ERCイタリア:ルキヤナクが今季3勝目、タイトルチャンスに望みをつなぐ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ERCイタリア:ルキヤナクが今季3勝目、タイトルチャンスに望みをつなぐ

©ERC / Thomas Fenetre / DPPI

ERC第5戦ラリーディローマ・キャピターレ(ターマック)は7月21日、競技最終日となるレグ2に設定された7SS・106.15kmの走行が行われ、前日を首位で折り返したアレクセイ・ルキヤナク(フォード・フィエスタR5)が、ERCタイトルを2回獲得しているベテラン、ジャンドミニコ・バッソ(シュコダ・ファビアR5)からの追撃を抑え切り優勝を飾った。

バッソに15.8秒差をつけてこの日を迎えたルキヤナクは、スタビライザーにトラブルを抱えた午後のループで、バッソにその差を半分以下にまで詰められてしまう。しかし、ファビアR5での参戦が2度目で今回は新しいコ・ドライバー、モイラ・ルッカを迎えていたバッソは7.5秒まで詰めたところが精いっぱい。終盤は、選手権争いも視野に入れるルキヤナクがペースをコントロールしながら順位を死守、今季3勝目をマークした。選手権リーダーのブルーノ・マガリエス、ニコライ・グライジン(ともにファビアR5)がリタイアを喫したため、ルキヤナクはタイトルの望みをつないでいる。

白熱したのは3位争いだ。前日を3番手、ERCジュニアU28トップで終えていたファビアン・クレイム(ファビアR5)だったが、U28でのポイント獲得を優先し、ペースをコントロールする判断を見せた。これで、グレゴレス・ライジフ(ファビアR5)とベテランのパオロ・アンドレウッチ(プジョー208 T16)の3位攻防戦が勃発。イタリア選手権タイトル10回獲得を誇るアンドレウッチは、ライジフに2.1秒にまで迫ったが、SS13のフィニッシュまで残り1kmを切ったところで、痛恨のクラッシュ。ステージを塞いだため、アンドレウッチ以降の車両には均一のノーショナルタイムが与えられた。数日前のテストでのアクシデントで、椎骨の下部を痛めていたアンドレウッチだったが、クルーの無事が確認されている。これでライジフが3位フィニッシュ。U28トップフィニッシュを飾ったクレイムも、総合4位に入った。

ERC2はチボール・エルディ(三菱ランサーエボリューションX)、ERC3はマルティン・セスク(オペル・アダムR2)がそれぞれ前日からのリードを守り切って、部門優勝を飾った。

ERCイタリア:最終結果
1. A.ルキヤナク/A.アルナウトフ(フォード・フィエスタR5) 1:48:03.5
2. G.バッソ/M.ルッカ(シュコダ・ファビアR5) +7.5
3. G.ライジフ/J.ローブル(シュコダ・ファビアR5) +1:04.2
4. F.クレイム/F.クリスチャン(シュコダ・ファビアR5) +1:16.5
5. B.マガリエス/H.マガリエス(シュコダ・ファビアR5) +1:41.2
6. C.イングラム/R.ウィトック(シュコダ・ファビアR5) +2:32.2
7. J.ノルドグレン/T.スオミネン(シュコダ・ファビアR5) +2:34.7
8. F.アーリン/J.ショーベルグ(シュコダ・ファビアR5) +3:17.0



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