全日本ラリーカムイ:初日は新井大輝が総合首位に立つ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

全日本ラリーカムイ:初日は新井大輝が総合首位に立つ

©Naoki Kobayashi

全日本ラリー選手権第6戦ARKラリーカムイは初日のSS6までを終了し、スバルWRX STIの新井大輝/小坂典嵩が首位に立っている。2番手は鎌田卓麻/鈴木裕、3番手には勝田範彦/石田裕一と、スバル勢が上位を占める格好となった。

ラリーカムイは、開催エリアをニセコ拠点に移して2回目の開催となる。戦いの舞台はニセコ町のほか、近隣の倶知安町、蘭越町の林道コース。固く締まったグラベルロードは、走っていて楽しいと選手からも好評だ。

この日行われたのは、SS1〜SS6までの計6SS。3カ所のSSを2度走行する構成で、SS距離は57.34kmとなっている。天候は晴れ。ドライコンディションとなった路面は、走行順の早いドライバーにとっては砂利掻き役を担わされることとなる。

JN1クラスは、新井大輝がSS1からベストタイムをマークする展開でスタート。午前中の3SSすべてを制して、2番手の新井敏弘/田中直哉に20.8秒差をつけてみせた。2番手の新井敏弘も、先頭走者の不利をはね返し好タイムを並べる力走。3番手には鎌田がつける展開となった。午後に入り、砂利がはけたことで新井敏弘のペースアップが予想されたが、新井敏弘はタイヤ磨耗に苦しんで順位を落とすことに。サービスでフロントサスペンションを交換した鎌田がペースを上げて2番手、勝田も3番手に浮上した。首位の新井大輝は最終SSでスロットルのトラブルに見舞われるも首位を守り通し、2番手の鎌田に22.9秒という差をつけて初日を終えている。

新井大輝は「午前中はほぼ狙いどおりにいきましたが、午後のループでは道が荒れていて、最終SSでは大きな石が掘り返されたりしていたので、リスクを避けて走りました。SS6の下りでは、最後の1kmくらいでスロットルがおかしくなってしまい、リエゾンで配線を直してなんとかサービスまで戻ってくることができました。明日はこういうマイナートラブルがないよう、最終サービスでしっかり直して走りたいと思います」とコメント。20秒以上のリードを得た最終日の走りにも注目が集まる。

JN2クラスは、前戦好走を見せていた上原淳/漆戸あゆみ(ホンダ・シビック・タイプRユーロ)がリード。2番手にはGT86-CS-R3を駆るヘイキ・コバライネン/北川紗衣、3番手にはTGR Vitz GRMN Rallyの眞貝知志/安藤裕一という順位となっている。序盤から上原がハイペースでラリーをひっぱり、6SS中5SSでベストタイムをマーク。2番手のコバライネンに36.5秒差をつけて初日を終えている。
上原は「マシンもドライバーも調子が良く、結構なペースでマージンを作れました。明日の一番長いところは後ろのふたりも速いでしょうから頑張らないと。クルマのセットアップは合っていますが、スピードを上げていくとちょっと動きが変わってくる部分もあるので、そこは走りながら調整していかなければと思っています」と笑顔でこの日の走りを振り返った。

トヨタ86同士のバトルとなっているJN3クラスは、山本悠太/山本磨美がリード。6.6秒という僅差で曽根崇仁/竹原静香が追いかけ、やや離れて3番手に山口清司/島津雅彦がつけるかたちとなっている。ラリーは山本が連続ベストをたたき出す展開でスタート。午後のSS5、SS6では曽根が連続ベストをマークし、一時は9.4秒まで開いた差を少しずつ詰め、6.6秒としている。
「トップで折り返せはしたのですが、SS5、SS6と曽根選手に獲られてしまい、なんとなくモヤモヤした終わり方になってしまいました。互角の戦いをしているのかなと捉えるしかないですね。明日のロングSSは勝負どころですね。なんとか差を保ってこらえたいなと思います」と山本。一方の曽根は「ちょっとずつ返して、最後に前に出られればと。とにかく1キロあたりコンマ1秒勝てばいいというつもりで、ほんの少し、コーナーひとつひとつ頑張ろうと思います」とコメントしている。

JN4クラスは関根正人/草加浩平(スズキ・スイフトスポーツ)がリード、それを香川秀樹/松浦俊朗(ホンダ・シビック・タイプRユーロ)が追う展開となっている。3番手はスズキ・スイフトスポーツの高橋悟志/古川智崇。SS1、SS2と香川が連取し始まったラリーは、SS3で関根が逆転。午前中の3SSを終えた段階でふたりの差は0.7秒差という接戦となっていた。午後になるとセッティングを変更した関根がスピードアップ。3連続ベストタイムをたたき出して、香川との差を14.9秒に拡げている。3番手の高橋はエンジンが吹けなくなるトラブルに見舞われており、SS途中での再始動を余儀なくされるなど、我慢のラリーとなっている。
首位の関根は「セットアップを変えてだいぶ良くなりました。なるべく離せたらなと思っていたので、14秒差は御の字ですね。明日は23kmのロングSSさえうまくまとめられればと。頑張ります」と笑顔でこの日の走りを振り返った。

天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツGR)が盤石のリードを築いているJN5クラス。2番手には岡田孝一/石田一輝(マツダ・デミオ)、3番手には藤田幸弘/藤田彩子(マツダ・デミオ)というオーダー。首位天野と2番手岡田はすでに1分20秒以上の差が開いている状況となっている。
天野は「岡田選手とは80秒以上差がついているので、クラス順位的には楽になっていますが、2輪駆動車全体で考えると北海道はハイスピードなのでなかなか厳しいですね。明日は勝負どころですから、その前にマージンが作れたので良かったです。あとはサミー賞とデイポイントをしっかり狙っていきたいと思います」とコメント、最終日に向けて油断なく臨む構えだ。

JN6クラスは大倉聡/豊田耕司(トヨタ・ヴィッツCVT)が大きくリードを拡大し首位を独走。2番手には中西昌人/福井林賢(マツダRX-8)、3番手にいとうりな/大倉瞳(トヨタ・ヴィッツCVT)という順位になっている。大倉は全SSでベストタイムをマークする快走。最終日に向けて新たなサスペンションを投入すべく、サービスでサスペンションをすべて交換している。
「序盤はブレーキの前後バランスが少しおかしかったのですが、パッドなどを調整したところ良くなったので、アプローチは楽になりました。明日に向けて、サスペンションを全部交換しています。ラリー北海道用の対策品として作ってもらったエルスポーツの新しいサスペンションを、テストを兼ねて入れてもらいます。きっちりと走り切ってデータを残したいと思います」と大倉。

ラリー最終日はSS7〜SS10の4SSだが、SS走行距離は60.44kmと初日よりも長い距離で争われる。特にSS8/10は23.09kmと長く、多くのドライバーが警戒するステージ。各クラスの勝敗の行方に注目が集まる。

全日本ラリー選手権第6戦 ARKラリー・カムイ SS6終了時点結果
1. 新井大輝/小坂典嵩(スバル・インプレッサWRX STI) 43:18.7
2. 鎌田卓麻/鈴木裕(スバルWRX STI) +22.6
3. 勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI) +39.5
4. 新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI) +40.9
5. 柳澤宏至/保井隆宏(スバルWRX STI) +48.4
6. 奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションX) +56.5

13. 上原 淳/漆戸あゆみ(ホンダ・シビックタイプR) +3:34.4
15. 関根正人/草加浩平(スズキ・スイフトスポーツ) +4:15.7
18. 天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ) +4:43.9
19. 山本悠太/山本磨美(トヨタ86) +4:53.2
21. 大倉 聡/豊田耕司(トヨタ・ヴィッツCVT) +5:07.2



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