マーティン・ホームズのWRCプレビュー・コルシカ編「ヒュンダイは新シャシーを2台投入」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

マーティン・ホームズのWRCプレビュー・コルシカ編「ヒュンダイは新シャシーを2台投入」

©Hyundai Motorsport GmbH

4月5日(木)から8日(日)にかけて、フランスはコルシカ島のバスティアを拠点に開催されるWRC第4戦ツール・ド・コルス。大御所WRCメディア、マーティン・ホームズによるラリー直前のWRCチーム近況をお届けしよう。


■シトロエン
メキシコでは2台のみの参戦ながらトラブルなしで終え、コルシカでも再び2台体制。スウェーデンで使用したマシン(セバスチャン・ローブはブリーンが使用していたマシン)を、フルターマック用にセッティングする。2018年はチームの方針として、2台体制(カリッド・アルカシミの参戦を除く)を堅実に通している。

コルシカでは、各ドライバーが2日間のテストを行った。ノートクルーは、ミーク担当が今回もステファン・ウィットフォード、ローブ担当は元シトロエンのチームドライバー、パトリック・マゴーが務める。メテオフランスは、天気予報の委託を受けている。アルゼンチンまでの間が短いため、5日間のテストセッションが予定された。今回のイベントでは、C3 R5がFIA公認を取得して待望の実戦デビューを迎える。ドライバーを務めるのは、ステファン・ルフェーブルと、フランスチャンピオンのヨアン・ボナート。

ローブのコルシカ参戦は2008年以来だが、最後に参戦した4回はすべて勝利を収めている。ミークは、この13年間の間に5回参戦しているが、トップ10圏内でフィニッシュしたのは2015年の4位のみ。

■ヒュンダイ
今戦では新車を2台投入する。ティエリー・ヌービルはシャシーNo.10、ダニ・ソルドはシャシーNo.11を使用。アンドレアス・ミケルセンは、メキシコで使用したマシンを使う。

チームは、コルシカ戦向けのテストをアレリア近郊で3日間予定していたが、ヌービルが最終日に豪快にクラッシュし、シャシーNo.5のマシンが橋の下の川に転落したため、早めに切り上げる形となった。

ウェザーノートクルーのメンバーは、モンテカルロから変更はなく、ミケルセン担当はババーン・コレボルド、ヌービル担当はブルーノ・ティリー、ソルド担当はエンリケ・オジェダが務める。天気予報担当はメテオフランスが協力して、チーム独自のウェザークルーからの情報を一緒にまとめる。

チーム陣営がドイツ・アルツェナウで過ごすのは6日間のみで、すぐにアルゼンチンに向かう。ドライバー陣は、コルシカでは過去、好結果を残しており、ヌービルは2017年と2011年(プジョー207 S2000)に優勝、今回が10回目の参戦となるソルドはERCイベントとして開催された2012年にMINIジョン・クーパー・ワークスで総合優勝を飾っている。ミケルセンも昨年、WRC2部門優勝を果たした。

■Mスポーツ・フォード
メキシコでは技術的な問題はなかったが、チームはダニエル・バリットにドクターストップがかかったため、エルフィン・エバンスのコ・ドライバー代役にフィル・ミルズを起用。テストの間は、ステュアート・ルードンがコ・ドライバーを務めた。

コルシカのステージは大掛かりな路面舗装が行われたため、必要とされるセットアップはスペインとかなり似てきた。コルシカでは5日間のテストを予定していたが、チームの移動に問題があったために半日を失ってしまった。セバスチャン・オジエが2日間、エバンスは1.5日、ブライアン・ブフィエは1日行った。

オジエには新車(シャシーNo.10)を投入、エバンスは#8(タナクがオーストラリアで使用)、ブフィエは#4(スニネンがメキシコで使用)を駆る。エバンス用の新しいフォーカスRSのレッキ車は、ポルトガルから投入となる。

ノートクルーは、オジエ担当がシモン・ジャン‐ジョセフ、エバンスは父のグインダフ・エバンス、ブフィエ担当はジャン‐マルク・マンザゴルが務める。天気予報はチームとルート上のスポッターが行う。

メキシコからはラリー車1台が、ノースカロライナ州シャーロッテにあるフォード・パフォーマンスの風洞トンネル施設に送られている。

オジエのコルシカ参戦は過去4回だが、2016年に勝利を収めている。エバンスは悪天候だった2015年に2位に入っているが、Mスポーツ勢でコルシカ経験が最も豊富なのはブフィエで、これまで7回参戦し、ERC戦として開催された2013年には総合優勝を飾っている。

■トヨタ
3台とも、スウェーデンで使用したマシンを使用する。前回の舗装戦(モンテカルロ)から行った開発は、主にサスペンション周り。オーバーヒートの問題については調査が継続中で、メキシコではオット・タナクがターボトラブル、ヤリ‐マティ・ラトバラはこれまで起きたことのないオルタネーターのトラブルに見舞われた。

コルシカでのテストは6日間行われ、3人のドライバーすべてが参加。天気予報の作業は、チームスタッフとステージのウェザークルーで行う。セーフティノートクルーは、ラトバラ担当がトニ・ガルデマイスター、タナク担当がカングール、エサペッカ・ラッピ担当はユホ・ハンニネンが務める。

ラトバラにとって、今回が9回目のコルシカ参戦。2015年に総合優勝、2005年にはグループN優勝を果たしているほか、4位には4回入っている。タナクは過去3回参戦しており、ベストリザルトは6位。ラッピは2015年にWRC2部門で2位に入っている。

コルシカは、チーム代表のトミ・マキネンにとってアンラッキーなイベントであり、8回参戦しているが6位以上でフィニッシュを果たしたことがない。
(Martin Holmes)



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