世界RXニュル1:クリストファーソンが今季3勝目、ティミー・ハンセンと4点差でタイトル決戦へ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

世界RXニュル1:クリストファーソンが今季3勝目、ティミー・ハンセンと4点差でタイトル決戦へ

©Rallycross Promoter

世界ラリークロス選手権は、11月27〜28日、今季最後の大会がドイツのニュルブルクリンクでダブルヘッダーとして開催された。第8戦となる27日は、2020年王者のヨハン・クリストファーソン(アウディS1)がファイナルを制し、今季3勝目をマーク。選手権リーダーのティミー・ハンセン(プジョー208)がファイナル失格となったことで、タイトル決戦は翌28日の第9戦に持ち越された。

ニュルブルクリンクでの世界RXは、2020年が初開催。今年は、グランプリサーキットのターン6にスタートラインを設定、ミューレンバッハシュライフェのセクションをベースに標高差は15m以上、最大勾配12%という1.029kmの難コースが設定された。

ダブルヘッダーのこの週末は、各戦とも予選はQ1、Q2のみで、その後セミファイナル、ファイナルという設定となっている。ドライバーズ選手権のポイント争いでは、2019年王者のハンセンまで17ポイント差でこの週末を迎えたクリストファーソン。これまでに世界RXを3回制しているベテランは、コースが雪に覆われる中でアクシデントが続出したQ1を無事に走り切ってベストタイムをマークすると、Q2も3番手でまとめ予選をトップで通過。ハンセンはこの予選で4番手に終わったことから、この時点で両者のポイント差は3ポイント縮まった。

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セミファイナルのレース1では、クリストファーソンがQ2でトップタイムをたたき出したニクラス・グロンホルム(ヒュンダイi20)を抑えて最高ポイントを獲得。レース2ではハンセンが接触により5秒のペナルティを受けたことで、両者の差は12ポイントにまで縮まって6ラップで行われるファイナルを迎えた。

ファイナルではクリストファーソンがポールポジションを獲得する一方でハンセンは最後列からと、スターティンググリッドでは対照的な位置となったふたり。クリストファーソンはトリッキーなコンディションでも的確な走りを見せて、2番手でフィニッシュしたユーリ・ベルブスキー(S1)に4秒近くの差をつけてトップフィニッシュを飾った。しかし、ハンセンは、スタート直後の第1コーナーでグロンホルムと接触しハーフスピンを起こさせたとして、ファイナル失格に。これで、ハンセンとクリストファーソンは、わずか4ポイント差で、翌日の今季最終戦となる第9戦を迎えることになった。

タイトル連覇に向けて一気にポイント差を詰めたクリストファーソンは「精神的にはタフな1日だったが、とても楽しめた」と語る。
「コンディションは非常に難しく、状況にできる限り早く対応しなくてはならなかった。新しいコース、雪のコンディションにスタッドなしのタイヤだよ! ラリークロスマシンに乗ってきた中で、最大のチャレンジだったかもしれない。でも、ドライバーとしてはビッグチャレンジに挑むのはいつも楽しいからね」

「Q2やセミファイナルではベストのスタートができなかったので今後はこの課題に取り組まなくてはならないが、ファイナルはよかった。最大の問題は視界。日差しが低く、特にコースの中でも一番低いところでは、ほぼ暗闇の状態という時もあったが、後続の方がもっと厳しくなるだろうということは分かっていたので、堅実に攻めてポイント獲得に手が届く範囲での速さで走った。今日はアウディのパフォーマンスがとてもよく、ユーリも素晴らしい仕事をしていた。いきなり4WDマシンに乗って世界RXに挑戦して、ポディウムに上がったんだからね」

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クリストファーソンが称賛するロシアのベルブスキーは先月のモンタレグレでユーロRX3タイトルを獲得したばかりで、この日最も注目を集めた選手のひとり。Q1、Q2をセカンドベストで並べると、世界RX初出場でセミファイナルのレース2でポールポジションを獲得してみせた。ファイナルでは2番手タイムのハンセンに続いてフィニッシュしたが、ハンセンが失格となったことで2位に繰り上がった。

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GRX-SETのクリスチャン・ザボ(i20)は今季ここまでの全戦でファイナルに進出する記録を更新しており、この日は3位フィニッシュ。チームメイトのグロンホルムは4位となった。クリストファーソンのKYB EKS JCのチームメイト、エンツォ・イデもファイナルに進出したが、ラップ1でリタイアした後、ハンセンと同じ理由で失格となった。

今季から始まったフル電動シリーズのRX2e選手権は、週末を通して最終戦となる1ラウンドを戦う。この日はQ1とQ2が行われ、タイトル争いをしているギヨーム・デ・リダーとエッセ・カリオがそれぞれを勝ち分け、ポイント争いでは同率で並んだ。28日はQ3、Q4の後、セミファイナルとファイナルが行われる。

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世界RXニュル・1 ファイナル結果
1 J.クリストファーソン(アウディS1) 3:44.666
2 Y.ベルブスキー(アウディS1) + 4.644
3 K.ザボ(ヒュンダイi20) + 5.077
4 N.グロンホルム(ヒュンダイi20) +5.751
失格 T.ハンセン(プジョー208)
失格 E.イデ(アウディS1)

RX2e 中間リザルト
1 J.カリオ
2 G.デ・リダー
3 P.オードノバン
4 K.パウウェルズ
5 P.シュアレス
6 K.アンダーソン
7 I.ショクビスト
8 F.トーレン
9 P.アルケ

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