FIA、2022年WRCカレンダーを承認、ラリージャパンは最終戦として開催 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

FIA、2022年WRCカレンダーを承認、ラリージャパンは最終戦として開催

©WRC PROMOTER

FIAは10月15日、フランスのパリで今年3回目となるワールドモータースポーツカウンシル(WMSC)の会合を行い、2022年のWRCカレンダーを承認した。全13戦の構成で、ラリージャパンは最終戦として主催者が申請した11月10〜13日の会期が発表されている。

2022年のWRCは、創設50周年に当たるほか最高峰クラスにハイブリッドの新規定ラリー1が導入されるなど、シリーズにとって大きな節目を迎えるシーズンとなる。

2022年のWRCカレンダーに関しては7月のWMSC会合で、2022年のカレンダーは全13戦とし、先行してモンテカルロ、スウェーデン、ポルトガル、イタリア、ケニア、ジャパン、スペイン、エストニア、ギリシャの9カ国を発表していた。さらに今月、WRCプロモーターが、フィンランドとの2年間の契約合意を発表していた。今回の会合では、これらに加えてクロアチアのほか、ニュージーランドのカレンダー復帰が発表。残る1枠に関しては8月18〜21日と会期は発表されたが、開催国については確定待ちとなっている。

ニュージーランドのWRCカレンダー入りは2009年以来で、2022年は32回目のWRC開催となる。クロアチアは今季の4月にWRC初開催を迎えたターマックラリーだ。さらにアフリカのケニア、アジアのジャパンが加わることで、シリーズはヨーロッパ、アフリカ、アジア、パシフィックの4大陸をカバー。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が緩和し始める中、WRCプロモーターは、ヨーロッパとヨーロッパ外のイベント比を50/50に近づけることを目指したという。

また2022年は、WRCがよりサステナブルな時代に突入するという、シリーズの歴史の中でも大きな変革を迎える。最高峰クラスには、ハイブリッドの新規定ラリー1が導入。100kWの電気モーターと既存のエンジンを組み合わせたハイブリッドマシンに、炭化水素をベースとした化石燃料を使わない100%サステナブルな燃料を使用する。

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2022年のカレンダーが確定したことを受け、WRCプロモーターのマネージングディレクター、ヨナ・シーベルは、シリーズで長い歴史を刻んできた名門イベントと新規イベントがミックスされたカレンダーにより、シリーズにとって記念すべきシーズンに魅力的なスケジュールを提供できるとしている。

「来年は、WRCにとって記念すべき、そしてスリリングなシーズンとなる。環境に優しく、より持続可能な未来に向けてシリーズを推進するためのレギュレーションの一環として、新しいハイブリッド時代のラリー1カーを迎える」とシーベル。
「来年は、WRCの50周年にも当たり、それにふさわしいカレンダーとなった。1977年に初めてWRCを開催したニュージーランドがカレンダーに復帰することをうれしく思う。ドライバーに人気のグラベルステージは2020年も復帰が予定されていたが、残念ながらCOVID-19の感染流行の影響を受けて実現できなかった。再び、開催に向けて動き出せるのは素晴らしいことだ」

「このパンデミックにより世界は悲惨な状況に陥ったが、世界が回復するとともに、WRCも回復してきた。我々は以前から、ヨーロッパとヨーロッパ外のラリーを半分ずつカレンダーに盛り込むという戦略を掲げてきたが、2022年のカレンダーはその目標に向けて大きく前進することになる」

2022年WRCカレンダーの概要

シーズンは1月のラリーモンテカルロで開幕。フレンチアルプスを舞台とするこのイベントは、2006年以来初めてモナコだけを拠点にしての開催となる。その後に迎えるのは、シリーズ唯一の本格ウインターラリー、豪快なスノー&アイスのラリースウェーデン。同じく拠点が移り、東海岸のウメアとなる。シーズン初のターマックラリーとなるのはクロアチア。4月下旬にザグレブを拠点に開催される。

5月下旬のポルトガルからはグラベル連戦が始まり、6月のイタリア、今季WRCに復帰したケニアと続く。さらに高速グラベルのエストニアでシーズンは折り返しに。8月中旬の第9戦フィンランドは、本拠地については確定待ちとなっている。同じく今季カレンダーに復帰したギリシャ、2022年に待望の復帰を果たすニュージーランドはシーズン最後のグラベルラリーとなる。

締めくくりの2戦は、ターマック連戦。10月下旬のスペインに続き、最終戦を務める日本のラリーファン待望のジャパンは、2010年以来となるアジア開催となる。

WRC PROMOTER
*クロアチアはASNとの合意待ち、ニュージーランドはプロモーターとの合意待ち



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