WRCイタリア:波乱の競技2日目を終えてソルドが首位、勝田はWRC2の3番手 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCイタリア:波乱の競技2日目を終えてソルドが首位、勝田はWRC2の3番手

©HYUNDAI

WRC第8戦イタリアは競技2日目を終えて、ヒュンダイのダニ・ソルドが首位、2番手にMスポーツ・フォードのテーム・スニネン、3番手にトヨタのオィット・タナックという順位になっている。この日は4回もトップが入れ替わるという目まぐるしい展開となった。

この日はSS2〜SS9の8SS。4SSを2度ずつ走行する構成となっている。オープニングのSS2、SS3でベストタイムをマークし序盤の主導権を握ったのはスニネン。しかしそのスニネンは、SS4でタイムロスを喫してしまい、トヨタのヤリ‐マティ・ラトバラに先行を許し2番手に後退することに。SS5はシトロエンのエサペッカ・ラッピがベストタイムを奪うが、総合9番手につけていたチームメイトのセバスチャン・オジエは岩にフロントサスペンションを強打し、競技続行が不可能となりデイリタイアとなっている。

M-SPORT

サービスを挟んで午後最初のSSとなったSS6、ラトバラはヘアピンのイン側に寄りすぎ、なんと横転を喫してしまう。運悪くスペクテイターもおらずコース復帰に手間取り、このSSだけで7分近い遅れを喫してしまうこととなった。

ラトバラの後退によって、SS6終了時点での総合首位はヒュンダイのダニ・ソルドとトヨタのタナックが同タイムで並ぶことに。また、このSS6ではヒュンダイのティエリー・ヌービルもタイムロス。ハーフスピンから土手にフロント部分をヒットしラジエターを破損してしまった。ヌービルは途中のロードセクションでなんとか応急処置を施して戦線復帰に成功している。

TOYOTA

SS7はタナック、ヌービル、Mスポーツ・フォードのエルフィン・エバンスが走行したのち観客の救護のため救急車が入り競技がストップ。後続には10分57秒8というタイムが与えられることとなったが、トヨタ・ヤリスWRCのユホ・ハンニネンはTCに7分遅着で1分10秒のペナルティを受け順位を落としている。

続いて行われたSS8ではソルドが渾身のベストタイムをマークして単独首位に躍り出た。総合2番手タナックとの差は4.7秒。なんとか出走順のいい今日のうちにリードを広げておきたいソルドは、この日最後のSS9で3番手タイムをマーク。一方、タイヤが厳しいタナックはSS8番手タイムに終わり、Mスポーツのスニネンに僅差ながら2番手の座を奪われてしまった。また、この最終SSでは途中の横転からフロントガラスを外し果敢に走行していたラトバラがコースオフ、デイリタイアを決めている。

これで首位ソルドと2番手スニネンとの差は10.8秒。スニネンと3番手タナックは0.4秒という僅差となった。総合4番手にヒュンダイのアンドレアス・ミケルセン、5番手にMスポーツ・フォードのエルフィン・エバンス、6番手にトヨタのクリス・ミークというオーダーとなっている。

CITROEN

WRC2プロのトップはシュコダ・ファビアR5エボのカッレ・ロバンペラ、WRC2トップはシュコダ・ファビアR5のピエール-ルイ・ルーベ。フォード・フィエスタR5の勝田貴元はSS4でベストタイムをマークしたほか、万全ではない状態のマシンながらコンスタントに上位タイムを並べる好走を見せてWRC2の3番手につけている。

競技3日目はSS10〜SS15の6SS。3SSを2度ずつ走行する構成となっているが、大会最長28.21kmのMONTI DI ALA’、28.03kmのMONTE LERNOなど、勝負どころとなりそうなSSが続く。僅差の2番手争い、4番手争いに注目したい。オープニングのSS10は日本時間15日(土)15時08分スタート。

WRCイタリア SS9後暫定結果
1. D.ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC) 1:36:01.5
2. T.スニネン(フォード・フィエスタWRC) +10.8
3. O.タナック(トヨタ・ヤリスWRC) +11.2
4. A.ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC) +20.2
5. E.エバンス(フォード・フィエスタWRC) +20.3
6. K.ミーク(トヨタ・ヤリスWRC) +29.5
7. T.ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) +57.7
8. E.ラッピ(シトロエンC3 WRC) +1:03.5
9. J.ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC) +2:38.0
10. P.ルーベ(シュコダ・ファビアR5) +2:50.3
14. 勝田貴元(フォード・フィエスタR5) +3.48.7



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