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WRCセントラルヨーロッパ:競技3日目を終え、カッレ・ロバンペラが首位に。オジエはSS10でクラッシュ

©TOYOTA

2025年シーズンWRC第12戦セントラルヨーロッパ(ターマック)は、10月18日(土)に6SSを走行し、カッレ・ロバンペラが総合2番手のオィット・タナック(ヒョンデ)に36.3秒差をつける首位。44.7秒差の総合3番手にエルフィン・エバンス、58.3秒差の総合4番手に勝田貴元と、トヨタ勢が続いている。

HYUNDAI


18日(土)の競技3日目は、サービスパークのあるパッサウから北上し、ドイツとチェコのステージを走行する競技最長の1日。3SSを、タイヤフィッティングゾーンを挟んで2度ずつ走行する6SS、SS距離103.64kmで争われる。前日までの段階で首位のセバスチャン・オジエと2番手のカッレ・ロバンペラは0.6秒差となっており、この日も緊張感の高いバトルが予想された。

オープニングのSS9はドイツ国内。見通しのよい丘陵地帯と集落の細かな道が組み合わされた14.30kmのステージだ。ここでベストタイムをマークしたのはロバンペラ。SS2番手にタナックが続き、オジエは1.3秒差のSS3番手に。これでロバンペラが0.7秒差ながら首位を奪うことに成功した。チェコで行われたSS10は、ドライ路面とウエットが混在する難しい路面。首位奪還を目指すオジエは18km地点の狭い右コーナーでアウトにはらみ、立木にヒットをしてしまう。左フロントサスを大きく破損し、この日の走行を諦めることに。このSSでベストタイムをマークしたロバンペラは、SS2番手タイムをマークし、総合2番手に上がったエバンスに38.4秒差と大きなリードを手にすることとなった。

Red Bull


SS11は勝田が今大会初のベストタイムをマーク。タナックがSS2番手、ロバンペラがSS3番手で続く。総合3番手のタナックはこのSSで前を行くエバンスとの差を3.3秒から1.3秒にまで削っている。ランキング首位のオジエが脱落した今、ランキング2番手のエバンスは確実に上回っておきたいところだ。タイヤフィッティングゾーンを挟んでSS10の再走となるSS12、タナックは渾身のアタックでベストタイムをマーク。トランスミッションからの異音という不安要素はあるものの、これでエバンスを1.9秒かわして総合2番手にポジションを上げた。

TOYOTA


SS11の再走となるSS13は、再び勝田がトップタイム。SS2番手にはタナックが入り、SS3番手にはトヨタのサミ・パヤリがつけることとなった。これでタナックとエバンスとの差は3.3秒。ふたりの差はじわりと開いていく。再びドイツへと戻ったSS14は、ヒョンデのティエリー・ヌービルがSS3以来となるベストタイムをマーク。SS2番手にタナック、SS3番手に勝田が入った。エバンスはペースをつかめずにSS7番手タイム。これで、タナックとエバンスの総合タイム差は8.4秒に広がることとなった。

競技最終日はSS15〜SS18の4SS、SS走行距離は77.78km。オープニングのSS15は、日本時間10月19日の日本時間15時25分にスタートする。

M-SPORT


WRCセントラルヨーロッパ SS14後暫定結果
1. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 1:56:14.7
2. O.タナック(ヒョンデi20Nラリー1) +36.3
3. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) +44.7
4. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) +58.3
5. A.フルモー(ヒョンデi20Nラリー1) +1:37.8
6. S.パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +1:59.0
7. T.ヌービル(ヒョンデi20Nラリー1) +2:30.9
8. J.マカリアン(フォード・プーマ・ラリー1) +4:39.3
9. O.ソルベルグ(トヨタGRヤリス・ラリー2) +6:32.5
10. J.チェルニー(シュコダ・ファビアRSラリー2) +8:26.1



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