WRCイタリア:スーパーSSでラリー開幕、タナックが総合3位に ミークが総合4位につける – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCイタリア:スーパーSSでラリー開幕、タナックが総合3位に ミークが総合4位につける

©TOYOTA

6月13日(木)、2019年FIA世界ラリー選手権(WRC)第8戦ラリーイタリア サルディニアが開幕。サルディニア島西北部、アルゲーロ近郊のイティリでスーパーSSが行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合3位に、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合4位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が総合10位につけた。

タナックがシーズン3勝目を飾った第7戦ラリーポルトガルから1週間のインターバルを経て、第8戦ラリーイタリア サルディニアのラリーウィークがスタート。13日は、朝9時からサービスパークが置かれるアルゲーロの東北エリアでシェイクダウンが行われた。全長3.92kmのシェイクダウンステージでは、タナックが2番手タイムを、ミークが5番手タイムを、ラトバラが7番手タイムを記録。クルマの最終確認と、ラリー本番に向けての足慣らしを終了した。

その後、夕方5時よりサービスパークの東側にあるモトクロス・サーキットで2台同時スタートのスーパーSSが行われ、競技がスタート。全長2kmのステージを走り、タナックが3番手タイムを、ミークが4番手タイムを、ラトバラが10番手タイムを記録した。なお、トミ・マキネン・レーシングからヤリスWRCで出場のユホ・ハンニネン/トミ・トゥオミネン組は、総合14位でデイ1を終了。WRC出場は2017年10月のラリーGB以来だったが、ハンニネンは安定した走りで初日を終えた。

トム・ファウラー(テクニカル・ディレクター)
「チーム全体として、朝のシェイクダウンは上手く行ったと思います。内容はいつもと変わらず、システムをチェックし、準備してきたセットアップを再確認する程度で全て計画通りに進みました。3回目の走行時にはラリー本番を想定し、タイヤの状態を考慮してペースを少し緩めて走りました。そして、今晩の最初のステージでは、明日に向けて問題なく走り終えることが重要でした。サルディニアのステージは、前戦ポルトガルと少し違う特徴もありますが、路面の荒れ具合や高い気温という点においては同じように厳しく、注力すべきポイントは変わりません。最後まで安定して走り、信頼性を確保することが我々の目標ですが、それさえ実現できれば、パフォーマンスも十分に得られると考えています」

オィット・タナック
「シェイクダウンは上手く行きました。クルマはポルトガルに近い仕様なので、このラリーでも高い戦闘力を期待しています。今晩のステージは特に問題なく走り終えましたが、明日以降は厳しく、暑い週末になりそうです。サルディニアは好きなラリーですし、どれだけステージが難しくとも、良いリズムさえ掴めれば運転を楽しむことができます。明日の金曜日は、ルーズグラベルに覆われた道を走るため特に難しい1日になると思いますが、今回もまた、土曜日以降のステージを良い出走順で走るため頑張って明日のデイ2を戦い、土曜日と日曜日は表彰台争いに加わりたいと思います」

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ヤリ-マティ・ラトバラ
「シェイクダウン最初の走行はとても上手く行きました。2回目の走行時は路面がかなりクリーンになり路面温度が上昇しましたが、ミディアムタイヤではあまり良いフィーリングを得られませんでした。しかしその結果、明日どのようにするべきかはっきりしました。タイヤの摩耗に関しては、きっとポルトガル以上に厳しいラリーになると思います。今晩のアルゲーロ港でのラリースタートは、いつもながらとても素晴らしいものでした。スーパーSSではウォータースプラッシュを通過した後、ブレーキに少し問題が生じ良い内容とはいえませんでしたが、ラリーは明日からが本番です」

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クリス・ミーク
「シェイクダウンでは全てが良いフィーリングでした。走り始めの路面は非常に滑りやすく、何人かの選手がクルマにダメージを負いましたが、我々は問題なく走り切りました。気温が非常に高いため、きっと大変なラリーになるでしょう。自分の出走順は中団ですが、午前中のタイヤ選択は、午後の2回目のループよりも難しくなると思います。過去数年、自分はこのラリーでの経験が乏しく、ステージは幅がとても狭くテクニカルですので、スタートからフィニッシュまで、ミスなくクリーンに走ることが重要です」

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ラリーイタリア サルディニア デイ1の結果
1. S.オジエ(シトロエンC3 WRC) 2:00.7
2. E.ラッピ(シトロエンC3 WRC) +0.1
3. O.タナック(トヨタ・ヤリスWRC) +0.3
4. K.ミーク(トヨタ・ヤリスWRC) +0.4

5. T.スニネン(フォード・フィエスタWRC) +1.6
6. T.ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) +1.8
7. E.エバンス(フォード・フィエスタWRC) +1.8
8. D.ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC) +2.0
9. A.ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC) +2.1
10. J-M.ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC) +4.0



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