WRCイタリア:グラベル連戦は地中海に浮かぶリゾート島に突入 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCイタリア:グラベル連戦は地中海に浮かぶリゾート島に突入

©Red Bull

ドラマの連続となったポルトガル戦を終えて束の間の休息を過ごしたWRCのクルーたちは、再び暑くドライでダスティなグラベルイベントとなる2019シーズン第8戦ラリーイタリア・サルディニアを迎える。

日差しのまぶしい地中海のサルディニア島は、2004年からWRCのイタリア戦を開催。アルゲーロの街にある歴史的な港が、今年も景観豊かなWRCのサービスパークの舞台となる。厳しい暑さの中、クルー陣は高速だがナローで、石やブッシュが並ぶステージに直面する。

今シーズンも折返し地点を迎え、選手権バトルは極めて僅差の戦いが続いている。それぞれ異なるマニュファクチャラーに所属するトップ3のドライバーの差は、わずか10ポイント。シトロエンC3 WRCを駆るセバスチャン・オジエは、選手権リーダーとして金曜日は砂に覆われた道でのトップスタートを担う。2ポイントと僅差で続くのはトヨタのオィット・タナック。WRC参戦100戦目となる今戦では、チリ、ポルトガルに続いて3連勝がかかる。ヒュンダイのティエリー・ヌービルも、タナックにわずか8ポイント差の3番手につけている。

ワークス4チームがエントリーするWRカーと並んで、今回は4台目のトヨタ・ヤリスWRCが登場。ユホ・ハンニネンが、トミ・マキネン・レーシングから競技に復帰する。

WRC2プロには4台がエントリー。カッレ・ロバンペラとヤン・コペッキーはシュコダから、マッズ・オストベルグはシトロエンから。前戦ポルトガルではWRカーデビューを果たしたガス・グリーンスミスは、今回はフォード・フィエスタR5に戻ってMスポーツからエントリーする。イベントのエントリーは合計94台に達しており、WRC2も併催。勝田貴元/ダニエル・バリットの好走にも期待がかかる。2WDシリーズのJWRCはシーズン3戦目を迎える。

■ラリールート
アイテナリーは2018年とほぼ変わらないが、おなじみのステージには細かい改良が行われ、新しい区間が20kmほど追加されている。競技は木曜日の夜、アルゲーロ近郊にあるイッティリのモトクロスサーキット周辺を走行するスーパーSSで開幕。金曜日は、北東部の4SSを2ループする。土曜日の3SS(各2回ずつ走行)には、モンティ・ラーノ、名物スポットのミッキー・ジャンプも含まれる。日曜日はアルゲーロの北沿岸近くを走る2本を2回ずつ走行する。

■ラリーデータ
開催日:2019年6月13日- 16日
サービスパーク設置場所:アルゲーロ
総走行距離:1,383.64km
総ステージ走行距離:310.52 km(SS比率:22.44%)
総SS数:19

■開催選手権
WRC
WRC2プロ
WRC2
JWRC



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