WRCスペイン:事前情報 選手権唯一、グラベル&ターマックのミックスラリー – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCスペイン:事前情報 選手権唯一、グラベル&ターマックのミックスラリー

©VOLKSWAGEN

今季のWRCも残すところあと2戦。第12戦はシリーズ唯一となるグラベルとターマックのミックスラリーが、スペインを舞台に開催される。

CITROEN

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■プレビュー
バルセロナ南部の海岸リゾート、サロウを本拠地とするラリー・ド・エスパーニャ(ラリースペイン)は、グラベルと舗装の両路面が設定される。本格的な競技初日となる金曜日はグラベルメイン。土曜日と日曜日は、高速ターマックのステージが設定されるため、金曜日の最終サービスではマシンスペックを変更させなくてはならず、時間も75分に延長される。木曜日の夜に行われる開幕ステージは、バルセロナのムンジュイックに設定される。

今季はWRCタイトルが既に確定しているが、サポート選手権は残り2戦でタイトル争いが続いている。WRC2ではナッサー・アルアティヤがスペインで優勝すれば、タイトルが確定する。アルアティヤと2位で追うエサペッカ・ラッピは、今戦がポイント対象最後のイベントとなるため、マキシマムポイントを狙ってくる事は必然だ。一方、タイトルチャンスを残す他4人のドライバーは、残り2戦でもポイント獲得のチャンスを残している。WRC3でも、4人にタイトルの可能性が残されている。全7戦で争われるが、4人全員が既に5戦を消化している。2週間前のコルシカ戦では、クエンティン・ギルバートが、ジュニアWRCタイトルを決めている。

VOLKSWAGEN

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■2015年のルート
使用される13本のステージのうち、4本が全く新しいステージとなる。金曜日のSS2/6(グラベル)、土曜日のSS10、日曜日のSS18/21(いずれもターマック)は、興味深いステージとなりそうだ。他のステージも修正などが行われ、コースの51%が新設となる。残るSS1, SS5/9 and SS17の3本は、昨年と同じ設定だ。金曜日と日曜日は、日中はサービスがないことも、クルーにとってはチャレンジングな要素となる。パワーステージは最終SS23が指定されている。

■ラリーデータ
開催日:2015年10月22-25日
本拠地:サロウ
総走行距離: 1276.83km
総ステージ走行距離:331.25km(SS比率25.94%)
総SS数:23

■開催選手権
WRC
WRC2
WRC3
JWRC

■主なマシンスペック
デイを分けてグラベルと舗装の路面が設定されるため、両方のセットアップ、タイヤが必要となる。舗装路面は摩耗が激しく、気温が高くなるとタイヤ管理も慎重にならなくてはならない。

■歴史
・初開催は1957年。1975年からはヨーロッパ選手権に組み込まれた。WRC昇格は1991年で、当時はリョレート・デ・マールのコスタブラバが拠点だった。
・2002年からサロウに拠点を移してのオールターマックイベント、2010年からミックス路面のラリーとなった。
・セバスチャン・ローブは、2005〜2012年にかけて連覇を果たしている。

■注目ポイント
・土曜日のエル・モラールのヘアピンが有名。ロングストレートの後に迎えるタイトヘアピンで、その後は再びストレートが待っている。ここでは大観衆が独特の雰囲気を生み出す。
・サービスパークはポルトアベンチュラのテーマパーク。ここには、ヨーロッパで最も高さがり高速のジェットコースターがある。



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