マーティン・ホームズのWRCプレビュー・オーストラリア編:ラッピとオジエは現チームから最後の参戦 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

マーティン・ホームズのWRCプレビュー・オーストラリア編:ラッピとオジエは現チームから最後の参戦

©Toyota Gazoo Racing WRC

11月15日(木)から18日(日)にかけて、オーストラリアのコフスハーバーを拠点に開催されるWRC第13戦ラリーオーストラリア。大御所WRCメディア、マーティン・ホームズによるラリー直前のWRCチーム近況をお届けしよう。

シトロエン

スペインでは、何といってもセバスチャン・ローブが衝撃的な優勝! オーストラリア向けにはテストは行わず、認められたテスト日数の残りは、2019シーズン用のプリペアに使われる。今戦は、2台のみのエントリーで、マッズ・オストベルグ、クレイグ・ブリーンはいずれもウェールズ、ドイツで使用したものと同じマシンを駆る。

オストベルグのオーストラリアでのベストリザルトは、2013年の5位。ブリーンは2017年が初参戦だったが、クラッシュに終わっている。2015年には、オストベルグがレッキでクラッシュし、スタートできなかったハプニングもあった。

2019年のプランについて、セバスチャン・オジエ、エサペッカ・ラッピの加入が決まっている以外は、未決。WRC2プロへの参戦の可能性についても、決定はまだ行われておらず、参戦義務が課せられるイベントが固まり次第となりそうだ。2019年には、WRカー、R5マシン、いずれも改良版スペックの投入が予定されている。

ヒュンダイ

カタルニアでは、予想外の事態やテクニカルトラブルはなかった。ダニ・ソルドは一時首位に立ち、 ティエリー・ヌービルは2位につけていたが、アンドレアス・ミケルセンはグラベルでのセットアップで苦戦し、舗装ではペースを上げることができなかった。

オーストラリアは、ミケルセンがWRC参戦100戦目を迎える。オーストラリア戦に向けてマシンの変更はなく、個別にテストも行わない。ミケルセンは、トルコとドイツで、ヌービルはモンテカルロとスウェーデンとメキシコで、パッドンはトルコで使用(ソルドがドイツで使用)したマシンを使う。

ヌービルとミケルセンはいずれも、オーストラリアで優勝経験がある。2019年に関して、パッドン、ソルドが参戦するイベントは、まだ決定されていない。

Mスポーツ

スペインではテクニカル面での問題はなく、オジエは満足のいくリザルトを残した。オーストラリア向けには、テストは行わない。今戦は、オジエがMスポーツから参戦する最後のイベントとなり、スニネンがサルディニアで使用したマシンを再登録したシャシー4を使用する。

オジエはフォルクスワーゲン時代、2013ー2015年にオーストラリア3連覇を果たしている。エルフィン・エバンスのオーストラリア参戦は、過去3回。スニネンは、今回が初出場となる。エバンスとスニネンは、いずれもスペインとウェールズで使用したマシンを駆る。さらに、選手権外で、ジョルダイン・セルデリディスがシャシー3でエントリー。これは、ケン・ブロックがスペインで、セルデリディス自身もドイツで使用したマシンだ。

全車ともに、従来設計のエアロを使用、オジエのダンパーはザックスで、それ以外はレイガーを装着する。

2019年に関しては、ラリーオーストラリア前にはドライバーズラインナップは発表されないが、Mスポーツ自体はWRC2プロの参戦に向けて、新たなR5マシンの準備に忙殺されている状態だ。2019年のWRカーは、エアロにさらに改良を行うが、WRCの参戦規模については、現状まだ固まっていない。

トヨタ

通常通り3台体制でのエントリーだが、エサペッカ・ラッピは今回がトヨタからの最後の参戦となり、来季はシトロエンに移る。昨年のオーストラリアでは、トヨタ勢最上位でフィニッシュを果たしている。現在のトヨタ勢のドライバーにオーストラリア優勝経験者はいないが、ヤリ‐マティ・ラトバラは2位フィニッシュを3回果たしており、タナックも同じく2位に1度入っている。

トヨタにとってオーストラリアでの思い出は、1989年、パースで開催されていた時代にセリカST165が待望の勝利を果たしたことだろう。
(Martin Holmes)



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