ERCイタリア:初日はルキヤナクがトップ、若手のクレイムがポディウム圏内と健闘 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ERCイタリア:初日はルキヤナクがトップ、若手のクレイムがポディウム圏内と健闘

©ERC / Thomas Fenetre / DPPI

ERC第5戦ラリーディローマ・キャピターレ(ターマック)が7月20日に開幕し、レグ1を終えてアレクセイ・ルキヤナク(フォード・フィエスタR5)が首位に立った。

レグ1は20日にローマ・アリーナで開幕ステージを走行した後、21日には3SSを2ループする6SSの後に2.54kmのスーパーSSを走行する構成で、全8SS・99.82kmが設定された。

ここ2戦連続でクラッシュアウトを喫しているルキヤナクだが、今回はライバルが不運に見舞われる中、運気を取り戻した。今戦のライバルとして、ニコライ・グライジン(シュコダ・ファビアR5)とブルーノ・マガリエス(ファビアR5)を挙げていたルキヤナク。しかし、マガリエスはセットアップがセッティングがソフトすぎると感じ、トップ10の後半に留まった。その後ろに続くイタリア選手権を戦う4ドライバーも、僅差で迫っている。

最初に脱落したのは、近年、ラリーディローマ・キャピターレで2回勝利を飾っているウンベルト・スカンドーラ(ファビアR5)で、5番手につけていたSS3でテクニカルトラブルによりラリーリタイア。現在のイタリア選手権チャンピオンのシモーネ・カンペデリ(フィエスタR5)は3番手につけていたが、午後のループで続けざまに2回パンクを喫し、スペアタイヤがなくなって走行を断念した。

これでルキヤナクの実質的なライバルは、2番手で追うジャンドミニコ・バッソ(ファビアR5)だけとなった。バッソは、シュコダ・ファビアR5での参戦はまだ2度目で、今回はコ・ドライバーも新しいパートナー。SS7では、360度のスピンを喫しながらも2.8秒差でステージウインを獲得するなど、ハードなプッシュを続けている。

ERC / Gregory Lenormand / DPPI

健闘を見せたのは、APRC参戦経験もあるファビアン・クレイム(ファビアR5)。落ち着いた走りで走行経験を積むこととペースを築くことに集中し、総合3番手、ERCジュニアU28ではトップでこの日を折り返した。クレイムはこの日を通して、グレゴレス・ライジフ(ファビアR5)とコンマ秒差の激しいポディウム争いを展開しており、ライジフもクレイムに1.4秒差の4番手でこの日を終了。レグ2も両者のポディウム争いに注目が集まる。

ERC / Thomas Fenetre / DPPI

イタリアのレジェンド、パオロ・アンドレウッチ(プジョー208 T16)は、金曜日に行われたローマ・アリーナでのスーパーSSで大観衆を大いに沸かせ、この日はステージ先頭走行。5番手でレグ1を終えた。

ERC2はチボール・エルディ(三菱ランサーエボリューションX)、ERC3はマルティン・セスク(オペル・アダムR2)がトップにつけている。

ERC / Thomas Fenetre / DPPI


ERC / Thomas Fenetre / DPPI

競技最終日となるレグ2は7SS・106.15kmが設定されており、最終ステージは海岸沿いを走る0.65kmのショートSSとなっている。

ERCイタリア:暫定結果(レグ1終了時点)
1 A.ルキヤナク/A.アルナウトフ(フォード・フィエスタR5) 1:01:31.2
2 G.バッソ/M.ルッカ(シュコダ・ファビアR5) +15.8
3 F.クレイム/F.クリスチャン(シュコダ・ファビアR5) +40.4
4 G.ライジフ/J.ローブル(シュコダ・ファビアR5) +41.8
5 P.アンドレウッチ/D.カスヒグリオーニ(プジョー208 T16) +48.0
6 B.マガリエス/H.マガリエス(シュコダ・ファビアR5) +1:11.9



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