全日本ラリー福島:新井敏弘が逃げ切り今季初優勝 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

全日本ラリー福島:新井敏弘が逃げ切り今季初優勝

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全日本ラリー選手権第4戦「がんばろう!福島MSCCラリー2016」は6月12日(日)に競技最終日となるデイ2の走行が行われ、昨年のチャンピオン新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)がこの日もトップの座を守り切り、待望の今季初優勝を飾った。今シーズンの新井は開幕戦からトラブルやリタイアが続き、第3戦を終えてシリーズ7位と不調にあえいでいたが、この優勝により復活の狼煙を上げた。

これまで雨に祟られることが多かったこのラリーだが、デイ2もデイ1と同じく早朝から雲ひとつない青空がフィールドを覆った。気温もグングンと上昇し、真夏を思わせるドライコンディションのなかで熾烈な優勝争いが行われた。ちなみにこのラリーで2日間ともドライコンディションとなったのは、2008年以来。これまで、タフな路面に加え滑りやすいウエット路面の中で戦われることが多かったため、1秒を争う展開となりながらもリタイアが続出するサバイバル戦の様相となるラリーが多かったが、今回のラリーもデイ2オープニングとなるSS9流岡田1(4.34km)でベストタイムを奪った鎌田卓麻/市野諮(スバルWRX STI)が、SS13東野牧野2(2.33km)のフィニッシュ500m手前でミッショントラブルに見舞われ、惰性でフィニッシュまでたどり着くもののリタイア。SS9は鎌田と0.1秒差の2番手タイム、SS10東野牧野1(2.33km)でベストタイムを奪いペースを上げてきた炭山裕矢/保井隆宏(スバルWRX STI)も、SS12流岡田2(4.34km)でコースオフを喫しリタイアと、ひと筋縄ではいかない路面は、完全ドライコンディションとなりながらも容赦なくエントラントに牙を剥いた。

そのなか、初日トップの新井は、ベストタイムこそ1本だが好タイムを連発しトップをキープ。デイポイント3点を奪う激走を見せた奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションⅩ)に19.1秒差をつけ、今季初優勝を飾った。
「開幕戦から第3戦まで悪い流れが続いたけど、この優勝で流れも変わると思う。次(第5戦洞爺)も取りに行くよ」と連勝を狙う新井。シリーズ連覇に向けての足掛かりとなる勝利を手にした。奴田原は3戦連続となる2位、ランキングトップの勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)は3位に入賞した。

JN5クラスは、3.7秒差でトップの関根正人/小坂典嵩(シトロエンDS3 R3-MAX)を追いかける柳澤宏至/中原祥雅(プジョー208R2)が、SS9とSS10を連取し、関根と0.6秒差のトップに浮上。SS12は関根に逆転を許すが、柳澤が「ここは昔から得意」というSS13で総合4番手のタイムをたたき出し、再びトップの座を奪い返した。関根もSS14でタイム差を0.6秒縮めるが、反撃もそこまで。最終SSは柳澤がダメ押しともいえるベストタイムをマークし、トータル4.9秒差で第3戦に続き2連勝を飾るとともに、シリーズポイントも3位に入賞した大倉聡/豊田耕司(トヨタ・ヴィッツGRMNターボ)を抜き、ランキングトップに躍り出た。

デイ1は、山口清司/島津雅彦(トヨタ86)と曽根崇仁/桝谷知彦(トヨタ86)が激しいトップ争いを展開したJN4クラスは、初日2番手の曽根がSS13でベストタイムを奪い山口を逆転。SS14、SS15も連取し、2011年にセリカで優勝を獲得して以来、5年ぶりとなる全日本優勝を飾った。
「2011年の優勝以来、2位は何度もあったけどなかなか優勝に手が届かなかった。最後まで諦めずに走ったことが良かったと思う」と勝因を語る曽根。激戦のJN4クラスで、今季4人目のウイナーとなった。

JN3クラスは、初日トップの天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツRS)が、この日も快調に後続との差を広げ、そのまま逃げ切り優勝。開幕から続く4連勝を達成した。2位は、唐釜真一郎/松浦俊朗(マツダ・デミオ)が入賞。3位には、初日に45.5秒あった2位との差を3.6秒差にまで縮める激走を見せた岡田孝一/菅野総一郎(マツダ・デミオ)が入賞した。

JN1クラスは、初日トップの須藤浩志/新井正和(スズキ・スイフトスポーツ)が逃げ切り今季初優勝。初日2位の高橋悟志/箕作裕子(トヨタ・ヴィッツRS)も2位、3位には松原久/和田善明(マツダ・デミオ15MB)をSS10で捉えた直井健/厚地保幸(スズキ・スイフトスポーツ)が、全日本初表彰台を獲得した。

がんばろう!福島MSCCラリー2016 リザルト

順位ドライバー/コ・ドライバー車名クラスタイム/差
1新井 敏弘/田中 直哉富士スバルアライモータースポーツWRXJN-61:01:50.9
2奴田原文雄/佐藤 忠宜ADVAN-PIAAランサーJN-6+19.1
3勝田 範彦/石田 裕一ラックSTI 名古屋スバルDL WRXJN-6+30.9
4藤本 鋼二/中島亜希子ADVAN 加勢eレーシング ランサーJN-6+3:52.9
5泉 陽介/石田 一輝DLitzzクスコセノーテトクオランサーJN-6+5:58.0
6柳澤 宏至/中原 祥雅YHクスコラリープラス208 R2JN-5+6:09.7

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