WRCイタリア:オジエとの接戦に競り勝ち、ヌービルが3勝目 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCイタリア:オジエとの接戦に競り勝ち、ヌービルが3勝目

©HYUNDAI

WRC第7戦イタリアは6月10日、競技最終日を迎え、スリリングなバトルの末にヒュンダイのティエリー・ヌービルが、Mスポーツ・フォードのセバスチャン・オジエをかわして総合優勝を飾った。

ヌービルは、オジエに0.8秒先行されて、パワーステージにも指定された最終6.96kmのステージを迎えたが、ヒュンダイi20クーペで渾身のドライブを披露。オジエに0.7秒差をつけての今季3勝目を飾った。この結果、ヌービルは選手権争いでも、2番手オジエに対するリードを27ポイントに広げている。

WRC 45年の歴史の中で、3番目に僅差となった優勝争いは、昨年のアルゼンチンでヌービルが見せたドラマチックな優勝とまったく同じ。この時は、エルフィン・エバンスに同じく0.7秒差をつけての逆転優勝だった。

Red Bull

快晴に恵まれた最終日。ラリー最大の注目は、最終日に持ち越された総合首位オジエと2番手ヌービルのバトルだ。金曜日を首位で終えたオジエは、ヌービルに対して18.9秒のリードを築いていたが、土曜日を終えた時点でふたりの差は3.9秒に。残された4SS、42.04kmでどのようなドラマが繰り広げられるのか、世界中のファンが固唾を飲んで勝負の行方を見守った。

サルディニア島の北西部を走るこの日、ヌービルはオジエに3.9秒差の2番手でスタートした。この日最初の3本でベストタイムを連発すると、両者の間に流れる緊張感は最高潮に。このダストと石にまみれたこの最終ステージでは、誰もがミスを喫したが、それでも最終的にトップの座を奪ったのはヌービルだった。

「すべてを出し切った。最高に素晴らしい戦いだったし、最終的にこんなに僅差だった」とヌービル。
「最終ステージで決断を下さなくてはならなかった。自分たちの決断は、優勝を目指すことだった。自分たちの強さを信じてハードにプッシュした」

一方のオジエは、それほどの落ち込みは見せていない。
「ひとつの戦いには負けてしまったが、争いが終わった分けじゃない。パニックになる段階ではない。今日はすべてを尽くしたが、あちこちでコンマ数秒ずつ失っていた」とオジエ。

TOYOTA

前後との差が大きく開いて最終日を迎えたトヨタのエサペッカ・ラッピは、この日の計42.04kmのステージでリスクを負わずに、しっかりコントロール。ヤリスWRCに3位フィニッシュをもたらした。ラッピにとっては、今季初のポディウムフィニッシュとなった。

ヒュンダイのヘイデン・パッドンは、前戦ポルトガルのアクシデントで受けた背中の痛みが長引いており、苦戦が続いた週末となったが、4位でのフィニッシュを果たした。シトロエンのマッズ・オストベルグに2.1秒のマージンを築いてこの日をスタートしたパッドンだったが、最終的に15.7秒まで差を広げた。

同じくシトロエンC3 WRCを駆るクレイグ・ブリーンは、耐え忍ぶかたちとなった週末を6位フィニッシュ。トヨタのヤリ‐マティ・ラトバラは、前日終盤のデイリタイアから再スタートを果たし、7位に順位を挽回した。チームメイトのオット・タナクがその後に続き、WRC2部門優勝のヤン・コペッキー、Mスポーツ・フォードのテーム・スニネンまでが10位に食い込んだ。

CITROEN

WRCの戦いはこれでシーズン中盤のブレイクに入り、高速グラベルステージに挑む次戦ラリーフィンランドは7月26‐29日にフィンランドのユバスキラを拠点に開催される。

WRCイタリア 最終結果
1. ティエリー・ヌービル ヒュンダイi20クーペWRC 3:29:18.7
2. セバスチャン・オジエ フォード・フィエスタWRC +0.7
3. エサペッカ・ラッピ トヨタ・ヤリスWRC +1:56.3
4. ヘイデン・パッドン ヒュンダイi20クーペWRC +2:55.2
5. マッズ・オストベルグ シトロエンC3 WRC +3:10.9
6. クレイグ・ブリーン シトロエンC3 WRC +4:31.7
7. ヤリ‐マティ・ラトバラ トヨタ・ヤリスWRC +11:22.1
8. オット・タナク トヨタ・ヤリスWRC +12:38.2
9. ヤン・コペッキー シュコダ・ファビアR5 +13:14.6
10. テーム・スニネン フォード・フィエスタWRC +15:30.4



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