WRCイタリア:ラッピ「今回こそチームに貢献したい」プレ会見 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCイタリア:ラッピ「今回こそチームに貢献したい」プレ会見

©Citroen

WRCイタリアのシェイクダウン後に行われたプレイベントカンファレンスの内容(抜粋)。シトロエンに移籍して一年目、ここまでペースをつかむことに苦戦してきたエサペッカ・ラッピ。前戦ポルトガルでは上位争いに絡みながらも最終日にミスをしたことで、さらにプレッシャーは重くなっているようだ。

●WRCプレイベントカンファレンス出席者
ティエリー・ヌービル=TN(ヒュンダイ・シェル・モビスWRT)
クリス・ミーク=KM(トヨタ・ガズー・レーシングWRT)
テーム・スニネン=TS(Mスポーツ・フォードWRT)
エサペッカ・ラッピ=EP(シトロエン・トタルWRT)

Q:ティエリー・ヌービル、去年の最終日、あの激闘を振り返らずにこのイベントを迎える事はできない。今年もまたいいバトルができると思うか。
TN:昨年は、文句なしにいいバトルだった! 今回、あのように張りつめたバトルができるなら、もちろん全力で戦う。サルディニアではとてもエキサイティングな時間を過ごせているし、今回も同じような経験を期待していいと思う。誰にとってもタフなイベントだが、興味深い一戦。タイトルのことも考えなくてはならないからね。金曜日は走行順がいいので、全力を尽くす。戦いは厳しくなると思う。タイトル候補の3人にとってもね。

Q:天気は昨年とは全く違って超ドライになりそうだ。昨年と比べてステージも変わっていたか。
TN:今年は天気が少しよくなりそうなので、過去よりも砂利掃きは少なくなるはずだが、それでも苦戦はするだろう。特に先頭走行はね。一番のライバル達に対してはアドバンテージがあるので、タイヤのことに集中して彼らよりも速くなくてはならない。タイヤ戦略が当たればいいペースを出せると思うし、土曜日の走行順もよくなる。

Hyundai Motorsport GmbH

Q:クリス・ミーク、サルディニアには昨年は参戦していなかったが、アイテナリーはあまり変わっていない。今戦に向けて、今の気分は。
KM:確かに昨年は参戦していなかったし、2016年もプログラムには入っていなかった。最近は、この島での経験はあまりない。JWRC時代はここに参戦していたが、アルゲーロ周辺のステージはあまり走った事がない。経験という意味では、少し厳しくなるイベントだろうと思っていたが、最終ステージでミスをしたポルトガルからここへ来たので、ポジティブな考えを持たなくてはならない。ポルトガルはずっと得意なイベントだったので、とにかくリズムを維持していかなくてはならない。経験は少ないが、金曜日の走行順は中盤なので、あまり砂利は掃かなくて済む。

Q:タイヤについては、どれくらい悩まされることになりそうか。
KM:昨年は出ていないが、もちろんチェックはしたし情報は全て読んだ。この気温なら、自分は午前のループと午後のループで変えて行くと思う。走行順が早い人たちはシンプル。午前はソフトめに行くだろうが、走行順が10番目あたりなら、午前は全部ミディアムで行くのは難しいこともあるかもしれない。だから、決断は朝行う。午後はかなり砂利が掃かれていると思うが、午前は判断が必要だ。

Toyota Gazoo Racing WRC

Q:エサペッカ・ラッピ、ミークはポルトガルでミスをしたことに触れていたが、同じように好走を見せていた中で最終日にミスがあった。いいリザルトを出さなくてはならないというプレッシャーを感じていたと語っていたが、あれから2週間経ってまだプレッシャーを感じているか。
EP:みんな知っていると思うし、あるいは察しがつくと思うが、プレッシャーはなくなってはいない。ミスをしたのは日曜日で、同じプレッシャー、あるいはそれ以上を感じている。今年は厳しい内容が続いているし、たいした結果も残していないので、今度こそチームに何かをもたらせるようにしたい。

Q:クリス同様、ペースが出ている事はポジティブだ。ポルトガルでは“以前のエサペッカ・ラッピ”を見る事ができた。マシンに行った変更で、タイムが出てきたことにはハッピーか。
EP:もちろん。土曜日は、かなりいい走りができていた。金曜日も、スピードはそう悪くなかった。だからポルトガル戦からポジティブな要素に目を向けなくてはならない。このラリーはここ2年間、いい内容を収められているので、楽しみだよ。

Q:マシンに行った変更でタイムが出るようになったと言えるか。
EP:かなり大幅に変更した。フロントのロックが増えた。かなり大幅にね。それが鍵だった。

Q:テーム・スニネン、今回、新しく経験豊富なヤルモ・レーティネンをコ・ドライバーに迎える。なぜ変更したのか。
TS:シーズンを過ごす中で、自分の経験の不足をまだかなり感じている。エキスパートから知恵を授かるのはいい事だと思った。いい経験になるし、誰かから学べるドライバーになりたい。キャリアを積んでいるこの時点では、できる限り多くの事を学ばなくてはならない。

Q:ヤルモと一緒にシェイクダウンに参加して、自信が高まっている感じはあるか。
TS:イエス。今は自信が高まっているが、それでもコ・ドライバーを変えるのは簡単にはいかない。声やいろいろなことが違うから、慣れなくてはならない。シェイクダウンでは、フィーリングはよかったが、シェイクダウンはラリーとは違うからね。

Q:スニネンとレーティネンが今回目指す目標は何か。
TS:ポルトガルと同じ、金曜日のように3位争いをすることだ。それから2位争いに。だから、同じように挑む。でも、もちろん強豪を相手にするのは難しい。激戦になると思うし、次の日の走行順を考えれば金曜日はとても重要だ。

Q:レーティネンとは年齢がかなり離れており、君はいま25歳で、彼はその倍も生きている。でも、自分の父親よりも年上だが、音楽の趣味が似ていると言っていたね。リエゾンは楽しめそうじゃないか。
TS:そうだね! 20歳も年下の人と1日中、ラリー車に乗り続けられる人を今まで見た事がないよ! 彼は気持ちはまだ少年なんだね。とても楽しめそうだ。

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