WRCイタリア:ヌービル「シーズン後半への大きなモチベーション」デイ4コメント集  – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCイタリア:ヌービル「シーズン後半への大きなモチベーション」デイ4コメント集 

©Hyundai Motorsport GmbH

ラリーイタリア、フィニッシュ後の各ドライバーからのコメント。最終パワーステージで劇的な逆転劇を演じ、王者セバスチャン・オジエとの選手権リードを広げてシーズン前半を終えたティエリー・ヌービル。チームへの感謝とともに、タイトルを視野に入れてのシーズン後半戦への決意を明確に表した。
(カッコ内は順位の前日比)

[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20クーペ WRC

■ティエリー・ヌービル/総合優勝(↑)
「信じられないよ! すべてを出し尽くすしかないと分かっていたし、セバスチャンとのバトルはとにかく素晴らしかった。最終的な差は本当に小さかったし、戦い尽くした。下らないミスをすることなく、できる限りハードなプッシュを続けた。セブを相手に戦うのは最高に難しいので、これは本当に意味の深い勝利。ニコラと僕は、ヒュンダイ・モータースポーツのチームみんなに、最大級の感謝を捧げるよ。この週末、見事な走りをしてくれたマシンを与えてくれた。彼らがいなければ、今日の勝利は成し得なかった。金曜日、先頭走行でスタートすることで、ディスアドバンテージを背負った。雨は少し助けになったが、自分たちもあきらめなかった。キャリアの中でも、見事な勝利の一つだ。両方の選手権で首位に立ってシーズンブレイクを迎えることは、シーズン後半に向けて必要なモチベーションを大いに高めてくれる」

■ヘイデン・パッドン/総合4位(=)

Hyundai Motorsport GmbH


「難しい週末だったが、チームとしてポジティブに終わることができた。今回はもっと上に行きたかったが、4位に入ったことはこの先のイベントに向けて自分の自信になる。最初のステージからは歯車は噛み合わず、シェイクダウンからのいいフィーリングを出すことができなかった。3年ぶりにこのイベントをフィニッシュできて、チームのために重要なポイントを獲得できてよかった。ここから立て直して、もう少しリスクを負えるようにしていきたい。ティエリーとニコラ、チームのみんなの勝利を祝うよ」

■アンドレアス・ミケルセン/総合19位(↑)
「パワーステージでは、悔しい週末から何かを持ち帰ろうと全力を尽くした。前回のラリー以降、マシンのフィーリングが格段によくなっていたが、それに見合うリザルトが得られなかった。金曜日の午前中は、いいタイムとラリーをリードすることでポテンシャルを見せられたが、トランスミッションのトラブルで戦いは終わってしまった。夏のブレイクの間にリグループして、フィンランドに向けて整えたい。最後に、見事な勝利を飾ったティエリーとニコラを祝福するよ」

[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・フィエスタWRC

■セバスチャン・オジエ/総合2位(↓)

M-SPORT


「今回の内容に満足できないことはないと思う。全力を尽くしたが、ティエリーほどは大きなリスクを負う準備ができていなかったということ。あちこちでコンマ秒ずつロスしていた。特に低速のテクニカルなセクションで顕著なので修正しなくてはならないが、それでも選手権争いの面ではいいリザルトだ。まだシーズンの中盤で6戦残っているが、安定して強くなくてはならない。最高のチャレンジになると思うし楽しみでもあるが、今はブレイク中に休暇を楽しむ時間だ」

■テーム・スニネン/総合10位(↑)
「金曜日は自分のスピードには本当にハッピーだった。フィーリングはよかったし、リズムもかなり簡単につかめた。ポディウム争いに絡んでいたし、大きなリスクも負ってはいなかった。しかし、その日の最終ステージで古いタイヤで少しハードにプッシュしてコースオフしてしまった。その後は、1km1kmを走り切ることに専念したが、慎重に走るとリズムを失いタイムも簡単には出なくなった。でも、フィニッシュにはたどり着いたし、来年はもっと速くなれるはずだ」

■エルフィン・エバンス/総合14位(=)

M-SPORT


「フラストレーションのたまる週末だった。特に金曜日の午前中は、マシンのフィーリングがよかっただけにね。比較的小さなミスがかなり大きく影響してしまい、13分をロスしてしまっては戦いの権利を失ったようなもの。パワーステージでポイントを獲得できたことが救いだ」

[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタ・ヤリスWRC

■エサペッカ・ラッピ/総合3位(=)

Toyota Gazoo Racing WRC


「今日はとにかく、マシンをフィニッシュまで持ち帰りポディウムに上がることが全てだった。とても重要なリザルト。自分の自信のためにも、そしてチームのためにも。ポディウムにふさわしい走りだったと思う。シーズンの初めのほうにもチャンスはあったが、ミスをしてしまった。ポルトガル、サルディニアとかなりクリーンなラリーになって安定してパフォーマンスが出せたので、この流れをフィンランドにも繋げて行きたい」

■ヤリ‐マティ・ラトバラ/総合7位(↑)
「昨日はフラストレーションのたまる終わり方になったので、今日、ステージに戻ることができてよかった。マシンのフィーリングはよかったし、タイヤはセーブしていたが、タイムもかなりよかった。残念ながらパワーステージでは、あるコーナーでエンジンがストールしてしまった。左コーナーで進入が速過ぎて、轍がかなり深かった。今回は絶対にポディウムに上がりたかったが、ブレイクの間をポジティブに過ごしてフィンランドに備えるよ」

■オィット・タナック/総合8位(↑)

Toyota Gazoo Racing WRC


「学ぶことがたくさんあった、タフな週末だった。何がどうして起きたのか、理解する必要があるし、今後、同じことが起こらないようにしなくてはならない。基本的にフィーリングはいいし、とても速くもあるので、あとはもう少し一貫性が必要だ。チームとしては自分たちはまだ若いが、急速に学んでいる。この厳しい状況を活かして、将来もっと強くなれるはずだ」

[シトロエン・トタル・アブダビWRT]
シトロエンC3 WRC

■マッズ・オストベルグ/総合5位(=)

CITROEN


「何度もコンペティティブなタイムは出せたが、自分たちのポジションを守らなくてはならないことも分かっていた。だから不必要なリスクは負わなかった。これは自分のドライビングの点についても、テクニカルな面についても言える。例えば、昨日の午後はスペア2本で行ったこともそうだ。でも、チームのために5位を守れてうれしいよ」

■クレイグ・ブリーン/総合6位(=)

CITROEN


「今回は、スムースには進まなかった。金曜日は雨の中、かなりスタート順が遅かったので、トリッキーなコンディションに苦戦した。そして、次の2日間は道が乾いてきたので、先頭で路面を掃かなくてはならなかった。それでも、この独特なラリーでの知識を増やすことはできた。自分の視点は、もうフィンランドに移っているよ」



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