今季から始まる電動ラリークロスシリーズ、RX2eのテストをしたドライバーが絶賛 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

今季から始まる電動ラリークロスシリーズ、RX2eのテストをしたドライバーが絶賛

©FIA RX2e Championship

2022年から世界ラリークロス選手権がフル電動化となるのに先駆け、今季から始まる電動ラリークロスシリーズのFIA RX2e。6月12〜13日にノルウェーのヘルで開催される開幕戦を前に、様々なモータースポーツのドライバーたちがテストドライブを実施し、そのパフォーマンスを絶賛した。

初めてRX2eマシンのテスト走行を行ったのは、元F1テストドライバーのダニ・クロス、現在エクストリームEで戦うクリスティーン・ジャンパオリ・ゾンカ、元世界ラリークロス選手権ドライバー、シリル・レイモンドだ。

FIA RX2e Championship


FIA RX2e Championship

今季から競技としてのシリーズが始まるRX2eは、スペインの電動車両スペシャリストであるQEVテクノロジーと、スウェーデンを拠点とする名門ワークショップのオルスベルグMSEが共同で立ち上げたFIA初の電動ラリークロス選手権。使用されるマシンは4WDで、スペースフレームのシャシーにふたつの独立したパワートレーンと30kWhのバッテリーを搭載し、250kW(335bhp)のパワーと510Nmのトルクを発生させる。

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フランスのシャトールー、スペインのカラファットサーキットでテストを行ったドライバーたちは、いずれもこのマシンを高く評価。クロスは「モンスターのようなマシンだ!」と絶賛した。
「懐が深く、モディファイできる要素がたくさんあって自分好みにベストの調整ができる。また近いうちにドライブしてみたいね」と語った。

ゾンカも「新しいRX2eラリークロスカーをテストして衝撃を受けた。とにかく高速で軽量、加速が素晴らしい。特にエネルギー回生システムのあるブレーキングのパフォーマンスは高く、ドライバーのスタイル次第でバランスを調整できる」と評価。

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また、ラリークロスの世界選手権を戦ってきたレイモンド(写真上)も「RX2eマシンのフィーリングは、うれしいサプライズだった。すごく機敏で、特に高速コーナーでは自分のドライビングに合わせてマシンのバランスをものすごく簡単にアジャストすることができる。ラリークロスの電動化の将来を、心から信じている。電動技術の開発を示す方法として完璧だと思うよ。選手権に参戦できる機会が与えられたら、もちろん真剣に考えたい」

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このマシンは、5月1〜2日にデンマークで行われたラリーXノルディックの開幕戦で、オリバー・エリクソンがデモンストレーション走行を行った。



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