世界ラリークロスがカレンダーを修正、ニュルブルクリンクで初開催 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

世界ラリークロスがカレンダーを修正、ニュルブルクリンクで初開催

©Jaanus Ree/Red Bull Content Pool

世界ラリークロス選手権は5月12日、修正した2021年のカレンダーを発表した。スペインのバルセロナを皮切りに、全8戦(うち1戦はダブルヘッダー開催)で構成し、ポルトガルのモンタレグレが最終戦となる。

Jaanus Ree/Red Bull Content Pool

新型コロナウイルスの影響による世界的な状況に、ラリークロス・プロモーターは柔軟に対応して今季のカレンダーを再構成した。各イベントの主催者や開催各国の関連当局と緊密に話し合いを行い、ラリークロスの名門コースだけでなく、可能な地域ではできる限り観客の観戦が可能となることを目指したという。
 
シーズンは7月23〜24日、スペインのバルセロナサーキットで金曜日〜土曜日でのフォーマットで開幕。翌週にはドイツのニュルブルクリンクでダブルヘッダーを行う。世界RXがニュルブルクリンクで開催されるのはこれが初めてで、GPコースのヘアピン部分にあたるミュレンバッハシュライフェ周辺をベースに使用するという。

シリーズのレギュラーイベントであるスウェーデンのヘリェスは8月20〜22日の開催。例年よりも7週間遅い開催とすることで、人数制限をかけた上で観客を入れての開催を目指している。その2週間後には、同じくシリーズの名物イベント、フランスのロエアックが9月3〜5日に予定されている。

その後、ラトビアのリガにあるビケルニエキ・ナショナルスポーツでの開催が9月18〜19日、ベルギーのスパ・フランコルシャンでの開催が10月9〜10日に予定されている。2019年の世界RX初開催では、世界の名門サーキットでのラリークロスにコンペティターもファンも魅了された。

シーズンの最終戦は、ポルトガルのビラレアルにあるモンタレグレでの開催(10月23〜24日)。2018年以来となる世界RX戦の開催となり、過酷なレイアウトと予想が難しい天候で様々なドラマを生んできたイベントがシーズンに復活する。

Jaanus Ree/Red Bull Content Pool

モンタレグレの復活は、ノルウェー・ヘルの代替となる。ヘルの関係者は開催に向けて全力を尽くしていたが、国境制限と適切な代替日程が見つからなかったことから、2021年の開催を断念した。

ラリークロス・プロモーターのエグゼクティブディレクター、アルネ・ディルクは「この夏にヨーロッパでのパンデミックが好転する傾向にあることは、誰もが認めるところ。このため、重要な関係者と連携して慎重な決定を下し、開幕を遅らせることで、できる限り多くのラウンドで安全が確保できればファンを迎えての開催ができる一方で、シリーズの象徴的なラリークロスコースと、最先端の近代的な会場を融合させた魅力的なカレンダーを構成した。2021年の世界RXは、現状で可能な限りベストのカレンダーを組めたと自信を持っている」とコメント。

「常にファンからの圧倒的な人気を誇っていたモンタレグレの開催復活を決められたことは、様々なことを踏まえても素晴らしいニュースだが、一方でパンデミックの影響で今年はノルウェーで開催できないことは本当に残念だ。世界RXが新しい時代に入る時には、再びヘルでの開催ができると確信している」

一方、史上初の電動マシンによるFIAラリークロス選手権、  FIA RX2eは、スペイン、ドイツ(ダブルヘッダー開催)、スウェーデン、フランス、ベルギーで世界RXと併催する形で初シーズンを迎える。

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