【特別企画】発売まであとわずか!「WRC6」の「リアルさ」にさらに迫る! – ページ 2 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

【特別企画】発売まであとわずか!「WRC6」の「リアルさ」にさらに迫る!

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ペースノートを信じすぎてはいけない?

「WRC6」が他のレースゲームと最も違う点は、ペースノートの存在だろう。本作では英語に加えて日本語のペースノート読み上げが追加されているが、そのノートの記号の種類も実際のWRCに引けを取らない情報量となっている。ラリーファンはもちろんのこと、WRCのことをあまり知らない人にとっても、ペースノートを学ぶのに最適な教材とも言える。

ペースノートは基本的に、数字と右左の組み合わせによって、ストレートとコーナーの曲率を表す。「WRC6」には「シンプル」と「詳細」というふたつの設定があり、「シンプル」ではコーナーの角度が1から6までの6段階、「詳細」では1から9までの9段階となる。「2」以下は、最もスピードが遅いジュニアWRCのマシン(シトロエンDS3 R3)でも、サイドブレーキを組み合わせないとなかなか曲がり切れない。

ペースノートは読み上げのほかに記号として画面上部にも表示される。表示を消したい場合は、プレイ中に「option」ボタンを押し、「オプション」→「ディスプレイ」→「HUD」→「ペースノート」を「オフ」にする。「HUD」ではこれ以外に、速度計やタイマー、ダメージ表示、左下の進行バー、カウントダウンなどの表示も消すことができる。

2桁以上の数字はストレートの距離を表す。ストレートが長いかどうかによって、頭の中に次のコーナーを思い浮かべるまでの「時間の余裕」が生まれる。「400」ならばある程度の距離があるが、「20」ならばすぐに次のコーナーが来てしまう。慣れてくるとこの数字がラリーを攻略するのに重要だということが分かる。

これらに、「オープン」「ナロー」「ワイドゥン」「タイトゥン」などの修飾語を組み合わせることで、「きついコーナーの先に長いストレートがある」とか、「短いストレートとゆるいコーナーが連続する」といった先のコーナーの様子をイメージできるようになる。ほかにも、連続する左右のコーナーを表す「キンクス」、丘のように先のコースが見えない場所を表す「クレスト」、十字路のような道を表す「ジャンクション」、マシンが宙を舞う「ジャンプ」、危険な場所を表す「コーション」など、ひと言でコースを表す表現もある。

これらの記号の意味は事前に覚えていなくても大丈夫。「option」ボタンを押すことで、今表示されているノートの記号の意味を調べることができるので安心してほしい。

「option」ボタンを押すと右側にこれから走行する場所のノートの意味が表示される。それ以外に、マシンの状態、コースの概要、天候、標高の変化などの情報も調べられる。

ただ、実際にプレイしていくと、ペースノートとコースの状況が一致しない場所も出てくる。例えば、ツール・ド・コルスのダウンヒルの場面などでは、曲率としてはペースノートのとおりでも、下りでスピードが乗ると平地のコースと同じ曲率では曲がれない。上り/下りの表現はペースノートにはほとんど含まれていないので、ペースノートだけに頼るとクリアしにくいコーナーもあるかもしれない。

以前、PWRCチャンピオンの新井敏弘選手がラリーゲームで自分のペースノートを作ったところ、ゲームに用意されているペースノートよりもはるかに速いタイムをマークしたことがあった。また、以前のWRCシリーズでペースノートを作る練習をする選手もいた。パートナーとペアを組んで、実際にペースノートを作ってみるという楽しみ方も「WRC6」なら実現可能だ。

ツール・ド・コルスのように大きな高低差があるラリーでは、ブレーキングポイントなどを誤ると大きなロスになる。

ちなみに、実際のラリーでペースノートを作る際は、その国の道路交通法などに準じたスピードで、安全に走行しつつ、コーナーの状況をドライバーが読み上げ、コ・ドライバーがメモする。WRCや全日本ラリーではそれを2回繰り返すのが一般的だ。「WRC6」で自作ペースノートを作ってみたいなら、ペースノートの記号表示と読み上げをオフにしておくとやりやすいだろう。

HUD設定では、プレイ中に画面上に表示される様々な情報をオン/オフできる。

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