【速報】ラリー北海道:トラブルを乗り越えた新井大輝がシーズン3勝目 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
現地速報がすぐわかる! バックナンバーが読み放題。ラリプラLINE限定コンテンツ配信中

【速報】ラリー北海道:トラブルを乗り越えた新井大輝がシーズン3勝目

©RALLY PLUS

2018年全日本ラリー選手権第8戦「RALLY HOKKAIDO」は、9月22日(日曜日)に6カ所のスペシャルステージを走行し、新井大輝/小坂典嵩(スバルWRX STI)が、2位の鎌田卓麻/鈴木裕(スバルWRX STI)に8.9秒差をつけて、シーズン3勝目を飾った。9.5秒差の3位には新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)が入った。

首位の新井大輝はこの日のオープニングとなったSS9でエンジンストールに見舞われ、約10秒のタイムロスを強いられてしまう。それでも大きく崩れることなく、残りのステージを走りきり、ラリー北海道初勝利を手にした。
「本当に色々なことがあったラリーでした。2日目にダンパーが壊れたり、今日はエンジンストールしたりと試練に見舞われました。それでもラリーをコントロールして、フィニッシュまでマシンを運べるようになったのは、自分が成長した証だと思います。シーズン3勝ということはあまり気にはしていません。この後も一戦ずつ、大切に戦っていかなければならないと思っています」

この日、2番手でスタートした新井敏弘だったが、SS10でインカムトラブルに見舞われて、大きくタイムロス。これで鎌田に2番手の座を奪われてしまう。最終ステージの「SSS Sammy SATSUNAI 3」を前に2位鎌田と新井敏弘の差はわずか0.9秒。逆転を狙って1.47kmのショートステージでベストを刻んだ新井敏弘だったが、0.6秒届かず。鎌田が2位を守った。

「最後0.9秒差でスーパーSSだったので、ダスト次第と思っていたんですが、昼間のステージは思っていたよりも視界がありましたね。なんとか逃げきれました」と鎌田は笑顔を見せた。一方、3位に終わった新井敏弘は「最初のインカムトラブルが大きかった」と、悔しさをのぞかせた。

1分19秒9差の4位は勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)。以下、5位に柳澤宏至/保井隆宏(スバルWRX STI)、6位に奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションX)が続いている。

JN2クラスは眞貝知志/箕作裕子(TGR Vitz GRMN Rally)、JN3クラスは曽根崇仁/木村裕介(トヨタ86)、JN4クラスは古川寛/大久保叡(スズキ・スイフトスポーツ)、JN5クラスは石川昌平/竹藪英樹(トヨタ・ヴィッツ)、JN6クラスは大倉聡/豊田耕司(トヨタ・ヴィッツCVT)が、それぞれクラス優勝を飾った。

併催イベントのアジア・パシフィックラリー選手権(APRC)第7戦/日本スーパーラリーシリーズ(JSR)第4戦は、初日から首位を守ってきたマイケル・ヤング(トヨタC-HR)が、2位の増村淳/竹原静香(三菱ランサーエボリューションX)に7分18秒2の差をつけて、C-HRでのデビューウィンを達成。7分54秒6差の3位には岩下英一/尼子祥一(三菱ランサーエボリューション)が入っている。

RALLY PLUS

「素晴らしい気分だよ。去年は厳しい展開で、いい成績を残せなかったから、この優勝は本当に嬉しいね。最高の週末になったし、チームには心から感謝している。C-HRはデビュー戦だったが、すごくポジティブなフィーリングで戦えた」と、ヤングは優勝の喜びを語った。

2位の増村は、今シーズンでラリー活動に一区切りをつける。この後、WRCラリーオーストラリアを走るが、これまで参戦を続けてきたラリー北海道は、今回が最後となった。

RALLY PLUS

「10数年やっていて、こんなに何もなくノートラブルに走り切れたのは初めてです。浮き沈みもありましたけど、非常に安定していました。最後にするには少しもったいないですね(笑)。これまでチーム、ライバル、コ・ドライバー、みんなといいラリーが戦えました。出来すぎです。これ以上はないと思います。人との出会いなど、得られたものがたくさんありました。それが宝物ですね」と、フィニッシュ後に増村は噛みしめるように語った。

RALLY HOKKAIDO 全日本ラリー選手権 暫定結果
1. 新井大輝/小坂典嵩(スバルWRX STI) 1:40:37.3
2. 鎌田卓麻/鈴木裕(スバルWRX STI) +8.9
3. 新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI) +9.5
4. 勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI) +1:19.9
5. 柳澤宏至/保井隆宏(スバルWRX STI) +2:01.8
6. 奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションX) +3:40.8

RALLY HOKKAIDO アジア・パシフィックラリー選手権 暫定結果
1. マイケル・ヤング/グレン・マクニール(トヨタC-HR) 1:12:54.2
2. 増村淳/竹原静香(三菱ランサーエボリューションX) +7:18.2



RALLY CARS