シュコダ、フル電動ラリーカー『RE-X1クライゼル』をオーストリア選手権で実戦投入へ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

シュコダ、フル電動ラリーカー『RE-X1クライゼル』をオーストリア選手権で実戦投入へ

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シュコダ・モータースポーツは、シュコダ・オーストリア、バッテリー技術ソリューションの専門企業クライゼル・エレクトリック、チーム運営パートナーのバウムシュラッガー・ラリー&レーシングと連携して、フル電動のラリーマシン、シュコダRE-X1クライゼルを開発したことを発表した。ファビア・ラリー2 Evoのボディシェルをベースに、ピーク出力で260kWを発生する860ボルトの電力システムを動力とする。オーストリア自動車連盟のAMF(ÖAMTC)ホモロゲーションを取得し、今月開催されるオーストリアラリー選手権で実戦デビューが予定されているという。

クライゼル・エレクトリックは、2022年のWRCに導入されるハイブリッドキット関連サプライヤーのひとつ。フル電動ラリーマシンを開発するパートナーを探しているなか、シュコダ・モータースポーツに注目したという。最もラリー2車両の製作経験があり、世界で成功を収めているマニュファクチャラーのひとつであるシュコダのモータースポーツ部門は、クライゼルの電動パワートレーンを装着するためにファビア・ラリー2 Evoのシャシーをアップデートしたという。これにより生まれた『RE-X1クライゼル』は、ハイエンドラリーカーを製作してきたノウハウと、クライゼルが誇る革新的なバッテリー技術の結晶だとしている。

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シュコダ・ファビアのラリーバージョン、ファビア・ラリー2 Evoは400台以上を売り上げており、世界各地のラリーで勝利やタイトルを獲得しており、このカテゴリーでは商業的にも競技面でも最も成功を収めたマシンのひとつだ。

「このRE-X1クライゼルは、伝統と将来を担う技術という期待が高まる組み合わせだ。我々は、すでに3世代に達しているシュコダ・ファビアの開発を基本とした最高の経験を投入した」とシュコダ・モータースポーツのチーフを務めるミカル・フラバネクはコメント。
「このコンセプトマシンは、最新世代のシュコダ・ファビア・ラリー2 Evoで可能なすべてのセットアップを使うことができるが、フル電動パワートレーンであることで、多くのラリーファンがこの組み合わせに大きな興味を持つと確信している」

1.6リットルの内燃ガソリンターボエンジンを装着する通常のシュコダ・ファビア・ラリー2 Evoの出力が214kW、最大トルク425Nmであるのに対し、クライゼル・エレクトリックが製作したeモーターは、ピークパワーで260kW、最大トルク600Nmを発生する。ドライブトレーン以外は、おなじみのファビア・ラリー2 Evoにいくつかの改良を行っただけだという。主にサスペンションの変更や、バッテリーを搭載するためにボディシェルのフロアを大幅に変更する必要があったという。クライゼルのハイパフォーマンス・リチウムイオンバッテリーの容量は52.5kWhで、電圧は860ボルト。最適なパフォーマンスを得るために、バッテリーブロックはシャシー内のできるだけ低い位置に装着され、Shell E-Fluidsによって液冷される。

シュコダ・モータースポーツとの共同開発は、とてもエキサイティングだった」とクライゼルのマネージングディレクター、フィリップ・クライゼル。
「我々は持続可能なモータースポーツの将来のビジョンを共有しているだけではない。我々はいずれも、レースから量産車に技術やエンジニアリングを落とし込むという点で同じ戦略を採っている」
なお、オーストリアのラインバッハを拠点とするクライゼル・エレクトリックは、ラリーで使用するために200kWのCHIMEROと呼ばれる特注の充電ステーションも開発した。

シュコダ・モータースポーツが最初に製作したシャシーは、ターマックスペックだった。しかし、テストプログラムと、将来的な参戦活動のパートナーであるバウムシュラッガー・ラリー&レーシングは、すでにRE-X1クライゼルをグラベルでも走らせることに向けて始動している。実戦デビューは、今年の7月に予定されているオーストリアラリー選手権戦を予定している。

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「オーストリアのラリー界で長年、シュコダ・モータースポーツのパートナーを務めているが、この革新的なプロジェクトに参加できることには本当にワクワクしている」とシュコダ・オーストリアのCEO、マックス・イーガー。
「我々にとって、ラリーが新しい時代に突入することに役立つのは、本当に大切なこと。フル電動の乗用車、シュコダ・エンヤクiVの登場が大成功を収めているので、このプロジェクトは我々のeモビリティへの道筋の中での次のステップとして完璧だ」

シュコダ・モータースポーツは、RE-X1クライゼルのFIA公認ラリー参戦に備え、ボディシェルの公認取得に関してクライゼル・エレクトリックを支援してきた。加えて、カスタマーチームとして関係を持つバウムシュラッガー・ラリー&レーシングによる継続的な開発においても、さらなるノウハウと技術的なコンサルティングを提供していくという。

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