、ドイツのエステリンク。メテ同様に独特のコースでの世界RX開催は2018年以来だ。2016年には、ケビン・エリクソンがアウト側から一気に全車を抜き去りリードに立つという、世界RXの歴史に残る瞬間を生み出した地でもある。シリーズはその後、南アフリカのケープタウンに舞台を移し、キラーニー・インターナショナルレースウエイでの大会を迎える。前回開催された際には、ティミー・ハンセンとアンドレアス・バックラッドがドライバーズタイトルをかけて激しいバトルを展開した。

シリーズの最終戦はアジア地域での開催が予定されているが、開催地は今後発表される。

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ラリークロス・プロモーターのエグゼクティブディレクター、アルネ・ディルクスは「この数カ月の間、舞台裏で多大な努力を重ねてきた末に、ラリークロスの最高峰としてふさわしいカレンダーになった。この数年のカレンダーとは明らかに印象が異なると思うが、ようやく“翼を広げて”再びヨーロッパの外にも舞台を持てることをうれしく思う」とコメント。
「この偉大な選手権のプロモーターを引き継いで以来、我々は選手権を再びケープタウンで開催し、南アフリカの熱狂的なファンの前で世界RXを披露することを約束してきた。そして今回、アジアでの新イベントが加わることで、このシリーズの世界選手権としての位置づけが明確になることにも、大変期待を寄せている」

「同時に、リッデンヒル、メテ、エステリンクという3つのカリスマ的なヨーロッパの開催地を再びカレンダーに含めることは、ラリークロスの豊かな伝統と伝統を称えつつ、スポーツの電動化の未来を受け入れるという我々の願いが反映されている。同様に、今年のヘル、ヘリェス、モンタレグレでの大観衆は、これらのサーキットがいつまでも魅力的であることを証明している。今から開幕が待ち遠しい!」

2023 FIA世界ラリークロス選手権カレンダー
第1戦 ヘル(ノルウェー) 6月17〜18日
第2戦 ヘリェス(スウェーデン) 7月1〜2日
第3戦 リッデンヒル(英国)* ** 7月22〜23日
第4戦 メテ(ベルギー)* ** 8月5〜6日
第5戦 モンタレグレ(ポルトガル) 8月26〜27日
第6戦 エステリンク(ドイツ)* ** 9月9〜10日
第7/8戦 ケープタウン(南アフリカ)** 10月21〜22日
第9/10戦 TBA(アジア) 11月25〜26日

* プロモーターとの合意待ち
** コース公認取得待ち



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